現在閉校中のココネ学園ですが、生徒たちは現在もいろいろな形で自習活動を続けています。お久しぶりの人もぜひ遊びに来てください♪



少しの時間、日本人がよくやる間違いというのをいくつか紹介します。

1つは、 discuss の使い方。
「〜について話す」ということで、
discuss about the problem のように about を付ける、
これは間違いです。
discuss は他動詞なので。
大学の帰国子女の人たちもよくやる間違いです。

今度は逆に「〜を卒業する」これを
I graduated Columbia University. というとまちがい。
I graduated from ... が正しい言い方です。

また、高校生だと「ドアをノックする」を
knock the door とやる。
これは「ドアを叩き壊す」
knock the door down の意味になってします。
knock on the door あるいは knock at the door です。

最後に「鉛筆をかじる」
動詞は chew ですが
chew a pencil だと口の中に鉛筆をいれてがちがちかむという意味になります。
chew on a pencil が正解です。



さて、そろそろ始めます。
今日の課題は would です。
最後にちょっと質問の時間を設けます。
だから、一方的に授業をさせてください。

would は will の過去形です。

will の本質は「現在の意志、推量を表す」ということ。
すると、would の本質も「過去の意志、推量を表す」これが1つです。

さて、過去の意志、推量と、
もうひとつは仮想の状況(仮定法)での意志と推量です。つまり、
would は過去に言及する場合と、仮想の状況に言及する場合とがあるんです。

具体的に説明していきます。

例えば、
I tried to explain, but she wouldn't listen to my excuse.
これは
「説明しようとしたんだけど、彼女はぼくの言い訳に耳を傾けようともしなかった。」
つまり、彼女の意志の表明ですね。

では、過去における推量、これは何でしょう?

たとえば、次の状況を想像してください。
カバンを抱えて汽車をホームで待っている。
そしてその汽車はぼくらを約束の地に連れて行ってくれるというもの。
これはある小説の一節です。
過去を回想しています。
そしてホームに立つ自分、
それを基準にして電車が約束の地に連れて行ってくれるという状況です。
英語では、
We were at the railroad station with our bags,
 waiting for the train that would take us to the promising land.
つまり、wait for the train that would take us...
この would が過去における「推量」のケースです。
つまり、汽車が連れて行ってくれることになるだろう、ということですね。
これはむずかしいかもしれませんが英語で小説を読むときは重要です。

もう1つ、仮想の状況での意志と推量ですが、例えば、
That would be nice.
と、ある提案について答える場合があります。
これは日常会話でもよく使いますね。
意味合いとしては
「もうしそういうなれば、それはすばらしいだろう」
という仮想の状況を立てて、
そうなったらいいだろうという推量のケースです。

I wouldn't do it.
のように相手にいう場合、これは仮想の状況での意志ですが、
「私なら、そんなことはしない」
という話しての意志の表現です。

ちなみに、I would like to do it. はおなじみですね。
これは、 want to の丁寧な表現だといわれてますが、
考え方はこうです。
「かなうとは限らないが、叶うなら私はすすんでそうする。」
これが would like to do it なんです。
だからこれも仮想の状況を立て、その中で意志を表現する語りです。

まとめます。
will は「現在の意志と推量」
would は「過去の意志と推量」それに「仮想状況での意志と推量」を表すということです。
意志と推量においては共通しています。

もう1つ、今日のカギとなるポイントですが
過去を回想して「〜したものだ」、
これを would と used to で表現します。
would は意志のケースですが、
used to と何がちがうのでしょう?

would には「意志」が関係することから「懐かしさ」を込めた意味合いになります。
When I was young, I would listen to the radio.
という古い歌( Carpenters )がありましたが
「若かりし頃、よくラジオを聞いていたものだ」
という意味ですね。
過去を回想して、懐かしんで「よく〜したもんだ」
これが would です。

一方、 used to の場合は、主語の意志はまったく関係なく
「今は、違うが、かつては〜だった」
と現在と過去の状態を対比する表現です。
日本語にすれば「〜したもんだ」で 
would も used to も同じに思えますが、両者は全然違います。

There used to be a movie theater around here.
「このあたりに映画館があったもんだ」
ということですが、意志が関係する would は使えません。

used to は「今は違うけど...」という意味合いが必ずあります。
一方、 would には現在との比較はなく、
昔を懐かしんで「〜したもんだ」と言う意味です。

I used to drink a lot.
は、今は、飲んでいない。
I would drink a lot, and I still drink more.
のように would の場合は言えるのです。

もちろん、 would に「懐かしんで」という気持ちがでてくるのは、
以前は、自分から進んで(自分の意志で)〜したもんだ、
という意味が would にあるからです。

さて、今日のポイントはここまです。
would には過去と仮想の状況の両方があること、そして、
それぞれで意志と推量の2つがポイントとなること、
これを押さえておいてください。

では、質問があれば。
コメントでもいいですよ。

《生徒 : would が過去の意思・推量で使われる際は
 過去の語句や文脈の前後の動詞が過去形であることが多いと認識していますが、
 それ以外は仮定の would だと解釈しても大丈夫ですか?》

そうですね。文脈によって判断する、これがポイントです。
仮定法の場合(仮想の状況の場合)
かなり決まり文句というか慣用的な使い方が定着しています。
Would you mind if ... とか
Would you open the window, please? だとか
Would it be possible for you to do....? のように。

でも過去での would は過去を表す語句がある場合もありますが、
小説などでは文脈がやはり重要です。
1つ手元に例があるので紹介しておきます。

小学校のころは授業中に居眠りばかりしていた、
ということを回想した場面です。いきなり、
I would take a nap during the teacher's talk.
ではじまります。
「先生が話しているのによく居眠りをしたもんです。」
ということですね。それに続いて、
I would awaken at intervals to hear snatches of his talk
時折目を覚まして、先生の話の断片を聞いていると
snatches of his talk that would lull me to sleep again.
それがまた子守唄になって眠りを誘うのでした。
こんな感じです。
would の過去の用法がわかれば、英語の小説がだいぶ味わえるようになると思います。

ほかに質問は?

《生徒 : would you mind を could you mind にはできないと聞いたことがありますがなぜでしょうか?
 would と could のコアに関係があるのでしょうか?》

それは相手の意志を問うのが would you mind だからです。
could だと実現可能性(能力)などの意味になりうまく mind とかみ合いません。

今日も、長い時間、ありがとうございました。

《生徒 : 少し外れますが、will と be going to の違いについて教えていただけないでしょうか》

はい。では、簡単に。
will と be going to ですが。
1,2分です。
will は現在の意志・推量ですが、
be going to do は「ある行為(to do)に向けてすでに進行している」というのが本来の捉え方です。
だから、彼女は妊娠していて3月に赤ん坊が生まれるという場面では
She is going to have a baby in March.
ところが、 She will have a baby... だと妊娠している保証はありません。
だから、be going to do は「予定」にぴったりですね。

では、そろそろ。
コンピュータを使った授業の可能性、みなさんのお陰ですごくいいなと感じています。
ありがとう。

では。
See you again.

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