ラブライブ!派生キャラ チュン(・8・)チュンのまとめwikiです。

 妻が「森にチュン(・8・)チュンを見に行こう」というので付き合うことにした。私たちの住む町の森にはチュン(・8・)チュンが住んでいる。とはいえ、チュン(・8・)チュンは数が少ないので地元の人間でも滅多に見ることはできない。
 山登りが趣味の妻の後ろについていった。外出好きの妻と違い、私はどちらかというとインドア派だ。テニスをしたり釣りをしたり、といったことよりも家で読書や音楽を聴いたりすることを好む私にとってこのハイキングはちょっとした苦痛だった。iPodでビートルズでも聞きながら歩きたいところだが、慣れない森の中で聴力を制限することは不安だった。「ラバーソウルを聴きながら死ぬことは人間にとって最大の幸せだ」と豪語する私だが、こんな森の中で死ぬのはごめんだ。
 ふと思う。妻はなぜ私を誘ったのか。チュン(・8・)チュンはそのマスコットのような見た目から女性に人気の鳥だ。どうせなら同性の友人を誘えばよかったのに。きっと誰でもよかったのだろう。彼女が求めていたのは一緒に来てくれる誰かだった。今彼女と一緒に歩いているのは「誰か」であって「私」ではないのだ。

 一時間くらい歩いただろうか。
 すっかり疲れ果ててしまった私を知ってか知らずか、妻は「ここだよ」と言った。チュン(・8・)チュンの住む場所についたようだ。
 そこはちょっとした平地になっていた。妻曰く、ここに生えている木の中にチュン(・8・)チュンの巣があるらしい。
 妻はいともたやすくチュン(・8・)チュンの巣を見つけた。「見てみなよ」と手招きするので、私も巣を見た。外見からは普通の鳥の巣のように見えた。もっとも、私は普通の鳥の巣というものがどういうものか知らないのだけれど。
 「中も見てごらんよ」
 妻が言うので、巣の中を覗いてみた。中に何羽かのチュン(・8・)チュンがいるのが見えた。おそらく雛だろう。その中には産毛の生えているものと生えていないものがいた。愛好家は産毛の生えた雛をピヨ(・8・)チュンと呼ぶそうだ。
 ヒナ(・8・)チュンたちは私たちに気づいたようだ。しかし、大声を挙げたり暴れたりはしなかった。チュン(・8・)チュンたちは人間から可愛がられることが多く、チュン(・8・)チュンたちもそんな人間の性質を利用して餌などを手にしているらしい。一種の共生関係が成立しているのだ。
 ふと思った。チュン(・8・)チュンは確かに可愛らしい生き物だ。人間はその可愛らしさに負けてチュン(・8・)チュンを甘やかす。しかし、人間がチュン(・8・)チュンを虐げたらチュン(・8・)チュンはどんな反応をするだろうか?
 私は巣の中に手を突っ込んだ。そしてヒナ(・8・)チュンを一羽握ると、巣の外に引きずり出した。ヒナ(・8・)チュンは一瞬驚いたようだったが、大した抵抗は見せなかった。きっと遊んでくれると思ったのだろう。
 私は木の枝をヒナ(・8・)チュンの右眼に突き刺した。ヒナ(・8・)チュンは「ビィィッ!?」という悲鳴を上げた。おそらく人間にこんなことをされるとは予想だにしなかったのだろう。
 私はその状態でヒナ(・8・)チュンを巣の中に放り込んだ。巣の中では自分の家族の一羽が片目を失った状態で戻ってきたことでパニックになっているようだった。
 私は巣の屋根に当たる部分を掴むと、思い切り引き裂いた。中には右往左往するヒナ(・8・)チュンたちがいた。
 私はさっき右目を潰したヒナ(・8・)チュンを再び摘み上げた。この人間は自分に危害を加える存在だということを理解したのだろう。そのヒナ(・8・)チュンは体をくねらせて私の手から逃れようとした。
 私は「片目つぶれたね。もう片方つぶれたらもう何も見えないね」と囁きながら、木の枝を握りしめた。そして、木の枝を躊躇せずに左目に突き立てた。
 そのヒナ(・8・)チュンは「ビィィアアッ!!」という悲鳴を上げた。これからこのヒナ(・8・)チュンが一生暗闇の中で過ごすと思うと、私の胸はひどくさわやかな気分になった。私が両目に木の枝を突き刺したために、このヒナ(・8・)チュンはこのあと何も見ることができないのだ。そう思うととても気分が良かった。
 巣の中に再び目を戻す。残る二羽のヒナ(・8・)チュンは身を寄せ合って震えていた。母親が不在だからだろうか?すでに逃げるという手は諦めたようだった。
 私は迷った。次はどちらに手をかけようか?
 そのとき、名案が浮かんだ。この子たちの母親に選んでもらおう!

 思ったより早く、親のチュン(・8・)チュンが巣に戻ってきた。ただならぬ気配を察知したのだろう。チュン(・8・)チュンは「ビィィッ!ビィィィィィッ!」という威嚇の鳴き声を叫びながら私の手元にやってきた。そして私の手を突き始めた。しかし、少しちくりとする程度だ。私はチュン(・8・)チュンに拳骨を食らわせた。そしてチュン(・8・)チュンを押さえつけると、「こいつはもう目が見えないぞ」と言って先ほどのヒナ(・8・)チュンを突き出した。チュン(・8・)チュンはわが子の惨状を見ると、激しく暴れ出した。私はさらに強く締め付けることでそれを押さえつけた。
 「ところで相談なんだが、今無事で残ってる二羽のうち、どっちを先に痛めつければいいかな?」
 私はごく自然な風に問いかけた。まるで「朝食はスクランブルエッグとトーストのどっちがいいかな?」とでも聞くように。
 チュン(・8・)チュンはさらに激しく暴れた。
 埒が明かないので、私は二羽のうち一羽を適当に選んだ。そしてチュン(・8・)チュンを掴んでいた手を離した。どうせ手を離したところでこいつが逃げることはないのだ。
 ふと気づいた。私の手は爪が伸びすぎている。せっかくなので、伸びすぎた爪を活用するか。
 私はヒナ(・8・)チュンの背中に両手の爪を突き立てた。これだけでも痛いのか、ヒナ(・8・)チュンは「ヤンヤン!」という悲鳴を上げた。
 私はその爪をさらに深く突き立てながら左右に引いた。ヒナ(・8・)チュンの肉が爪と指の間に食い込む感触と同時に、肉が引き裂かれていくのがわかった。
 チュン(・8・)チュンは「ヤメチュン!ヤメチュン!」と叫びながらさらに私の手を突いた。私はそれを無視して、さらにヒナ(・8・)チュンの体を引き裂いた。
 結局ヒナ(・8・)チュンは体が半分避けたところで悲鳴を上げなくなった。死んでしまったようだ。
 さて、残る一羽をどう片づけるか。そう思っていると、チュン(・8・)チュンがすばやく最後の一羽の前に回り込んだ。この一羽だけは何としても守るつもりらしい。
 私はここで考えが変わった。私自身が手を下すのはもう飽きた。最後はこの母親に子供を手にかけてもらおう。
 私はヒナ(・8・)チュンを摘み上げると、チュン(・8・)チュンの口をこじ開け、その中にヒナ(・8・)チュンを押し込んだ。そして確実に喉を通るよう、さらに押し込んだ。
 チュン(・8・)チュンの喉がチュン(・8・)チュンの意思とは関係なくヒナ(・8・)チュンの体を飲み込んだのを確信した。そう、このチュン(・8・)チュンはたった今、自分の子供を生きながら食い殺したのだ。
 チュン(・8・)チュンの体の中から「ヤンヤン!ヤンヤン!」というエコーのかかった声が聞こえる。
 私はしばらくその様子を眺めていくことにした。ヒナ(・8・)チュンの声がしばらく聞こえたが、そのうち「ヤ・・・ヤン・・・」という風にか細くなっていき、ついには聞こえなくなった。胃液で溶かされたのだ!
 すっかり満足した私は、先ほどの失明させたヒナ(・8・)チュンをチュン(・8・)チュンの目の前に置くと、「じゃあこいつを大事に育てろよ」といって頭を撫でた。これは本心からの言葉だった。

 ふと我に返った。妻が私を見つめていた。
 冷静に考えれば異常な状態だ。夫が野鳥を虐待していたのだ。
 妻は、
 「何も不思議じゃないわ」
 と言った。
 妻は、
「あなたはしたいことをしただけ。ビートルズよりはストーンズの方が似合いそうだったけどね。さあ、帰りましょう」
 と言って私の手を取った。
  今度は、「誰か」ではなく、「私」の手を握ってくれたような気がした。

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