ラブライブ!派生キャラ チュン(・8・)チュンのまとめwikiです。

パターン3:目の前で殺す 〜ありふれたチュンチュンの果て

「プワーオ…」
音ノ木の自然公園の一角、そこに作った巣の中でチュンチュンは目を覚ましました。
傍らには丸くなって寝ている、先日産まれたばかりのピヨチュンがスヤスヤと寝息を立てています。
(ピヨチュン…ヨクネテイユチュン…)
母親の側で安心したように熟睡するピヨチュン、お互いの暖かさを感じる確かな幸せがそこにありました。
(イマノウチチュン…)

自然界のお母さんチュンチュンは、巣に集めておいた植物の繊維を紡ぐことで、小さなリボンを作る習性があります。
チュンチュンという生き物は、自然の生物では非常に珍しい「可愛さ」という概念を持ち、これを重視するのです。
チュンチュンの特徴的なとさかにちょこんとついたリボンは、チュンチュンのチャームポイントなのです。

リボンの触感は、集めることができた植物の性質によって当然違ってきます。
リボンの色は、お母さんチュンチュンがピヨチュンには何が似合うだろうと考えて、集めたお花や草の汁の色によって決まります。
何よりも、リボンに込められた愛情は何よりもかけがえのないものです。
そうして作られるリボンは、まさに世界でひとつだけのリボンなのです。

(キットピヨチュンニニアウチュン、キニイッテクレユトウレシイチュン…♪)
リボンを付けてぴょんぴょん跳ねまわるピヨチュンの喜ぶ姿を想像するチュンチュン。
可愛い我が子がもっと可愛くなれるように、願いをこめてリボンを紡ぎます。

そうやってリボンを作り続けて3日、ついにリボンが完成しました。
赤くてちょっとオレンジ色が混じった太陽のようなリボン。
元気なピヨチュンにきっと似合うでしょう。

「ピヨチュン、ジットシテユチュン…」
いよいよリボンをつける時がやってきました。
親から子への最初の贈り物、せかいでたったひとつの贈り物。
そんなリボンだからこそ、チュンチュンにとってリボンは替えの効かないアイデンティティとなるのです。


「…チュン!トッテモカワイイチュン!」
真っ白な産毛に映える、太陽のようなリボン。愛するピヨチュンのために一生懸命作ったリボン。
産まれたばかりのピヨチュンでも、それがとても大切なものであることをひしひしと感じるのです。
「マーピヨ!ピヨチュンカワイイピヨ?」
「モチヨンチュン!セカイイチカワイイチュン!」
ピヨピヨと喜びの声をあげて、ピヨチュンは喜びます。

「マーピヨ!ダイスキピヨ!」
「オカアサンモ、ピヨチュンノコトガダイスキチュン、ピヨチュンハチュンチュンノタイセツナタイセツナタカヤモノチュン」

子は母の愛に喜び、母は子の喜びに喜ぶ。優しく幸せな世界。
こうしてお母さんチュンチュンの愛情を一身に受けて育つピヨチュンは、きっと心優しいチュンチュンに成長することでしょう。

「ピュワピュワ〜、ラビュラビュ〜♪」
お母さんチュンチュンに抱かれ、子守唄を聞きながら幸せそうに眠るピヨチュン。
きっと良い夢を見ているのでしょう。愛情たっぷりに育てられたピヨチュン、明日はもっと素敵な日になることを信じて眠るピヨチュン。

これが自然のチュンチュンのありふれた光景、愛に満ちた光景です。

そんな温かい家族の幸せをぶち壊すことこそ、最高の快楽だとは思いませんか?

眠っているチュンチュン達にこっそり近づきます。
「…チュン!?」
チュンチュンの身体がちょうどスッポリと入る大きさに作った籠へチュンチュンをぶち込みます。
身体をよじらせて向きを変えることさえできない絶妙にギリギリの大きさの籠です。
これでチュンチュンはこれから起こることから目を逸らせることさえできません。
「ギュチュゥ…イキナイナニスユチュン…」
眠っていたところを突然窮屈な籠に閉じ込められて困惑するチュンチュン。
そんなチュンチュンの抗議を無視し、未だに眠っているピヨチュンを掴もうとします。
すると、閉じ込めたチュンチュンの声色が一転します。

「ヤメユチュン!!ピヨチュンニチカヅカナイデチュン!!オネガイダカヤ!!ピヨチュンニハナニモシナイデチュン!!」
ああ素晴らしい、自分のことよりも子供を何より大切にする母親の愛情って、どうしてこんなに美しいんだろう。

僕は構わずにピヨチュンをつまみ上げて、籠の前に持っていきます。
突然首の皮を掴まれて、ピヨチュンは驚きと恐怖に満ちた叫び声をあげます。
「ピィィィィィィィィィィ!?」
「ピヨチュン!?ヤメテ!ピヨチュンヲイジメナイデ!!」

ピヨチュンは、小さく白い手羽をパタパタと動かして必死に抵抗します。
ピヨチュンが一生懸命に暴れる感触が指にぷるぷる伝わってきて気持ちが良いです。
僕はピヨチュンの首の皮を摘んでる指の力を強め、皮をつねるようにします。
「ビヨォォォォォォォォォォォォォォォォ!?イヂィィィィィィィィィィィィ!!!」
「ピヨチュン!?ピヨチュン!?」

チュンチュンはピヨチュンが痛そうに泣き叫ぶところを見て、籠の中でなんとか動こうとしています。
もちろん非力なチュンチュンではどうすることもできません。
僕はさらに力を強めた後、弱めたりして緩急をつけます。
「ピギィィィィイィィィィィィィィィィ!!?マーピヨ…タチュケデ…」
「ピヨチュゥゥゥゥゥン!?オネガイ!モウヤメテ!オネガイダカヤ…」

ピヨチュンが苦しんでいるのに、痛みの中で必死に助けを求めているのに、お母さんチュンチュンは何一つピヨチュンを救うことができません。
お母さんチュンチュンに出来ることは、涙を流しながら「可愛さ」「健気さ」「哀れさ」を武器に僕に「オネガァイ」をすることだけです。
「オネガイチュン…ナンデモシマスカヤ…ピヨチュンヲコレイジョウイジメナイデ…チュンチュンハドウナッテモイイチュン…ピヨチュンダケハタスケテホシイチュン…」

ああなんて可愛いんだろう、なんて健気なんだろう、なんて哀れなんだろう。
でも残念ながら、チュンチュンは知りませんでした。
僕という人間は、こういうチュンチュン特有の感情の籠もった言葉を聞くととても良い気持ちになることを。
チュンチュンの泣き叫ぶ様こそがかけがえの無い快楽であることを。

僕はチュンチュンの言葉を聞いて、チュンチュンの目の前で吊るしているピヨチュンを離し、左手の手のひらの上で解放します。
チュンチュンが一瞬だけほっとしたような表情をします。
ぼくはその表情を見てから、左手をぎゅっと閉じてピヨチュンを動けないように掴んで固定します。
「ピュギュッ!?」
「ピヨチュゥゥゥン!ピヨチュンガクユシソウチュン!ピヨチュンヲハナスチュン!!」
そして、ピヨチュンの頭についているそれを、頭の皮ごと摘みます。

するとこんどは、身体をぎゅっと掴まれて苦しいはずのピヨチュンがいっそう騒ぎ始めます。
「サワヤナイデ!!マーピヨガクエタリボン!ピヨチュンノタカヤモノニサワヤナイデ!!」
そう、この状況で自分のことよりも、母親が自分を想って作ってくれたリボンの心配を始めたのです。
「マーピヨガピヨチュンノタメニツクッテクエタノ!カワイイッテイッテクエタノ!!タイセツナリボントッチャヤンヤン!!」
そんなことを言うピヨチュン。
母親がピヨチュンを愛する気持ちは、ちゃんと伝わっていたのがよくわかります。
親子間の愛情に感動した僕は、ニヤニヤした笑顔のままリボンのついたとさかを皮ごとひねります。

「ビギュィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!?」
この部分はチュンチュンの急所でもあるので、とっても痛そうです。
「ピヨチュン!?ヤメテェェェェェェェェ!!ピヨチュンニヒドイコトシナイデェェェェェェェ!!」
お母さんチュンチュンも、ピヨチュンの悲鳴を聞いてまた悲痛な叫び声をあげます。
「ビョギァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
いよいよとさかの皮が千切れてきました。
ぶちり、ぶちりと皮が赤い糸を引いて剥がれていく様子を、チュンチュンが閉じ込められている檻の目の前で見せつけます。
「ピヨチュゥゥゥゥゥゥゥン!!!」
「マービヨォォォイヂュィイィィィィィィダヂュケデェェェェェェェェェ!!!」
そして、一気に引っ張ってとさかを引き千切ってあげました。
「ビョッギアァァァァァァァァァァァァァァァァアッッッッ!!!!!」
ピヨチュンは今までで一番大きな悲鳴をあげました。
真っ白だった産毛は、ダラダラと頭から湧き出る血で真っ赤に染まりました。
さらに僕は引きちぎったリボンつきのとさか部分を、指の腹で挟んですり潰します。
指を開くと、リボンはピヨチュンの皮の肉と血と混ざり合って擦り切れてしまいました。

赤くて太陽のようだった可愛らしいリボンは、赤黒く血なまぐさいゴミへと変わったのです。

「ビヨヂュンノ…リボン…タカヤモノ…」
ピヨチュンは皮を千切られた痛みと、大切なリボンを失ったショックで、うわ言を繰り返しています。
「ピヨチュゥゥゥゥン!アァァ…ピヨチュゥゥゥゥン!ナンデ…コンナ…ヒドイチュン…」

お母さんチュンチュンが悲しんでいるようなので、とさかの無くなったピヨチュンを檻の目の前にもう一度もっていきました。
檻を隔てて「チュン…チュン…」「ピヨ…ピヨ…」と悲しみ続ける親子のチュンチュン。
手を差し伸べてあげたいのに、助けて欲しいのに、互いに何も出来ない親子のチュンチュン。
可哀想なので、僕は二人を再会させてあげることにしました。

僕はピヨチュンを檻に押し付けます。
「ビュグッ!?」
「ヂュン!?」
檻の柵に押し付けられたピヨチュンは、当然柵の当たっている部分が柵の形に凹みます。
そして、どんどん押し付ける力を増していきます。
「ヂィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!?」
「ピヨチュゥゥゥゥン!!?」

柔らかいピヨチュンは、柵の形にどんどん潰れていきます。
「ヤメテェェェェェェェェ!!ピヨチュンガシンジャウチュゥゥゥゥゥゥン!!!」
「マ・・・ビ・・・ヨ・・・」

そして、とうとうピヨチュンは愛するお母さんの居る檻に入ることができました。
身体が4分割された状態で。

「…………ピヨ…チュン…?」

狭い狭い檻の中、ピヨチュンのキッスがお母さんチュンチュンに送られました。
それは先程まで、寄り添って幸せな夢を見ていたころの再現。
しかし再び寄り添い合うことができたのに、絶望そのものの表情になっています。

僕はこの光景を写真に収めると、お母さんチュンチュンと4分割されたピヨチュンの亡骸を檻から出して巣に戻しました。
お母さんチュンチュンは無言のままピヨチュンの亡骸を抱きしめました。

リボンを作って上げた、チュンチュンのおてて、ピヨチュンの幸せを作った魔法のおてては、
あの時のリボンのように鮮やかな赤色に染まりました。他ならぬピヨチュンの血で。

これから暫くは、このお母さんチュンチュンを観察することでまた楽しめそうです。

ありふれたチュンチュン親子の幸せは、こうして僕を楽しませるために終わったのでした。



おしまい

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