ラブライブ!派生キャラ チュン(・8・)チュンのまとめwikiです。

小学生の男子にとって、学校の敷地内とは冒険の舞台であった。
植えられた木々、北側の日の当たらない場所、水の溜まった排水口などなど・・・
好奇心旺盛な子供達は、それらの場所をダンジョンに見立て、そこに生息する生物などを研究していく。
羽の生えたアリ、尻尾にハサミのついた虫、尻尾が白いトンボ、腹が人の顔に似ている蜘蛛、10cmくらいのカエル・・・
生き物を発見したり、その生き物で遊ぶことは、休み時間の大きな楽しみだったのだ。
ただ、子供の遊びというのはアリを潰したりカエルの皮を剥いだりと、残酷な方向に走ることがままある。
これは、そんなよくある話である。

ここはとある地方都市の小学校。夏休みが楽しみになるころの季節。

A「さっきさぁ、裏庭で変な生き物を見つけたんだよ!」
B「どんなやつ?」
A「丸くて灰色て、ちょこちょこ歩く鳥っぽいやつ」
C「わかんねーよ」

3時間目の休み時間、悪ガキ3人組が談笑している。
Aが発見した生き物とは、ご存知チュンチュンのことである。
Aは教壇に座り、身振り手振りで自分の見たものについて説明している。

A「こんくらいの大きさで、チュンチュンだかピヨピヨだか鳴いてるやつ」
C「けっこうデカいな、20センチくらいかな」
A「あ、ちっちゃいのも居たよ、こんくらい」
B「そいつの子供かな」
A「そいつらがさ、ドングリとかグミの実とか拾っててさ、こっそり見てたら裏庭の茂みに入ってったんだ」
C「へえ」
B「そこが巣なのかね」
C「裏庭のボスかもな」
A「かもな、場所教えるからやっつけに行こうぜ」

何でもゲームにしてしまう子供の発想により、チュンチュンは「退治」されることになった。

昼休み、裏庭

A「ここ」
B「どれどれ」
なるべく音を出さないように静かに草をかき分けると、予想通りチュンチュンの巣がったのだ。
チュンチュン達はちょうどお昼ごはんを食べ終わった頃だったのか、まどろみの中であった。

糞鳥「チュン・・・チュン・・・ネムチュン」
糞雛1〜3「ピヨ・・・ピヨ・・・」

お腹いっぱいのチュンチュン達は、家族で寄り添い合ってお昼寝をしている。
楽しい夢でも見ているのだろうか、その表情はとても幸せそうだ。
ゆえに、A達の接近にまるで気づいていなかった。

C「なんかいっぱい居る〜」
B「じゃあ小さいのがザコ敵で、一人一匹ずつ倒そうぜ。終わったらボスをやろう。虫かごある?」
C「もちろん、他にも色々あるよ。」
A「よーし、じゃあゲットだぜ」

糞鳥「…チュン!?」
Aは寝ていたチュンチュンを乱暴に掴むと、虫かごに入れて蓋をした。
糞鳥「チュィィィィ!ナニスユチュ・・・ギュピィ・・・」
虫かごはチュンチュンがぎりぎり入る大きさで、アクリルの壁に触れた毛が平らになり、顔が若干へちゃっている。
糞鳥「クユシイチュン・・・イキナリコンナトコヨニトジコメユナンテヒドイチュン!」

B「ほい、こっちも」
糞雛2「ピィィィィ!?」
糞雛3「ママチン!タチュケテチン!」
続いて雛達も別の虫かごに入れられた。こちらはまだまだ容積に余裕があるようだ。

糞鳥「チュゥゥゥン!?チュンチュンノヒナチュンニナニスユチュン!?」
A「なんかこいつうるさいな、しかも泣き声がなんかむかつく」
Aはそう言って、虫かごをシェイクした。
糞鳥「ヂュィィィィィイィイィ、ヂュウウゥゥゥウゥゥゥン!?ヴェェ・・・」

C「おいおいずるいぞ、ボスを先に弱らすなよ」
糞雛1「ヤンヤン!ハナチテ!」
A「あ、悪い悪い」
残った雛を掴みながらCはAを嗜めた。

C「じゃあ俺こいつにするわ」
B「オッケー、それでどうするん?」
A「あれやってよ、いつもの得意技。俺あれできないんだよなあ」
C「了解!死刑執行人C、被告人を皮剥ぎの刑に処します!」
子供の遊びの設定はすぐ変わる。

Cは雛を手の中でひっくり返し、雛の脚の付け根付近にもう片方の手の爪を当て、力を込めた。
糞雛1「ビィィィィィィィィィィィィィィィ!?」
雛の表皮に切れ目が入ると、絶叫をあげて泣き喚いた。
糞鳥「ヒナチュン!?ヤメユチュン!ヒナチュンヲイジメナイデチュン!」
親チュンチュンが何か言っているが、子供達は全く聞いていない。
みんなCの皮剥ぎテクニックを覚えるために注視している最中である。
Cは爪を押し込んで縦に裂いたり、スライドさせて横に裂いたりと、手際よく皮を剥いでいく。
糞雛1「ピギィィィィィィ!!イダイチィィィィィィン!ピィィィィィィィィィィ!!ビィィィィィィィィィィィィ!!!」
皮が切れて、肉との間が千切れる度に、その痛みで雛は悲鳴をあげた。
糞鳥「ヤベテェェェェェ!?ヒナチュンガシンジャウチュゥゥゥゥゥゥン!!」
糞雛1「ギィィィィィィィィィィィィイ……」

C「ほい、完了しました!」
B「うわっ、グロっ」
最後に頭の皮がベロンと剥がされ、「処刑」は完了した。
C「ほれほれ」
A「汚ねっ」

糞雛1「…ビョ……ビョ……」
皮が剥がされ、真っ赤な肉を露出した雛は、なんとか生きているが、もはや虫の息であった。
糞鳥「ヒナチュンガァァァ!!チュンチュンノタカヤモノガァァァ!!ヒドイチュゥゥゥゥゥゥン!!」
親チュンチュンは虫かごの中、狭い虫かごの中、目を逸らすことすらできず、雛が皮を剥かれるところを見届けることとなった。
C「じゃあ次いこうぜ」
Cはかろうじて息のあった雛を、ポイと土の上に投げた。
赤く血塗れの肉に、点々と黒い土が付着して、チュンチュンの宝物であると称した雛は、完全に打ち捨てられたゴミと化した。
わずかにピクピクと動いているが、絶命は時間の問題であろう。

B「じゃあ俺もやるわ」
C「これ使いなよ、得意だろ」
そう言ってC、はポケットから輪ゴムの束を出してBに手渡した。
B「いいねえ、必殺奥義、見せてやるぜ」
A「それじゃ一匹逃がすから、それ無くなる前に仕留めたら勝ちな」
Aは虫かごの中の雛を一匹掴み、取り出すと地面に離した。
糞雛2「チン?タスケテクエユチン?ニゲユチン!」
雛は虫かごの外に出られたことを認識すると、その場から離れようとヨチヨチ走り始めた。
走っているつもりなのだろうが、所詮は小さな雛なので、まったくもってゆっくりである。
その程度の速さじゃあ、このBからは逃げられないぜ!」

Bはクラス一番の輪ゴム鉄砲の達人であった。
手の指を鉄砲の形にして、小指に輪ゴムを引っ掛けて親指を経由して人差し指の爪に引っ掛ける、
そして小指を離すことで発射する「片手撃ち」が主流であったのを、
「そんなんじゃ弱っちい」と、人差し指に引っ掛けた輪ゴムをもう片方の手で腕までまっすぐ引っ張って放つ、
威力も制度も片手撃ちの数段上である「両手撃ち」を考案し、流行させた張本人である。

そんなBの輪ゴム鉄砲が逃げる雛に向かって放たれた。
糞雛2「ピジュゥッ!?」
輪ゴムは見事に雛の背にヒットした。
人間でも当たればミミズ腫れになる輪ゴム鉄砲は、雛にムチを打ったような痛みを与えた。
その部分は産毛が剥げ、宙に舞った。
B「もういっちょ!」ビシッ
糞雛2「ヂィィィィ!?」
B「おらよ!」ビシッ
糞雛2「ヤメテ!イジメナイデッ…ピギュッ!?」
B「ほらほら!逃げないとどんどん当たるぞ!逃げても当てるけどな!」
糞雛2「ギヂュッ!?」

糞鳥「ヒナチュゥゥゥゥン!オネガァイ!ニゲユチュゥゥゥゥゥゥン!!」

達人であるBの技は正確に雛を射抜く。
しかし、輪ゴム鉄砲は雛を痛めつける威力はあるものの、殺す程ではなかった。
だがBはさらに威力を向上させた「奥義」を持っているのであった。

輪ゴムを5本、同時に爪に引っ掛けて放つ。
B「くらえ!奥義、輪ゴムショットガン!」
糞雛2「ブギュルッッ!?」
硬いソテツの葉を貫通する威力のあるそれの衝撃は、皮膚を打つだけでなく内臓にまで至る打撃を与え、
雛は内臓を吐き出さんばかりの可笑しな声をあげて弾き飛ばされた。

糞雛2「……ヂギ…ヂ…」
A「おい、まだ生きてるぞ」
B「おっ?俺の奥義を食らって生きているとはやるな!」
C「あと何発残ってる?」
B「10発ちょいかな。じゃあ最終奥義でトドメを刺すか」
そう言ってBは残っていた輪ゴムすべてを取り出した。

輪ゴムを束ねるほど威力が増すことに気づいたBは、本数が多くなると爪に挟めないし爪が痛いという壁にぶつかった。
それを解決し、さらに大量の輪ゴムを、道具を使うことなく放つ方法がこれである。

Bは全ての輪ゴムを中指に通すと付け根に引っ掛けて思いっきり引っ張った。
そして、もはや動けなくなった雛に照準を合わせた。
B「うおおおお!最終奥義!輪ゴムキャノン!!」
輪ゴムの塊は見事雛に命中し、バチュン!と衝撃音を出した。
糞雛2「ゴビュッ」
命中した箇所は肉が千切れ飛び、雛は口から血を吐くと、そのまま動かなくなった。
B「アイ・アムキングオブハンター!」
A「B選手、大勝利です!」

糞鳥「ヒナチュゥゥゥゥン!!チュンチュンノタカヤモノ…マタシンジャッタチュン…ドウシテ…ドウシテ…」

A「じゃあ残りは俺だな、いい方法がある、校庭に移動しようぜ」
C「なんだ?また何か思いついたのか?」
A「うん、この天気を利用する。」
悪ガキグループのアイディアマン、Aはニヤニヤしている。

校庭、国旗掲揚塔前

A「これを使う」
B「これって・・・どれ?」
A「だからこれだよ、これ」
Aが指さしたのは、校長が昇って喋る台、朝礼台である。
C「ええ?これでどうするのさ」
A「まあ見てろって」
そして、自信ありげな顔で虫かごから最後の雛を取り出した。

糞鳥「オネガイ・・・オネガイチュン…モウヤメテチュン…チュンチュンタチヲモウイジメナイデ…」
親チュンチュンの懇願など、子供の耳には全く届いていない。

糞雛3「ハナチテ!ハナチテ!ヤンヤン!」
A「おう、離してやるよ」
そう言うとAは、朝礼台の上に雛を離した。

糞雛3「アヂュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!?」
放たれた雛は飛び上がって騒ぎ始めた。
C「なるほどなぁ」
季節は夏、金属製の朝礼台は直射日光で熱せられ、すさまじい高温になっているのだ。
その温度は75度になることもあるという。
人間の子供でも、滑り台で遊んだ後に火傷して帰ってくることがあるので、夏の金属はとても危険なのだ。
とくに皮膚の弱い赤ちゃんは手術が必要な怪我さえ負うこともある。全国のお父さんお母さんは気をつけよう。

糞雛3「アジュビィィィィィィィィ!!」
たまらず雛は逃げようとするが、Aがブロックし、朝礼台から逃れることはできない。
やわらかい雛の皮膚では、まるでフライパンで熱せられているようなものなのだろう、必死で逃げようとするが、
A「ここは行き止まりだぜ」
と、Aが抑えこみ、その皮膚はずっと焼かれ続けることとなった。
糞雛3「ビィィィィィィィィィィィィィィ!!」

熱さにのたうち回る雛であったが、それが更に全身を焼き、どんどん動きが鈍っていく。
糞雛3「ビィィ…ビィィ…」
なんとか朝礼台の端まで辿り着くも、やはりAによって阻まれ、デコピンで中央付近へ飛ばされる。
糞雛3「ママヂン…ダスケ…デ…タスケ…」
もはや体力の限界なのか、雛は朝礼台中央で動けなくなった。
しかし、動けなくなろうが容赦なくフライパンは雛を焼き続ける。
喋れなくなっても焼き続ける・・・

B「・・・こいつもう死んだんじゃね?」
雛はコロリと仰向けに倒れた状態で、手を空に上げて、口を開いたまま、目を見開いている。

糞鳥「アア…アア…ヒナチュン…チュンチュンノタカヤモノ…ミンナイナクナッチャッタチュン……」
親チュンチュンは涙をいっぱいに溜めて悲しんでいる。
糞鳥「ドウシテ…?ドウシテ…コンナヒドイコトスユチュン…チュンチュンタチ…ナニモシテナイノニ……」

子供の遊びに理由など無い。楽しいからやり、飽きたらやらない。それだけである。
チュンチュン一家はたまたまオモチャとして興味を持たれただけ。
それだけの話なのである。

A「さてと、ボスを倒そうぜ。みんな何使う?」
B「俺輪ゴム」
C「俺は縄跳び持ってきたからこれ」
A「うーん、なら俺は小石でも投げるかな」
彼らはチュンチュンを直接殴ったり蹴ったりするつもりは無い。
わざと致命的な威力をもたない攻撃を加えることで、長く楽しむつもりなのである。

そして、A達は校庭の中心に移動した。
A「トラックから出ちゃったら負けな」
B「オッケー」
C「じゃあ放すぜ」

蓋を開けた虫かごを逆さまにすると、チュンチュンがドサッと落ちる。
A達は身構える、チュンチュンがすぐに走って逃げ出すものかと思っていたのだ。
しかし、チュンチュンはその場に座り込むと、力なく泣くばかりだったのだ。

糞鳥「チュン…チュン…」
A「・・・」
B「・・・」
C「・・・逃げないね」

糞鳥「ヒナチュン…ゴメンネ…チュンチュン…ナニモデキナカッタチュン…チュン…チュン…」

A「・・・つまんないからサッカーにしようぜ」
B「じゃあ俺キーパー」
C「きっくおーふ」

興を削がれたのか、子供達はチュンチュンを蹴っ飛ばして早めに終わらせることにしたようだ。

糞鳥「チュン…チュン……ヂュブッ!?」
C「はいパース!」
糞鳥「ヂュギギ・・・ビュギィ!?」
A「パスかえーし」
糞鳥「ヂュブルッ!?」
C「ドライブシュート!」
糞鳥「ヂギャァァァァァ!!」
B「甘い」
糞鳥「ヂュペッ」
漫画の技を冠するCのシュートは、Bのパンチングによって弾かれた。

C「ちっ・・・決めてくれA!」
糞鳥「ピギュッ」
A「雷獣シュート!」
糞鳥「ヂュギュッ」
B「まだまだだね」
糞鳥「ヂュッ…」

こうして、Aのシュートがゴールに刺さる頃には、
ボールにされたチュンチュンの骨は折れ、内臓は潰れ、痛みの中で息絶えていた。
チュンチュンは最期に何を思ったのだろうか、それは砂埃の中に消えていった。

A「ふわあぁ、ちょっとグダったけどまあまあ面白かったな」
B「こいつどうする?」
Bは血塗れのボロ雑巾と化したチュンチュンだったものを指さした。
C「裏庭に投げておけばネコやカラスが食うだろ」
A「残りの時間何する?」
B「トンボ狩りしようぜ!輪ゴムでな」

こうして彼らの「いつもの」昼休みは終わった。
裏庭の土の上には、いくつかのボロボロの肉塊が転がることになった。
この薄汚いゴミ達が、ほんの30分前までは、家族として幸せな時を過ごしていたと、誰が想像出来るだろう。
親チュンチュンは雛を愛し、雛達は親チュンチュンに甘えていた、ずっと続くと思っていた幸せは、
痛みと悲しみと絶望で幕を閉じた。
しかも、それらの絶望は、気まぐれな遊びによって与えられたものでしかないのだ。

こうしてチュンチュン一家はオモチャとして一生を終えたのでした。

おしまい

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