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ここはでもにっしょんch ぼくの考えたサーヴァントスレに投稿されたサーヴァントを纏めるwikiです。

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「この耳なし芳一、今ぞ皆々様へお聞かせしますは『壇ノ浦』。どうか今だけは亡せし彼らの悲嘆に慰めがあらんことを。」


基本情報

【元ネタ】日本伝承、『怪談』
【CLASS】ミンストレル
【真名】耳なし芳一
【異名・別名・表記揺れ】芳一、耳切れ芳一
【性別】男性
【身長・体重】166cm・53kg
【肌色】黄色系 【髪色】なし 【瞳色】白
【外見・容姿】耳が欠け、琵琶を背負う青年僧侶。瞳に光はなく、包帯で頭頂部ごと覆っている。後述するスキル行使時は、身体中に般若心経の経文が現れる
【地域】日本
【年代】?
【属性】秩序・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型
【ステータス】筋力:E 耐久:C 敏捷:D 魔力:B 幸運:C 宝具:B

【クラス別スキル】

琵琶法師:A

 ミンストレルのクラススキル。名称は異なるが、効果は「吟遊詩人」と概ね同一。
 ミンストレルは霊魂を慰撫する慰めの曲を琵琶の音と共に語る。

対魔力:C+

 魔術に対する抵抗力。二節以下の詠唱による魔術を無効化する。大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

【固有スキル】

語り手:B+

 物語や伝説をいかに上手に口で語れるかを示すスキル。書物に物語を書き記すような技術とはまったく別の、聞き手の気分や精神状態も加味して適切な語り口を選ぶ、即興性に特化した物語伝達能力。

心眼(偽):C+

 直感・第六感による危険回避。虫の知らせとも言われる、天性の才能による危険予知。視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。
 耳を彼方側へと毟り取られてしまったがため、霊体に対する危険予知はより精密に感知することが可能。

般若心経紋:A

 空の思想を語る般若心経、これを体に記すことで擬似的に実体を失わせる隠蔽スキル。平時は何も記されていないが、スキルを発動させることで身体中に経文が現出する。
 「声を出さない」「動かない」といった制約はあるが、サーヴァントからも身を隠し、因果に干渉する必中・自動追尾攻撃の対象から外れることもできる。
 また、体を覆う経文が宿す仏性により、対魔力のランクが一時的に上昇する。

耳切れ芳一:A+

 唯一「耳」にだけ般若心経を書き忘れたが故に、平家の怨霊に耳を毟り取られて持ち去られてしまった逸話の具現。
 耳が毟られ、引き裂かれる中でミンストレルは叫びを上げることなく、その痛みに耐え抜いた。
 この逸話にあるように、恐怖・痛みによるペナルティ補正を軽減することができる。
 また、語りの最中であるならば、そのランクは更に向上する。

【宝具】

平曲・壇ノ浦へいきょく・だんのうら

ランク:B 種別:対心宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:300人
 「鬼神も涙をとどめえなかった」と謳われるミンストレルによる壇ノ浦の合戦の段。
 悲しみを誘う語り口と鎮魂を願う琵琶の演奏は、対象の心象風景を壇ノ浦の語りで侵食する。
 この曲を聞き入った対象は、真に迫る音色と語りによって壇ノ浦の合戦を幻視し、ミンストレルが語る平家の悲嘆と、それを慰める琵琶の音色で感情が塗り潰されてしまう。これにより、対象は怒りや闘争心を失い、低級の亡霊であれば鎮魂により成仏する。
 また、「狂化」「精神汚染」などの一時的な解除を可能とし、心象風景を一時的に塗りつぶすことから固有結界の発動を困難にする。
 ただし、平家属性のサーヴァントへ用いた場合、魅了状態を付与し、ミンストレルへの執着を生んでしまうことがある。

怪談・耳なし芳一くわいだん・みみなしほういち

ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1〜25 最大捕捉:50人
 小泉八雲の『怪談』で広く知られたミンストレル自身の物語『耳なし芳一』の再演。
 琵琶楽『耳なし芳一』を奏で語り、毟り千切られた契られた耳の「縁」を強めることで平家の怨霊を現世へと引き寄せる。
 怨霊達は主に壇ノ浦にてその身を散らした者達で構成され、「平知盛」や「平教経」といった著名な武人達も含まれている。
 現世へと現れ出でた怨霊達は聞き手達を芳一と見做して海底の黄泉へと連れ去ろうとする。また、連れ去られる対象はミンストレルも例外ではなく、自爆の危険もある宝具となっている。
 かつての体験の恐れ故、ミンストレルはこの宝具を行使しようとしない。
 だが、かつてのトラウマを完全に振り切れた時、ミンストレルは平家の怨霊達へと向き合うために、自らの怪談を弾き語るだろう。

【Weapon】

『笹琵琶』

 厳密には武器では無いが、ミンストレルにとっての武器と呼べるものはこの琵琶のみである。
 『痛哭の幻奏』のような物理的な攻撃は不可能であるが、環境音も再現するミンストレルの琵琶の音は──例えば刀で切られた音を奏で聴かせることで「本当に斬られた」かのような ──真に迫る錯覚を引き起こすことを可能とする。

【解説】

 『耳なし芳一』とは日本の怪談の一つであり、小泉八雲の『怪談』に収録されたことで広く知られるようになった。
 赤間関にある阿弥陀寺に芳一という琵琶法師が住んでいた。彼は平家物語の弾き語りが得意で、特に壇ノ浦の段は鬼神も涙を流すと言われるほどの名手であった。
 ある夜、1人の武者が住職が留守の際に芳一へと尋ねてきた。芳一は「芳一の演奏を聴きたい」という武者の主人の所望に応え、武者に連れられ琵琶を弾きに行く。
 目の見えぬ芳一はそこがどのような場所かは分からずとも、多くの貴人達がいる中で所望された「壇ノ浦の段」を見事語ってみせた。芳一の語りに感動した貴人は、これから後六日六晩の演奏を頼む。そして、この事は他言無用であるとも語る。
 それから毎晩芳一は貴人達に演奏を聞かせるため、夜な夜な寺を出ては明け方に帰る日々を過ごした。これを不審に思った住職は寺男達に後をつけさせると、そこは安徳天皇の墓の前であり、大雨の中で芳一は「壇ノ浦」を誦していた。そして、多くの鬼火が芳一を囲っていたのだ。貴人達の正体は平家の怨霊達であった。これに驚いた寺男達は芳一を強引に連れ帰っていく。
 そうして寺へと戻った芳一は住職に問い詰められ、これまでのことを語る。住職はこのままでは芳一は八つ裂きにされてしまうと案じる。しかして住職は法事に呼ばれていたため、住職は側にいてやることもできない。そこで住職は怨霊達より芳一の姿を隠すため、芳一の体中に般若心経を写経した。だが、この時芳一の耳に般若心経を書き損じてしまう。
 その夜、動いてはならないと忠告された芳一は1人座っていると、そこに武者が芳一を迎えにきた。武者は芳一に呼びかけるも、芳一は返事をしない。さて、芳一はどこかと武者が探すと、宙に写経し損ねた耳だけが浮いていた。武者はその耳をもぎ取り、そのまま去っていった。その間、芳一は身動きせず、一言も発しはしなかった。
 その後、平家の怨霊達が芳一の元へと現れることは二度となかった。そして、この不可思議な出来事は世間に知られ、彼は「耳なし芳一」と呼ばれるようになったという。

【人物像】

受動的・外交的
 死者の安寧を願い、鎮魂の音色を鳴らす琵琶法師。
 どこか青臭さの残る生真面目な性格で、琵琶を愛する穏やかな人物。気弱で人並みに恐れを抱くものの、自らの語りと琵琶の音を求められたのならば、やんごとなき為政者の前であっても堂々と立ち振る舞う強さを持つ。
 盲目の彼にとって琵琶とは数少ない娯楽であり、他者へと与えることができるものであり、彼という人間の多くを占めるものであった。
 故にこそ、求められた琵琶を緊張や恐れ程度で弾けずしてなんとするか。彼は決して、その音色を乱すことはしない。

 しかし、だからこそ、彼は今なお未練を抱えている。「平家の亡霊達に、最後まで琵琶の音と語りを聞かせることができなかった」という未練を。
 求められたのならば、最後まで聞かせるべきだった。そう、するべきだった。それこそが自身の在り方なのだから。
 だが、自らは最後まで語って聞かせることはできず、彼らを恐れ、隠れてしまった。
 あそこで死ぬべきだった、とまでは思わない。それは自分を生かそうとしてくれた和尚様への侮辱だとわかっている。何より今なお、あの夜の恐れを完全に拭い去れてはいないのだから。
 だが、あの時にこそ自分は自らの「人生」を裏切ってしまったのだ。
 故にこそ、ミンストレルはあの日の夜を恐れながらも、かつての続きを語ることを切望している。

 ──彼らの鎮魂を願う心、穏やかな安息を祈る思い、そのどちらにも嘘偽りはない。
 だが、結局のところ、この鎮魂とは──本質的には自らへと向けたものなのかもしれない
 胸に抱くこの願いもまた、結局は己自身の未熟に過ぎないのだと、ただ彼は静かに語る。

特技:琵琶楽、息を止める
好きなもの:音楽を始めとした音全般、物語
嫌いなもの:自身の未熟さ、長く感じる時間
天敵:平家の怨霊
願い:平家の亡霊達に語りと琵琶の音の続きを
【一人称】私、愚僧【二人称】貴方、御坊【三人称】彼、彼女、あのお方

【因縁キャラクター】

牛若丸

 その声は女性のそれで、まさか義経公が女性であるという事実に過去一の衝撃を受ける。それはそれとして、これまで語ってきた英雄の1人と出会うことができたことに、実感を覚えることができず得も言えぬ感覚に襲われている。

平景清

 源氏への「怨」、その概念と化した平家の武者。かつて、平曲を語りきれず、その末にミンストレルの耳を奪い去った平家の怨霊、その一端とも言える人物。かつての夜を思い出し、思わず逃げ出してしまいそうになる。だが、それではいけないと彼(彼女)に向き合おうとする。

トリスタン、ダビデ

 竪琴を奏でる英霊達。楽器は異なれど、優れた楽士である彼らとセッションをしてみたいと考えている。

シェヘラザード

 千夜の間、物語り続けた女性。ミンストレルは一夜の間、怨霊から姿を隠すことでどうにかして生きながらえたが、彼女は命が奪われてしまうかもしれない中で千夜も生きながらえ続けた。
 それも、隠れるのではなく、物語ることで彼女は生きながらえ、そして王の心を改心させたのだ。故にこそ、ただ隠れることしかできなかったミンストレルにとって、彼女は羨望の対象となっている。同時にその病的なほどの死への恐れに関しては同情している。

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