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ここはでもにっしょんch ぼくの考えたサーヴァントスレに投稿されたサーヴァントを纏めるwikiです。

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基本情報

【元ネタ】史実/伝承
【CLASS】セイバー
【真名】境又平春久
【異名・別名・表記揺れ】井筒女之介
【性別】男
【身長・体重】165cm・48kg
【外見・容姿】遊女風の髪型に女物の小袖
【地域】日本
【年代】戦国時代
【属性】中立・悪
【天地人属性】人
【ステータス】筋力:D 耐久:E 敏捷:A 魔力:E 幸運:E 宝具:D
ステータス変化後 筋力:D 耐久:E 敏捷:A+ 魔力:E 幸運:B+ 宝具:B

【クラス別スキル】

騎乗:C

Cランクでは正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせ、野獣ランクの獣は乗りこなすことが出来ない。

対魔力:C

Cランクでは、魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。

【固有スキル】

抜刀無二:-

刀を抜くのは主命があるときのみという無二の抜刀術である。
しかし今では迷いがあるようで、真価を発揮しない。

抜刀無二:A(ステータス変化後)

迷いを切り拓く抜刀術。いかなる状態・状況にも束縛を受けない。
いかなる術理か、たとえ両腕が動かなかったとしても抜刀可能。

運は天に有り、具足は質屋に有り:A

戦場にて行うあらゆる行動に有利な判定を受けることができる。
また、鎧を着用しないことで発動する飛び道具に対する防御スキル(鎧は胸にありと同じ効果)。
――女出立に仕り、六具の時も、其通の装束なれば、諸人に変って、武勇一入目立ち候――

縮地:B

瞬時に相手との間合いを詰める技術。多くの武術、武道が追い求める歩法の極み。単純な素早さではなく、歩法、体捌き、呼吸、死角など幾多の現象が絡み合って完成する。

【宝具】

滅私・胸緋桜めっし・むねひざくら

ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:20 最大捕捉:1人
桜舞う心象風景を認識させる。固有結界と異なり現実を侵食することはなく、緋桜を認識する精神を侵食する。
心象風景内のDランクの精神汚染を付与する。すでに精神に異常がある状態の場合には2つ異常のランクを引き上げ、精神異常のランクに応じてダメージが上昇する。(狂気、狂化等も含む)

透徹・胸緋桜とうてつ・むねひざくら』(ステータス変化後)

ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:20 最大捕捉:1人
固有結界。桜舞う心象風景が現実を侵食する。
この心理状況になると深い哀しみを背負うことで、空に舞い散る桜を捕らえることはできないように、無の境地に至ることであらゆる攻撃を回避し、不可避の攻撃を放つことができるようになる。
そのうえで神速の一刀を放つ。

【weapon】

御所焼の一刀:古青江の名工、次家の作。後鳥羽上皇自ら焼き入れを行った名刀。刀を和紙のこよりで封印している。
針:髪に仕込んでいる暗器。

【解説】

吉川氏分流の境又平春久、井筒女之介と号す。境吉川氏の三男。
武芸に秀でていたが、各地を渡り歩き女装して戦っていたという風変わりな武士。
毛利家を出た後、近江から甲信にかけて二十三家、越後より奥州にかけて十六家、関東から伊勢にかけて十八の旗の下に戦った。
彼は尼子十勇士とされるが、しかし尼子再興軍と毛利軍の布部山決戦で吉川元春の手勢として活躍、山中鹿之助と対峙した。
また、上杉謙信・景虎の二代にわたって上杉氏に仕え、川中島の戦いでも活躍したとか、新発田重家の乱の平定で活躍したという。
その後は文禄・慶長の役に参加しようとしたものの途中で路銀が尽きて兵庫県に土着したとか、武者修行の旅に出た後に吉野に隠棲したとか、さまざまに伝わる。確かなのは文禄の役に名高い碧蹄館の戦いで、立花勢を援護する形で戦死した兄の春時を弔う碑を高野山に残したことだ。その後、武者修行のために家督も弟(四男)に継がせた。

ともかく謎めいた経歴と女装武士というかぶきっぷりのためか、武者物語等で紹介されると江戸時代中期以降に人気が高まり、歌舞伎や浄瑠璃の題材になって女中でも知っているという知名度だった。しかしその知名度は虚像であり、実像からかけ離れた創作の人物でもあった。一例では曲亭馬琴の処女作、高尾船字文で、井筒女之介は足利頼兼(伊達綱宗)に仕える小姓であり林冲のような役回りで罠に嵌められてしまう姿が描かれている。明治時代になっても人気は続いたようであり、小説の主人公としても描かれた。

聖杯を手にする目的は師である中納言廣忠の忘れ形見、露姫のため。井筒女之介はその美貌ゆえ松永久秀の家来に狙われた露姫を連れて旅をしていたが、その道中に眼を患う。その時に、露姫を守れず盗賊に攫われてしまった。その後各地を渡り歩き彼女の行方を捜す女之介だったが、旅の果てに変わり果てた露姫に出会う。そして、女之介は露姫の心を救うことができなかった。
自らのために振るう刃を持たぬ女之介は、露姫の心に踏み込むことができなかったのだ。あのとき目が見えていれば……というのは言い訳に過ぎない。
武士として生まれ歩んできた道で、我を捨て滅私の心で刃を振るってきた。彼女が助けを求めたときに、自らの心から目を背けた。だが自らの心は存在してはならないのである。

葛藤の果てに聖杯を手にしたとき、彼は何を願うだろう。

【CIPS】

周囲の武家で博打が流行していており、博打に負けて刀を売り払った武士が戦場で奪い取った甲冑と太刀を次の博打の資金にしたとか、そんな気風で育った。このため博打癖があるがあまり強くない。借金のために甲冑一式を質に入れている。鎧は胸にあり、と上杉謙信の言葉を知って本人は納得している。こんな経済観念の持ち主なので旅の途中で路銀が尽きてしまったのだが、当然である。

【文献】

≪閥閲録≫ 毛利家の戦国時代の文書の写し。永禄十二年五月十八日、筑前国立花合戦で大友方の上野主殿助及び左助が突撃して備えを崩したとき、毛利方の境春久、兄の春時らが敵を討ち取ったとある。

≪高野山文禄三年五輪種子板碑≫ 高野山に現存。境春久が碧蹄館の戦いで戦死した兄の春時を弔うために建立したもの。

≪吉川氏御家中系図≫ 境吉川氏の系図と略歴がある。江戸時代後期にまとめられたもの。

≪陰徳太平記≫ 布部山の頂上を奪取した吉川勢の中に名前がある。なお山中鹿之助は銀の草摺で目立ったが俊足だったため逃れることができた。

≪武者物語≫ 唐輪結いの髪に針を仕込んでいる女装の豪傑として登場。

≪常山紀談≫ 尼子十勇士の名前に列挙。また、新発田治長(重家)の乱の項で、井筒女之助が新発田治長の名馬、染月毛を得たとされる。

≪上杉将士書上≫ 天正十五年六月、中条家臣落合清右衛門が新発田の使者を捕らえた場面で、井筒女之介ら強将の兵十騎ばかりがいたという。

≪北越耆談≫ 上記と概ね同じ内容だが、天正十二年八月の八幡表の戦いのこととしている。

≪管窺武鑑≫ 今泉の屋代氏は新発田重家に加勢したため上杉家の藤田信吉に攻められている。この時、井筒女之介が指揮して兵の損害を抑える功があった。また、井筒女之介は加賀の武士とされ、上杉謙信の代から度々戦功を立て、女装のため武勇が目立ったと記される。

≪保科御事歴≫ 武田方の御子柴六左衛門が川中島の戦いにおいて上杉方の井筒女之介と槍合わせしたと記されている。

≪高尾船字文≫ 曲亭馬琴作。水滸伝+伊達騒動。井筒女之介は、足利頼兼の小姓。この設定で歌舞伎の題材にもなっている。

≪執着胸緋桜≫ 井筒女之介は、人妻に迫って誤って殺し、その後も実の娘に欲情した挙句、見越し入道に化けて祟ったが、成仏して不動明王となったという。

≪大武鑑≫ 江戸時代に出版された大名や江戸幕府役人の氏名・石高・俸給・家紋などを記した年鑑形式の紳士録(武鑑)を昭和になってまとめたものが大武鑑。豊臣時代の従三位会津中納言景勝の家臣団の中に五千石として井筒女之介の名が掲載されている。

≪武士道美譚≫ 井筒女之介は武佐修行のため日本全国を廻った。文武に優れ、歌道にも秀でていた。武芸の中では特に居合の技が熟練であり、ある時数人の仲間が技を見せてほしいと頼んで寄ってたかって押し倒して身動きをとれなくしたのだが、まったく障害にならず太刀を抜いてみせたという。また文禄慶長の役の時に功名を得ようと兵庫まで行ったところで路銀が尽きて帰ってきた。仲間たちに笑い話として語ったところ、皆細かいことに拘泥しない鷹揚な態度に関心されたという。

≪歴世女装考≫ 江戸時代後期に書かれた女性の服飾の歴史と図解をまとめた書物。井筒女之介は唐輪結いをしていた。また、刀に紙縒りで封じていたとも紹介される。

≪井筒女之介≫ ちぬの浦浪六の小説。境若狭こと井筒女之介は後鳥羽院の十二番鍛冶、名工次家の子孫という設定で、先祖伝来の御所焼の一刀を持つ。恐れを知らない妖艶な美少年。中納言廣忠の娘、露姫や山中鹿之助と出会い、そして松永久秀と敵対したのちに各地を渡り歩き武功を挙げ、新発田治長から名馬染月毛を譲られる。井筒女之介を主題にした物語はあまりないが、この小説がおすすめ。ただしかなりの鬱エンド。



ちょろっと解説
「運は天に有り、具足は質屋に有り」は本朝永代蔵の文言の抜粋。路銀が尽きて帰ってきて笑い話にした逸話が可愛かったので、経済観念が壊れてる博奕打ちに。高橋資高や杉原兄弟みたいに博奕に興じる吉川勢の印象からも着想しています。
「宝具」について。執着・胸緋桜のワードが恰好良かったので名前を借り、ほかに小説「井筒女之介」の染月毛を疾駆させ旗指物の代わりに桜の枝を差して突撃、敵を討ち取ったあとに桜の花が散っていた、という描写が美しかったのでそこから着想。
「露姫」。8人の盗賊にマワされ身も心も限界になっていた露姫と心中した、というのが小説のエンディングですが、史実や他の伝承と整合しなくなるので、露姫は自殺した、くらいに考えています。
心中前に女之介が露姫を後ろから抱き留めるシーンがあるのですが明らかに露姫はPTSD(トラウマされるときに盗賊に後ろから抱かれている)っぽい反応を見せているのが可哀そう。
露姫は女之介に恋してるようなのですが女之介は露姫に対して妹だとか師(貴族)の娘と思っていて、すれ違ってしまうんですね。女之介は露姫を夢に見るほど気にかけていたのに、身分や体面、武士道の束縛から踏み込むことができずバッドコミュニケーションを重ねてしまったところから、迷いを抱えた武士という設定にしました。
迷いを解消するとステータスが変化します。

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