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ここはでもにっしょんch ぼくの考えたサーヴァントスレに投稿されたサーヴァントを纏めるwikiです。

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基本情報

【元ネタ】史実 伝説
【CLASS】ムーンキャンサー
【真名】トファルドフスキ
【異名・別名・表記揺れ】パン・トファルドフスキ(トファドルフスキ卿の意) ローレンツ・ドゥール ローレンティウス・ドゥルス
【性別】男性
【身長・体重】177cm・71kg
【外見・容姿】立派な口ひげを持つ、赤い服装の魔術師。
【地域】ポーランド
【年代】16世紀
【属性】中立・中庸
【天地人属性】地
【その他属性】人型
【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷B 魔力B+++ 幸運A 宝具A

【クラス別スキル】

陣地作成:EX(地上ではB)

 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。“工房”の形成が可能。
 ただし、宝具の影響により、召喚直後にムーンセルの第一層に網霊・トファルドフスキが利用するための陣地が形成される。それ故のEXランク。

道具作成:EX(本人の能力はC相当)

 魔力を帯びた器具を作成できる。主として鏡の作成を好む。
 トファルドフスキの作り出す鏡はムーンセルの(一部を違法に奪って行う)演算結果を映し出す子機であり
 それ自体は大した礼装ではないが、もたらされる結果は凄まじいものとなる。
 死者との会話、未来の予見、過去改竄による若返り──為さしめる事象だけ見れば、神代の魔術師にも比肩する。

騎乗:C

 正しい調教、調整が施されたものであれば万全に乗りこなせる。

【固有スキル】

魔力同調(網霊):A

 ムーンセルに存在するトファルドフスキの網霊(サイバーゴースト)と思考・魔力を同調させる。
 これにより、英霊としてのトファルドフスキは、召喚直後に月に網霊(見方によっては本体)として存在するトファルドフスキの端末となる。
 英霊の座から直接現世に干渉する魔術師としてエイリークの妻グンヒルドが存在するが
 トファルドフスキの場合はムーンセルから英霊として召喚された自分自身に干渉し、操縦している形。

高速詠唱:A

 魔術詠唱を早める技術。属性こそ希少な虚数属性だが、本人の魔術師としての力量は凡庸なもの。
 しかし、ムーンセル・オートマトンの処理能力を不法に借り受け、魔術技巧、思考手順、思考速度を代替させる事で詠唱のスピードや為さしめる事象は神代の魔術師にも匹敵しうるものとなる。

月光の簒奪者:EX

 ムーンセルをハッキングし、己にとって望ましい未来を演算させるスキル。
 あらゆる判定の成功率に最低保証値がつく。この最低保証値は網霊・トファルドフスキがムーンセルのハッキングを進めるほどに上昇する。
 端的に召喚から日数が経過するほどに判定時の成功率の最低保証値が上がるという事。
 召喚直後は無いも同然の保証値しかないが、十分にハッキングが進めば、所有していない技能を用いる判定でも高い成功率を期待できる。

万象俯瞰:B

 自らが召喚された一定領域で起こっていることを把握するスキル。Bランクでは視覚と聴覚、魔力感知で観測されることに限る。
 正確に言うならば、網霊・トファルドフスキがムーンセルの観測機能の極々一部をハッキングし、
 英霊・トファルドフスキの近辺に焦点を絞り込んで行っているものらしい。

【宝具】

月明かりに狂い鳴け、我が雄鶏Mystic_Code Holy_Mother();

ランク:B 種別:対界宝具 レンジ:∞ 最大捕捉:1人
 網霊・トファルドフスキがムーンセルの目の届かない『月の裏側』に隠れ潜む為に開発した可変式の虚数潜航艇・歩行戦車。
 潜航艇とはいうが、逆関節の二脚を持つ歩行戦車とも言うべき形態にも変形可能であり、虚数潜航のみならず陸上での走破性にも優れる。
『黄金の翼を持つ巨大な雄鶏』とは、その異形を近世の常識で何とか例えようとしたポーランド人の努力の賜物であり
 現代の言葉で表現するなら、一人乗りの潜水艇に逆関節足として展開できる可変式パーツを取り付けたものと言った方が近い。
 ちなみに武装面はコードキャストに偏重しており、電脳世界以外での戦闘力は低い。
 シャドウボーダーはペーパームーンを虚数観測に用いるが、こちらは『マリア』と名付けた人工知能(デーモン)を虚数観測に用いて虚数潜航を行う。
 ボーダーの虚数潜航の成功率は三割を下回るが、こちらの成功率は一割どころか1%にも満たない。
 しかし、トファルドフスキはムーンセルの機能の一部を不正利用する事で、強引に成功する未来を選択し、虚数潜航および浮上を実現している。

 本来はムーンセル内の電脳世界にのみ存在するものであるが、
 英霊・トファルドフスキは生前に現実世界で作成した試作型を宝具として所有している。

月鏡に映る貌Code_Cast Faith_MoonFace();

ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:− 最大捕捉:1人
 ムーンセル・オートマトンに対するバックドアの形成、および表層であるムーンセル第一層の一部の支配。
「月の模様はトファルドフスキの顔である」とする伝承への信仰が宝具になったもの。
 英霊・トファルドフスキが現世に存在する限り、ムーンセル・オートマトンの表層世界の一部(トファルドフスキの顔と信じられている模様の部分)は
 トファルドフスキが所有する領土(正確にはトファルドフスキの肉体そのもの)として扱われ、ムーンセルからの排除も受け付けなくなる。
 網霊・トファルドフスキはこの領土をアンカーとして『月の裏側』から浮上し
 また、これを足がかりとして潜航艇の修繕やムーンセルへのハッキングを行う。
 網霊・トファルドフスキによるハッキングの進行度に応じて、彼が操縦する英霊・トファルドフスキも恩恵を受ける。
 傍から見れば、時間が経過するほどに英霊・トファルドフスキが強力な魔術師になっていくように見えるだろう。

【解説】

 16世紀のポーランドでジグムント2世に仕えた魔術師。伝説では悪魔と契約したポーランド版ファウストのような存在とされる。
 伝説では悪魔との契約により富と名声を手に入れたが、契約により地獄に連れ去られそうになった
 しかし、その途上で月へと落下し(契約が満たされていないのを指摘したのだとも、聖母マリアに祈りを捧げたお陰だともいう)
 今なお月に住んでいるとされる。
 
 †

 ポーランドのクラクフ出身とされるが、ヴィッテンベルク出身のドイツ貴族だったとする説もある。
 ドイツ出身説を取る場合、ローレンツ・ドゥールという名を持つ彼は、ラテン語化されたローレンティウス・ドゥルスと呼ばれ
 それがポーランド語に転じてトファルドフスキになったのだと考えられている。

 伝説によれば彼は悪魔と契約を結び、偉大な知識と魔術の力を手に入れたとされる。
 この契約の代償としてトファドルフスキは悪魔に魂を売り渡したが(子供の頃に父親に魂を売られたというバージョンもある)
 悪魔を出し抜くために『ローマにおいてのみ魂を地獄に連れ去る事が出来る』という条項を付け加えた。
 そして、ローマに決して足を運ばない事で、悪魔との契約の利益だけをかすめ取ろうと考えたのである。

 以後、トファドルフスキは何年もの間、悪魔の力を利用して富と名声を築き上げ
 愛妻バルバラの死に沈み込み、魔術や占星術に心を傾けるようになったジグムント2世に取り入ることにも成功した。
 以後、トファドルフスキは魔法の鏡を使ってジグムント2世の妻バルバラの霊を呼び出したり
 悪魔に口述させて魔導書や百科事典を書いたり
 ビドゴシュチの人々や動物を治療したり、市長の依頼で彼を若返らせたり
 ネクラの近くの湿地帯で悪魔に堤防を築かせたり、と我が世の春を謳歌した。

 数年の後、リズムという名前の宿屋に泊まった事で、トファドルフスキの運命は暗転する。
 リズムとはポーランド語でローマという意味であり、悪魔は契約が満たされたと判断してトファドルフスキの魂を地獄に連れ去ろうとしたのである。
 しかし、トファドルフスキが連れ去られる間、聖母マリアに祈りを捧げた(賛美歌を歌っていたとも)事で、悪魔の手を逃れ、月に落下したのだという。
(別の伝説によれば魂を地獄に連れ去る条件は『ローマでトファドルフスキが自身の名前を言った時』であり
 地獄への道すがら、トファドルフスキにそれを指摘された悪魔が月に放り落としたのだ、とも)
 
 ともあれ、トファドルフスキは月へと落下し、以後、月に住むようになった。
 ポーランドでは月の模様はトファドルフスキの顔だと考えられているという。 

【人物像・独自設定】

 ムーンセルの中枢の掌握、という目的に取り憑かれ、自己同一性にさえ拘らなくなった人物。
 網霊(サイバーゴースト)として月に存在する自身を存命中の本体と見做し、英霊としての自分自身はその端末と捉えている。
 一見、自閉的かつ機械的知性と見紛う程に冷血な人間だが、ムーンセルの万能性からすればどれも些事と捉えていると言ったほうが近い。
 ただ一つの目的に囚われているという点では、魔術師らしい人格とも言える。

 公式設定によれば、旧世界の魔術師たちは瞑想の一環として、電波を利用せずともムーンセル内部へのコンタクトを果たしていたという。
 中でもトファルドフスキは他に類を見ない程にムーンセルへのコンタクト能力に優れた魔術師だった、と本稿では設定する。

 才能、家系共に凡庸な魔術師でしかなかったトファルドフスキだったが
 魂の霊子(データ)化とムーンセルとの交信という点においてのみ余人の及ばぬ才能を有したウィザードであり
 地球上の全ての情報を観測するムーンセルのデータを読み取る事で、才能に見合わぬ知識(魔術的なものも含む)を身に着けた。
 そしてついにはムーンセルの機能(と言っても極小の範囲内ではあるが)の権限を奪い、現世に干渉する技術を獲得。
 ムーンセルの力に魅了されたトファドルフスキは、以後、ムーンセルの中枢の掌握という目的に向けて邁進する事となった。

 悪魔の力を利用した、という伝説の正体は、ムーンセルの機能の一部を不正利用して得た成果の故に生まれたもの。
 とはいえ、トファドルフスキは俗な欲望に駆られていたわけではなく、彼なりの目的と目算があった。

 ムーンセルの予測を一部とはいえ私的に利用(悪用ともいう)したトファドルフスキは
 皮肉にもそれによってムーンセルの中枢を掌握する前に、不正利用者として排斥される未来を予見してしまった。
 その為、トファドルフスキはまずムーンセルの監視の目を逃れる為の下準備に取り掛かり
 それが彼が英霊化するだけの伝説を生み出す事となる。

 富と名声を築いたのは単なる副産物であり、目的は自身を英霊化するだけの実績と信仰を積み上げる事にあった。
 ムーンセルの監視から逃れるためには
『月の監視が及ばない月の裏側(虚数空間)に隠れる為の潜航艇』と『虚数潜航から浮上する為の錨』が必要となる事を知り
 後者として英霊化した自身を採用したのである。
 ムーンセルは観測機としての性質上、月以外に干渉しない。
 故に、地球上に月の裏側から月の表側に浮上するための錨を用意すれば、ムーンセルから排除される事もない、という目算である。

 ムーンセルの予測機能を利用できたトファルドフスキにとって自身を英霊化させる未来を辿り、
 英霊としての自身が『虚数潜航から浮上するための錨』になるように仕向ける事は容易な事だった。
 彼の伝説に彩られた人生は、それ自体が宝具『月鏡に映る貌』を生み出すための芝居だったとも言えよう。
『悪魔に地獄に連れ去られる途上で月に落ち、今なお月に住んでいる』というエピソードを流布したのもその一環であったが
 月の裏側という悪性情報渦巻く地獄に今なお潜航している事を考えれば、当たらずとも遠からずというところか。

 あまりにも神秘の秘匿に無頓着だったトファルドフスキは、時計塔からの刺客によって命を奪われる事になるが
 トファルドフスキはその末路を知りながら頓着しなかった。
 彼にとって自身が生きる世界とはムーンセルであり、本物とはムーンセルに存在する網霊としての自分であり
 現実世界における肉体は、いくらでも代わりがいる使い魔に過ぎなくなっていたのである。

 聖杯に願うのは英霊としての自身を受肉させる事。
 網霊・トファルドフスキからすれば英霊・トファルドフスキは『月の裏側』からムーンセルに侵入するバックドアを維持するための錨に過ぎないが
 通常の召喚ではムーンセルの中枢を掌握できるほどの時間は確保できない。
 また、英霊・トファルドフスキが退去すれば、網霊・トファルドフスキではムーンセルの処理能力に対抗できず
 ハッキングで得た成果を破棄して『月の裏側』に退避せざるを得なくなる。
 故に、英霊としての自分を肉持つ生命として現世に根を下ろし、恒久的な錨と為さしめる事を当座の目的としているのである。

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