" />

ここはでもにっしょんch ぼくの考えたサーヴァントスレに投稿されたサーヴァントを纏めるwikiです。

×

基本情報

【元ネタ】『ケブラ・ナガスト』、『エチオピア王国誌』など
【CLASS】ライダー
【真名】メネリク一世
【異名・別名・表記揺れ】エブナ・ラ・ハキム、バイナ・レフケム、イブン・アル・ハキム ダビデ(ソロモンから授けられた名)
【性別】男性
【身長・体重】178cm・75kg
【外見・容姿】全身も体も肩も父ソロモン王に似ており、その目も脚も全体の歩様もソロモン王のものに似ていた。(ケブラ・ナガストより抜粋)
【地域】エチオピア(アクスム王国)
【年代】紀元前10世紀頃(伝説上)
【属性】秩序・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型・王
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷B 魔力A 幸運A 宝具EX

【クラス別スキル】

対魔力:A

 A以下の魔術は全てキャンセル。異端・異教の魔術の尽くを退けるに足る高ランクを誇る。

騎乗:A

 幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。

【固有スキル】

証立てる指輪:A

 ソロモン王の血を受け継ぐ証明として母に持たされたもの。
 自身の知名度が低い土地での召喚でも、ソロモン王の知名度分の補正を受けて霊基数値が向上する。

カリスマ:B

 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

知恵の子:A

 父母より受け継いだ才覚と知恵を示すスキル。
 メジャーな伝承ではないが“賢王ソロモンを策謀で出し抜き、契約の箱を盗み出した”などと伝えるものもある。

聖櫃分祀:A

 エチオピアの全ての教会に契約の箱のレプリカ(タボット)が安置されている事実に由来するスキル。
 真なる契約の箱を親機と位置づけ、子機としてのタボットを作成できる。
 タボットはメネリクが霊脈を掌握するための楔として機能する他、宝具『遍く契約、至る所に神在りき』を発動する為の前提条件ともなる。 

【宝具】

成聖されし我らが路シオンズ・ワゴン

ランク:ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:500人
契約の箱アーク』を搭載・封印し、その力を魔力の収奪・分配に転用する機能を備えた、天翔ける荷車。
 大天使ミカエルの加護により緩急自在の飛行を可能とするが、その本質は触れる者の魔力を吸い上げ死に至らしめる『契約の箱』の呪いを、広域への魔力収奪という形に緩和・拡散させる制御弁である。

 真名を開放している間、効果範囲内の命ある者から持続的に魔力(ないし生命力)を吸い上げ、それを車の動力や味方への支援に転換させる。
 これらの効果を使いこなす事により、ケブラ・ナガストに描かれる様々な奇跡──三ヶ月の旅路を一日で翔けるほどの快速、荷車に追従する事が出来ぬほどに疲弊してしまう敵、味方に与えられた飢えも渇きも疲労もなくなる超人的な身体能力など──が結果的に実現される。

 長期戦になるほど自軍が有利となる恣意的な魔力循環システム。
 だが、広範囲化の代償として契約の箱が有する本来の効果は封じられており、また不義や神への裏切りを行えばその加護は直ちに霧散する。

遍く契約、至る所に神在りきテワヒド

ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:1000人
「熱くはないだろう? これは炎ではない。君たちの蒙昧を焼き、正しき道を示す理(ロゴス)の光だ」

 父ソロモン(あるいは魔神王ゲーティア)が有した『誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの』にも似た外観を持つ、広域洗脳術式。
 真名を開放する事で、『タボット(契約の箱のレプリカ)』を浮遊させリング状に配置し、それらを増幅レンズとして、頭上に小規模な光帯を形成する。

 放たれるのは人理を焼く程の極光ではなく、人の精神を侵し、メネリクの考える正しい信仰で染め上げる光。
 誤った信仰──すなわち『契約の箱を伴わないキリスト教信仰(カトリック、プロテスタント等)』を燃料として徴収し、それを精神干渉光へと変換・照射するのである。

 この光を浴びた者が肉体的なダメージを負うことはない。
 代わりに、その精神が根底から漂白され、メネリク一世を唯一絶対の牧羊者(王)として認識するよう思考を書き換えられる。
 いわば、強制的な改宗(アップデート)。
 メネリクにとって、契約の箱を持たぬ者たちの信仰は無知蒙昧の顕れに過ぎない。
 彼はそれら迷える信仰をタボットによって吸い上げ、正しい光で精神を焼き払うことで、彼らを従順な羊へと矯正するのである。

 敵対者がキリスト教の敬虔な信徒であるほど、その信仰心は強力な燃料となり、自らの自我を焼き尽くすための火力として利用される。
 正統なるエチオピアの王による、救済という名の精神破壊。
 一方で、燃料となる信仰を持たない異教徒からは信仰──すなわち魔力を吸い上げられないという欠点もある。

【解説】

 エチオピアの様々な王朝の伝説的始祖として祀り上げられた人物。
 ソロモン王とシバの女王の子として生まれたとされる。だが実在を裏付ける歴史的証拠はない。
 彼の物語は主に14世紀成立の民族叙事詩『ケブラ・ナガスト』に詳述される。

『ケブラ・ナガスト』では、シバの女王(アクスムの女王とされる)がソロモンを訪れて一子を宿し、帰国後にメネリクを育てたとされる。
 成人した彼はエルサレムで父に会い、ソロモンから王位継承を提案されるが辞退して帰国を選ぶ。
 ソロモンは臣下の長子たちを随行させ、エチオピアを律法に基づいて統治させようとした。

 この帰路で契約の箱がエチオピアへ運ばれたとされる。
 大祭司ザドクの子アザリヤが天使の導きにより箱をレプリカとすり替えたという。
 これは神意がイスラエルからエチオピアに移った事を象徴するものであった。
 また、帰路においては大天使ミカエルが先導し、奇跡的な高速移動が起こった。
 ソロモン王の追手は彼らに追いつけなかったという。

 メネリクは帰国後に母と共に国を治め、アクスムを中心に王国を築いたと伝えられる。
 箱を携えた軍勢は超常的速度と無限の体力を発揮し、常勝の王として覇権を築いた。

 16世紀の諸文献にはメネリク一世に相当する人物についての異伝も多い。
『エチオピア王国誌』では、ソロモンとシバの女王の間に生まれた子は横暴であった為に、イスラエルからエチオピアへ送り返されたという。
 ジョアン・デ・バロスの『アジア』では盗まれたのは契約の箱ではなく十戒の石版とされる。
 コプト系アラビア語伝承では、メネリクが本物の聖櫃とすり替える為の偽の箱を作らせた上で口封じに職人を殺したという暗い逸話も記される。
 ティグレ地方の伝承ではメネリクは『ミカエルのタボット(石板)』を父から与えられたが、より価値の高い『マリアのタボット』を盗んだとされる。

 父ソロモンと同様、メネリク一世の歴史的実在は疑問視されている。
 アクスム王国の成立(紀元後1世紀頃)とソロモン時代(前10世紀)の開きや、伝承が成立した経緯などを考えると、メネリク一世の物語がどれだけ実情を反映しているかは定かではない。
 しかし彼の伝説はエチオピアの王権理念の核となり、後世の王達は自身をメネリクの直系と主張して正統性を確立した。

 彼が持ち帰ったとされる契約の箱は、現在もアクスムの聖マリア・シオン教会に安置され、選ばれた守護僧のみがその管理を許されているという。
 また、すべての教会に契約の箱のレプリカ(タボット)があり、ティムカット祭では行列により運ばれる。

 アクスム近郊にはメネリクの墓とされる遺構があり、1906年の調査で壁や部屋が発見されたが、彼を実証する考古学的証拠はない。
 最古の北部定住文明は紀元前8世紀に遡るが、なおソロモン時代とは隔たりがある。

 史実は不確かでも、メネリクの物語はエチオピアの宗教的・文化的アイデンティティを支える基礎となった。
 彼の伝承は古代にキリスト教国家化したアクスム王朝の歴史と結びつき、エチオピアは聖書の民の継承者を自認する独自の地位を形成した。
 その生涯は多くの美術作品の主題ともなっている。

【人物像】

 外見は父ソロモンを彷彿とさせる容姿と佇まいを備え、言動は穏やかで快活。
 一見すれば親しみやすく、聡明で礼節正しく、古き王者の風格すら感じさせる。

 しかし、その在り方の根底には、一般的な倫理観とは大きく乖離した価値観が横たわっている。
 彼が人に向ける優しさは、人間の王が臣民や奴隷に向けるようなものですらなく、牧羊者が家畜に向ける慈愛でしかない。
 彼の表面的な立ち居振る舞いは、良き牧羊者は羊を怯えさせてはならず、慈しみをもって接するべきだからだと自らを律しているに過ぎない。
 彼が誠実に向き合うのは神のみ。
 唯一神の加護を受けた者のみは同じ羊飼いとして認めるが、そうでない者は──どれほど高貴・英邁であろうと──迷える羊でしかない。

 彼の本質は『神に選ばれし牧羊者』──世界は神の牧場であり、国家は羊を囲う柵であり、人間は神から託された家畜である。
 この認識は、契約の箱という絶対的な神の力を目の当たりにし続けた者が辿り着いた、ある種の冷徹な合理である。

 初めて父であるソロモン王の下を訪れた時、メネリクには二つの選択肢があった。
 遠からず幻想として汎人類史から弾き出されるであろう母や故国と最期を共にするか。
 それとも故国を幻想だと否定して、自らのこれまでの生涯の全てを捨てて人の世に生きる存在となるか。

 だが、神は自分の苦衷を汲んでより良い道を用意してくれた──とメネリクは解釈している。
 幻想を現実に紐づけ、汎人類史の側に留め置く事の出来る世界。母と故国と己とが汎人類史に残ることが叶う未来。
 彼の信仰の根幹にあるのは、この未来を用意してもらったことへの感謝の念であり、その後の生を神の道具として捧げるのは当然であると考えている。

 エルサレムからエチオピアへの帰路、そしてエチオピアでの戦争──通常3ヶ月かかる距離を1日で移動し、兵士たちが疲労を知らず、敵は力尽きるという奇跡を幾度も体験した。
 幻想の側として排斥される側だった母と自分を汎人類史の側に留めおき、後世の諸王が正当性を主張するよすがとなすであろう伝説を、彼は神の助力により成し遂げたのである。
「神の力は絶対だ。ならば神に従い、神の道具として在ることこそが唯一の正解である」と彼が確信するのも、これらの奇跡を鑑みれば無理からぬ事だろう。

 唯一の例外は母であるシバの女王。
 だが、かつて抱いていた素朴な家族愛は、信仰に生きる内にかなり変質してしまっている。
「彼女は神が選んだ母胎であり、羊飼いとしての自分を産み落とした、かけがえのない存在なのだ」と述べる彼の家族愛は、神の視点に寄った、非人間的なものになりつつある。

 父への感情は複雑なもの。父から知恵と祝福を受け、認められたことには満足している。
 しかし同時に、父が人間として生きたいと願っていたことを──もし知れば──理解できないだろう。
 父は神から完璧な機構として用いてもらっていたのに、なぜそれを捨てようとするのか。
 メネリクにとって、神の道具であることは至上の栄誉であり、それを拒む理由など存在しないのだから。

 聖櫃の奪取については、同行者が勝手に持ってきたとするものから、メネリク自身が血腥い謀略に手を染めたものまで、様々な異伝が存在する。
 しかし、メネリク本人はどれが真実か語らない。
 ただ彼には揺るぎない確信がある。
「もしこれが過ちであるなら、神は聖櫃を取り上げたはずだ」
 聖櫃が彼と共にある限り、彼の行動は神に肯定されている。
 これは彼にとって議論を挟む余地のない神託であり、人間の倫理を超える免罪符なのだ。

 西欧、特にカトリック教会に対しては、静かな、しかし絶対的な優越感を抱いている。
「彼らは羊が羊飼いを騙っているに過ぎない。神からの信頼──契約の箱──を持たぬ者が、どうして真の牧羊者たりえようか」
 エチオピアこそが契約の箱と共にある、最も古く、最も正統な『神の牧場』である。
 この確信は、傲慢ではなく事実の提示として、淡々と語られる。
 原罪という観念についても(エチオピア正教会がそうであるように)否定的。
 ビーストとは神意に従わない人の未熟が生み出すものであって、神の摂理とは無関係な機構と見る。

 必要な戦いは躊躇なく行うが、不必要な殺戮は好まない。
 それは倫理的配慮ではなく、良き牧羊者は羊を無駄に殺さないという実利的判断による。
 降伏した敵には寛大に接するが、それは迷える羊を柵の中に戻したという程度の認識であり、人間的な慈悲とは異なる。
 彼の統治は効率的で合理的、そして結果として民に利益をもたらすが、その根底にあるのは、神の家畜を適切に管理するという牧羊者の責務なのだ。

 サーヴァントとしては、契約の箱の力を借りるライダーとして顕現。
 ただし契約の箱そのものは完全には召喚されず、その力の一部を荷車という形で行使する。
 その不完全性を、彼は『自分は神によって復活させられたメネリク一世そのものではない』からだと解釈しており、今の自分は神の意思を実行する為の使い捨ての道具だと捉えている。

【関連人物】

ソロモン(ロマン・アーキマン)

「父上……貴方は何故、あの完璧な『座』から降りることを望んだのですか?
 神の代理たる機構。天の声を地に敷くシステム。それこそが王の、我らの至上の機能でしょう。
 人間になりたいなどと……私には、貴方のその誤りが理解できない。
 ですが、貴方が私の父であるという事実、その機能美への敬意は変わりません。……今のその、軟弱な姿であってもね」

ゲーティア

「魔術王を名乗った憐れな獣。
 人理を焼き、全てを編み直そうとしたその効率性、そして神無きあとに自らが神になろうとした、その傲慢さ。
 ……ふふ。嫌いではないよ。むしろ、人間になりたがった父上よりも、お前の方がよほど『ソロモン王』らしい機能を持っていたのではないかな?
 もっとも、牧羊者の席は既に埋まっている。お前はただの質の悪い焼却炉に過ぎないが」

シバの女王(ミドラーシュのキャスター)

「母上。相変わらずの守銭奴……失礼、緊密な経済観念をお持ちのようですね。
 貴女が私を産んだことは、神の計画における偉大な功績です。貴女という母胎があったからこそ、契約は海を渡り、正しき地へ至った。
 ええ、愛していますとも。貴女が私の母であるという『事実』を、私は何よりも尊く思っています。
 ……なぜ悲しそうな顔をするのです? 私は最高の賛辞を送っているのですよ?」

ダビデ

「偉大なるお祖父様。貴方の詩篇はエチオピアでも歌い継がれています。
 ですが、その……女性に対する奔放さは、もう少し抑えていただけませんか?
 貴方は神の愛し子なのですから、羊たちの手本となる振る舞いをしていただかないと。
 おや、お祖母様の話をしたら顔を背けられた。……やれやれ」

天草四郎時貞

「全人類の救済。恒久的な平和。……君の語る理想は美しい。だが、手段が乱暴すぎるな。
 魂の物質化? 第三魔法? そんな未知の技術に頼らずとも、全ての人間を神の家畜として管理すれば済む話だろう。
 君は羊飼いになりたかったようだが、その杖は少し重すぎたようだね」

カトリック系の英霊

「君たちの信仰、その純粋さは評価するよ。だが、少しばかり情報が歪んでいるというか……伝言ゲームの末端にいる哀れさを感じるな。
 ローマだのバチカンだの、契約の箱を持たぬ者たちが決めたルールに縛られる必要はない。
 私の柵の内(正教)に入りたまえ。ここにはオリジナルがある。君たちの祈りが神に届く感動を教えてあげよう」

オジマンディアス

「ほう、太陽の王か。モーセ殿とは義兄弟だったとか。
 ……ふん。地上を照らす太陽と、魂を照らす契約の光。どちらが真に人を導くに足るか、比べるまでもない。
 君のピラミッドは風化するが、神の契約は永遠だ」

ノア

「これは……失礼いたしました。第一の契約。大洪水を生き残った、全ての始まりたる救世の航海者。
 貴方に対しては、さすがの私も頭を垂れざるを得ない。
 貴方が箱舟で種を守ったからこそ、私が箱で魂を守る今がある。
 ……どうです? このタボット(レプリカ)の一つ、お望みとあらばお近づきの印に差し上げますが」

【コメント】

 リクエスト鯖。他所で制作されていたのはキャスターだった為、別クラスで制作。
 コンセプトは(ソロモンと違い)神の機構として自由を持たない事を肯定的に捉える王。
『エチオピア王国誌』の横暴要素も反映しつつも、全体としては敬虔な王という方向性で制作した。
 ソロモンもシバの女王も何のコメントもしていない点を鑑みて、彼らとの関係性が上手く行かなそうな要素を盛り込みたかったというのもある。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます

広告募集中