ココネ なう。 - 未来表現
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みなさん、 belong という動詞を知っていますか?
「所属する」とかいう意味ですよね

これを使って「場違いみたい」が表現できます。
I don't belong here. でいいのです。

また、He doesn't belong to us. だと
彼は「うちの人間じゃない」ということ。

belong といったありきたりな動詞でも使い方次第で便利ですよね。

《生徒 : belongingsだと、所有物?》
そうですね。

agree の場合も「同意する」の意味ではよく知っていますよね。
でも、Sushi doesn't agree with me. のような使い方があります。
「寿司は合わない」ということですね。体質にとか。

そこで Antibiotics does not agree with me. だと
「抗生物質はぼくには合わない」

《生徒 : 否定じゃなくても使えますか》
はい。使えます。こんな意味です。



さて、今日のテーマは未来表現です。

英語には未来時制はありません!
英語の時制は過去と現在のみです。

では、未来はどうやって表現するか?

たとえば I want to go abroad. は
「〜したい」ということで未来を表現します。

ほかにも、
be planning to do
be scheduled to do
intend to do
expect to do
など、いっぱい未来表現はあるわけです。

さて、ここで will は「現在の」意志か推量を表します。
未来の意志ではなく現在の意志です!

だから、プロポーズで
Will you marry me? と聞かれ、
Yes, I will. といえば、
プロポーズされた時点での自分の意志を表現しているわけです。

自分の意志は表現できます。
相手の意志は聞くことができますよね。
Will you do me a favor? のように。

でも第三者の意志は聞くことができません。

そこで、推量の意味が出てくるのです。
She will do it. だと
「彼女はそれをするだろう」という推量ですよね。

ここで「現在の意志・推量」にこだわるのは
will は必ずしも未来を表さないということがあるからです。

Where is she? と聞かれ
I don't know, but she will be in the office.

これは未来のことではなく、
「わからないけど、たぶん、オフィスじゃないかな」という現在の推量です。

また、電話が鳴って、「私がとります」は
I'll get it. です。

I'm going to get it. だと変ですよね。
なんか予定がはじめからあったようで

もうひとつ。

How much is it?
買い物をして「おいくら?」と聞き、
相手は That will be 20 dollars. と答える可能性があります。

もちろん、That's 20 dollars. でも OK ですが
That will be 20 dollars. のほうが丁寧な感じがします。

それは「20ドルです」と言い切らないで
推量を入れることで柔らかさを出しているんです。

《生徒 : would じゃだめなんですか?》

That would be 20. だと
「20ドルであればいいな」ぐらいの意味になり、弱いですね。

《生徒 : will を意志と考えると余計強い感じがしますけど。》
《生徒 : 希望になってしまうんですかね》

いや、ここでは That will なので意志ではなく推量です

1つ質問です。
will には単純未来と意志未来がある
このように教わった人、いますか?

ほとんどの辞書にそう書いています。
でも、単純未来って何でしょう?

明日が日曜日だとして
Tomorrow will be Sunday.
こんなことを言えば
「気は確かか?明日が日曜日なのは決まっているではないか」
こんな反応が返ってくる可能性があります。

つまり、未来のことでも
推量の余地のないところでは will は使わない、
これが原則です。

will が使われるのはそこに不確かさが残るからです。

It will rain tomorrow.
これは典型例です。

電車のアナウンスで
The next stop is Shinjuku. というのを聞きます。
以前は、The next stop will be Shinjuku.

《生徒 : 確実だから will はないんでしょうか?》
そうです。確実なことは will はいらない。

《生徒 : I will be busy tomorrow. というと、自信なさそうですか。》
そうですね。


では、will と be going to の違いはどうでしょうか。

be going to do は「何かに向けて進行している」
これが be going to do です。

妊娠している女性に対して
She is going to have a baby next March. は最高の例です。
ちょうどエスカレータに乗っている感じですね。
下りた先が to have a baby ということです。

《生徒 : I am going to be 20 tomorrow.もいいですか。》
はい。OKです。

《生徒 : will はだめですか。》

I will be 20. だと人生のことなので不測の事態がありうる。
だから Tomorrow is Sunday. のように確定していない。
一方、I'm going to be 20. だと2
0歳になろうとしているという感じですね。


基本は形が違えば意味も違う。

can と be able to do は違うように
will と be going to do も違う。

もちろん、must と have to も違います。

微妙な違いであることも多いのですが
用例によってはこれでないとだめというのがあるのです。

先ほどの She is going to have a baby next March. などいい例です。
これを She will have a baby.. にすると
彼女が今、そういう決意をした。そんな感じになっていまします。

今日は、遅いので、これぐらいいします。

形が違えば意味は違う。
このことを覚えておいてください。

では、さようなら。