ラブライブ!派生キャラ チュン(・8・)チュンのまとめwikiです。

今日も一日頑張ったあなたにささやかなご褒美


ある日の仕事帰り、雑貨屋でチュンチュンライトというものをみつけた。

箱の裏側には
「かわいいチュンチュンとのくつろぎのひととき」
という言葉とともにきれいに輝くチュンチュンの写真があった。

最近は仕事が忙しく遊んであげられていないからな・・・
そう思った僕はチュンチュンライトとチーズケーキを買って家に帰った。

ドアを開けて部屋の明かりをつける。

小動物用のかごがガサガサと音を立てると
小屋の中からチュンチュンが出てきた。

「ゴシュジンサマ、オカエイナサイチュン。」

「ただいま、チュンチュン。
ヒナチュンたちは?」

「キョウハアソビツカエテ、ネチャッタチュン。」

せっかくチーズケーキを買ってきたのになと少し残念な気分になった。
が、すぐにもうひとつのお土産を思い出した。

「そうだ、チュンチュンにお土産を買ってきたんだよ。
こっちへおいで。」

「チュン?」
かごの中に手を入れるとチュンチュンは手の上に乗ってきた。

チュンチュンをテーブルの上に乗せチュンチュンライトを取り出す。
そしてチュンチュンを掴み、まんちゅんへとライトを突き刺す。

「ピィィ!!イダイチュン!」
「チュンチュン、我慢してね。少しの辛抱だから。」
さすがに電球が大きいらしく中々奥まで入らない。

頭のほうをつぶせば下は開くかな?
握る手に力を入れる。
「チュガ!ジュギギィイ!!」

「ヤメユチュン!タマチュンガイユチュン!」
「そうなの?チュンチュン、三匹目おめでとう。」(虫扱い)
どうやら卵が邪魔して奥に入らないらしい。
しかし大事なチュンチュンの卵だ、乱暴には扱えない。

「ヂュギィィィ!サケユチュゥン!」


パリッ
小さな音とともにライトが奥まで入った。

「エ?タマチュン?」
しまった!力を入れすぎた。
割れてしまったかもしれない。
まだ一回もライトをつけていないというのに。

「オヨスチュン!オウチニカエユチュン!」
チュンチュンが怒っているがライトがつけば怒るのをやめるだろう。

「ピギャァ!」
そうこうしているうちにチュンチュンの重さでさらにライトは奥へと入っていく。
「イダイチュン!ヒナチュンタスケチュン!」

・・・チュンチュンの「タスケチュン」を聞くと心が満たされる。
「さて、ライトはつくかな。」

部屋の明かりを消し、ライトにスイッチを入れる。

パァァ

チュンチュンのお腹が赤く光る。
よかった、電球は無事なようだ。
「すごいよ、すごくきれいだよチュンチュン。」

「ソンナコトドウデモイイチュン!ハヤクオヨスチュン!」
チュンチュンも元気に羽ばたいてうれしそうだ。
そうだ、ヒナチュンたちにも見せてあげよう。
小屋をひっくり返しヒナチュンとピヨチュンを捕まえる。

「ナニチン?」
「ピヨ?」

真っ暗ななか、そこにあるひとつの光
そう、君達のママチュンだよ。

「ママチン!?ダイジョウブチン!?」
「マーピヨキエイピヨ」
子供達も喜んでくれたようだ。
必死にチュンチュンへと飛びついている。

「チュ!アツイチュン!ポンチュンアツイチュン!」
ライトの熱だろう、これで冬も寒くないね。

「アヅイチュン!ヒナチュンタスケチュン!タスケチュゥゥン!」
「ママチン!ママチン!」
家族みんなで喜んでくれてうれしいよ。

「アジュ!ピギャアアアア!」
チュンチュンが動かなくなった。

「ママチン?、、、ウソチン?」
チュンチュンはうれしさのあまり旅立ってしまったのだろうか。
それにしてもきれいだな、、。

ヒナチュンたちはチュンチュンの足元で下を向いて泣いている。
「チン?」
その時、ライトの付け根から煙が上がった。
高熱のライトがチュンチュンの体を焼き始めたのだ。

「ママチン!」
「マーピヨ!」

炎を上げるチュンチュン。
もうこれライトいらないんじゃないかな。

そして、火で脆くなったチュンチュンの体がヒナチュンたちの下へと落ちてきた。

「チィィィン!」
「ビヨォォォォ!!」

グシャ

ヒナチュンたちは重さでどうにもならない。
ただ炎に焼かれていくのみだった。

「タスケチン!ママチンタスケチン!」

「まずい!」
僕は駆け出した。

換気扇のスイッチを入れ、窓を開ける。
まだ火災報知機は反応しないな。

「マ、、マチ」
「ピ、、、」

テーブルを見るとチュンチュンがヒナチュンを抱きしめる姿がライトに照らされていた。

すごいきれいだった。

終わり

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