ラブライブ!派生キャラ チュン(・8・)チュンまとめwiki - ある雨の日の翌日のことだった。
ある雨の日の翌日のことだった。
「げっ、チュンチュンだ」
うちの軒下で1匹のチュンチュンがうずくまっているのを見つけた。

チュンチュンはマスコットのようで可愛らしい見た目から、一時期ペットとして人気が出た鳥である。
簡単な人語を理解し、喜怒哀楽の有る表情を持っており、
さらに甘ったるい声で歌を歌うことのできるという非常に珍しい特徴を持つ。
しかし、飼育の難しさや繁殖力の強さなどから、飼うことができなくなる飼い主が続出した。
その結果、捨てられたチュンチュンが野生化することになった。
野生化したチュンチュンは、民家に入り込んで食料をつまみ食いしたり巣を作ったりするなどの社会問題になっていたのだ。
なので、我が家にチュンチュンがやってくるというのは、厄介事でしかないのだ。

それにしても、このチュンチュンは以前にペットショップ等で見かけたものと違い、
特徴的なとさかが一部禿げており、よくみると体中に傷がある。
その上、ただでさえ丸っこいチュンチュンではあるが、こいつは輪をかけて丸く見える。

俺に見つかったことに気づいたチュンチュンは、何やら必死の様子でこちらに話しかけてきた。
「オニワニハイッチャッテゴメンナサイチュン…、デモオネガイシマチュン、スコシダケデイイカヤココニイサセテホシイチュン…」
どうやらこのチュンチュンは、以前人間に飼われていたが捨てられたらしい。
チュンチュンが言うには、同じように捨てられたチュンチュンと共に公園の片隅で暮らしていたのだが、
昨日野良犬に襲われ、何匹の仲間の犠牲と引き換えに命からがら逃げ出してきたということらしい。
その際に、うちの庭に逃げ隠れたというわけだ。

チュンチュンは傷だらけの上、雨で濡れたせいか、怖いからなのか、プルプルと震えている。
「チュンチュンハモウスグタマチュンガウマエユチュン、デモモウコエイジョウウゴケナイチュン、ダカヤココデウマセテホシイチュン…」
なるほど、やたら丸いのは腹の中に卵を抱えているからだったのか。
今外に放り出されたら、もう安心して産める場所を確保する体力も時間も無いため、死産してしまうという話らしい。

「タマチュンガウマエタラスグニデテイキマチュン、ダカヤスコシダケイサセテホシイチュン…」
そう言ってチュンチュンは手羽を合わせるような仕草をして頭を垂れた。
「ドウカオネガイシマチュン…!」

チュンチュンのような小さな生物が、生まれてくる子供のためにこうも必死になるとはな。
さて、どうしようか。

1→付き合う必要は無い、さっさと追い出す

2→すぐに出て行くと言っているし、見逃してやってもいいだろう