やつと「
演義」の第二回に入つたか。
皇甫嵩とか朱儁は出て来ないので、董卓が玄徳たちを認めなほすといふ展開になる。
董卓、ね。
愉快な董卓さん。
知恵の輪を解くのに余念がない。
この回などもリアルタイムでは見てゐないので、「董卓つてこんなだつたか知らん」と思ひながら見る。
なんだかかはいいんだなあ。憎めない感じ。
かはいいといへば、董卓の天幕を覗き込むやうにしてゐるラクダが異様にかはいい。
まつたく話の展開には関係ないし、この後も出てくるかどうかわからないが、どうも視線を奪はれる。
今回も紳助竜介の挨拶のあと、VTRが流れる。今回は馬は貴重だつたんだよー、騎兵と歩兵なら騎兵が勝つからねー、といふ話。
黄巾の軍に囲まれて、玄徳たちの馬が逃げてしまふんだが、それを受けてのVTRだと思はれる。
一度は逃げた馬が戻つてきたときに、張飛が取り戻さうとするんだが、このときに「美芳よりかはいい、淑玲よりかはいい」とか云ふ。
おいおい、いいのかい、張飛さんよ。
絶体絶命、といふ展開であらはれる曹操がいい。
曹操、こんなにいい男だつたか知らん。
どう見たつて玄徳よりいいのになあ、と、淑玲を見ながら思ふ。
さうさう、曹操は淑玲を見て、「絶世の美女」とか云ふんだよね。「都にもゐない」とか。さすが色好み、と思つたら、直後に張飛に「女たらし」とか云はれてしまふ。ふはは。
張飛といへば、蛇が苦手といふところが判明する。
この設定、この後も生かされてゐたか知らん。ちよつと気をつけて見ていきたいぞ。
「演義」では、豚などの血を使つて張宝の妖術をやぶるんだが、人形劇ではなんでやぶれたのかよくわからなくなつてゐる。
玄徳は張飛に目を閉ぢろといふが、張飛の頭(カシラ)は目の動く頭。基本的に人形の頭の目は動くか閉ぢるかしかできないので、張飛は目を閉ぢることはできないが、俯くことでうまく目を閉ぢたやうに見せてゐて感心する。うまい。
玄徳の剣は夜泣きをしてゐるのらしい。「今宵の虎徹は血に飢ゑてゐる」といつたところか。ま、張宝と戦つたのは夜ではないけど。
曹操がなんだか異様にさはやか(?)で、淑玲からは手を引くやうなやうす。
なんなんだ、玄徳よりよつぽどいい男ぢやあないか。
と、思ふが、まあ、そこはそれ、なのだらう。
張角・張宝・張梁が死んで、話はいよいよ都へとうつる。
んだが、その前に督郵が出てくるんだよね。
といふあたりは、次回の講釈で。