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ここはでもにっしょんch ぼくの考えたサーヴァントスレに投稿されたサーヴァントを纏めるwikiです。

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&align(center){''&size(16){&color(#6b3f31,#288c66){「ダンテ殿が執筆した『神曲』に曰く、僕の中には怒りが満ちていたという。僕の中のこの衝動は彼が言うように怒りなのか、それとも別の何かなのか。僕は、それが知りたいんだ。」}}''}


*基本情報
【元ネタ】ギリシャ神話、『神曲』
【CLASS】ランサー
【真名】ポロス
【異名・別名・表記揺れ】フォルス
【性別】男性
【身長・体重】241cm・456kg
【肌色】白 【髪色】深緑 【瞳色】碧
【外見・容姿】葡萄の蔓が巻き付いた槍を持つ穏和な雰囲気のケンタウロス
【地域】ギリシャ、アルカディア
【年代】神代
【属性】秩序・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型、神性、非ヒト科、ギリシャ神話系男性
【ステータス】筋力:B+ 耐久:C 敏捷:A 魔力:C 幸運:D 宝具:B

*【クラス別スキル】
**対魔力:C
 魔術への耐性。魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。
 大魔術などの大掛かりな魔術は防げない。
 魔術への耐性。魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術などの大掛かりな魔術は防げない。

*【固有スキル】
**神性:B
 神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
 ランサーは半人半獣の精霊シーレーノスとトネリコのニンフの間に生まれた子である。

**獣殺し:B+
 魔獣や野生動物に対する特攻。
 優れた狩猟技術に付随する獣への知識、及び後述する宝具を由来とするスキル。
 魔獣や野生動物に対する特攻。優れた狩猟技術に付随する獣への知識、及び後述する宝具を由来とするスキル。

**神授の智慧(偽):B
 ケンタウルス座はケイローンが天に召し上げられたものとされる同一性から得たスキル。
 INT判定に成功することで英雄独自のものを除く、ほぼ全てのスキルに対してC〜Bランクの習熟度を発揮できる。
 また、父シーレーノスより受け継いだ智慧も複合しており、智慧に基づく強固かつ穏やかな理性は高い精神異常耐性を有する。

**梣の子:C+
 トネリコのニンフ、メリアスの子であることを示すスキル。
 メリアスは大神クロノスが天空神ウーラノスの男根を切り取った際にこぼれた血から生まれたとされる。また、トネリコは主に槍の材料として活用されており、英雄アキレウスがケイローンより授かった槍もまたトネリコで作られていたという。
 トネリコのニンフたるメリアスから生まれた影響故かランサーは槍術に優れており、槍を用いる戦闘判定にプラス補正を得る。

 ──本スキルには何故か「狂化」スキルにも類似した効果が内包されている。普段はランサーの理性で抑え込まれているが、戦闘フェイズが長引くと精神抵抗判定を要求され、失敗するほど理性が失われていく。
 どうやらこの効果はランサーの精神の根幹に関わるもののようであり、聖杯にかける願いにも関わっているもののようで…?

*【宝具】
**『&ruby(テリオーン・ハンティング){天狼刺刻}』
''ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:1〜100 最大捕捉:1人''
 葡萄の蔓が絡まったトネリコ製の槍。「猛獣」属性特攻。
 ランサーが召し上げられて生まれたとされるケンタウロス座は、野獣へ槍を突き立てるケンタウロスとして描かれており、元来、ケンタウロス座とオオカミ座は一つの星座として扱われていた。それ故にランサーの槍には常に″相手へ突き刺している″という性質を有する。
 故に対象を捉えていれば、本来決して槍が届かぬ位置にあろうとも次元を屈折させ、その穂先を相手へ届かせることを可能にする。ただし、その分消費する魔力量は多く、さらに対象との距離が離れているほど消費する魔力量が増加する。
 日中であれば発動に真名開放を必要とするが、夜間であれば真名開放を必要とせず発動可能。

**『&ruby(オイノス・ディオニューシア){酩酊神の美酒}』
''ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:400人''
 ディオニュソスより授かったワインが入った皮袋。
 ディオニュソスが作り上げた至高の美酒であり、真名開放によりその酒気を周囲へと蔓延させる。その酒気を嗅いだ者はそれだけで酩酊し、酒に対する抗えない欲望を齎す。大多数の人々がこの酒気に巻かれてしまえば、彼らは狂気に駆られて美酒を自らのモノにするために凄惨な争いを始める。
 また、神が作り出した酒の酒気を浴びた者はある種の神秘性を会得し、例え神秘を持たない無辜の民であっても英霊へ損傷を与えることが可能となる。そのため、マイナデスを思わせる狂乱状態へ陥った人々を穏当に止める事は英霊であっても容易ではないだろう。
 抵抗には対魔力ではなく純粋なアルコールへの耐性、及び精神耐性を必要とする。
 この酒を直接飲んだ者にはディオニュソスの加護が与えられ、理性は失われるが、隠された本能を表出させることで能力を向上させる。
 生前に引き起こされた出来事や、宝具の性質上、ランサーはこの皮袋を決して開くことは無い。

*【Weapon】
**『梣の槍』
 葡萄の蔓が絡まったトネリコ製の槍。貫いた相手をそのまま葡萄の蔓で拘束することも可能。
 1603年にヨハン・バイエルンによって出版された星図『ウラノメトリア』では、ケンタウロス座は右手に葡萄の蔓が絡まった槍を、左手にワインの革袋を持つ姿で描かれている。

**『蹄』
 硬く頑丈な蹄。獣の剛力が秘められた蹄と精密に弱点を狙う槍による猛攻は常人では決して捌き切ることはできない。
 また、後ろ足の蹄の裏には十字模様が刻まれた蹄鉄を付けており、魔力を込め、蹴りあげることで十字形の魔力衝撃を飛ばすことが可能。
 古代ギリシャやローマにおいて南十字座はケンタウロス座の後ろ足を構成する一部とされていた。

*【解説】
 ギリシャ神話に語られるケンタウロス族の一人。シーレーノスとトネリコの木のニンフを父母としており、賢者ケイローンと同様にイクシオンを祖としない、他のケンタウロスとは異なる出自を有している。
 彼の逸話が語られるのは大英雄ヘラクレスの十二の試練、その四番目である「エリュマントスの猪」の生け取りに向かう道中のことだ。
 ヘラクレスがエリュマントス山に向かう途中、ヘラクレスはポロスと出会い、彼の住居であるポロエーの洞窟へ招待された。ヘラクレスはそこで歓待を受けたが、酒が欲しくなり、ポロスが所有するディオニュソスから授かったという酒甕を開けてしまった。
 この酒はケンタウロス族の共有物であったことからケンタウロス達は怒り、あるいは酒の芳しい匂いを嗅ぎつけ、狂気に駆られた結果ポロスの洞窟を襲撃する。対してヘラクレスはケンタウロス達をヒュドラの毒矢で迎撃し、ケンタウロス達を蹴散らしていく。この際に自らの師であるケイローンを誤って射抜いてしまうがそれはまた別の話。
 さて、当のポロスであったが、小さな矢が大きな者を倒したことに驚き、死体から矢を抜いて眺めていたところ、誤って落としてしまい、矢が足に刺さって死んでしまった。洞窟に戻ってきたヘラクレスはポロスが死んでいることに驚き、これを弔った。その後、ポロスはケンタウルス座として天に召し上げられたという。
 後世ではダンテの『神曲』地獄編十二曲にて、ケイローン、ネッソスと共に登場し、生前その中身は怒りに満ちていたと言及されている。

*【人物像】
 能動的・外交的
 大樹を思わせるような穏やかな雰囲気を有する、純朴な顔立ちをしたケンタウロスの青年。
 野蛮だとされるケンタウロスではあるが、粗野な素振りはまるでなく、柔和かつ調和を重んじる気遣い上手な性格。同時に文明圏よりも自然のありのままを好むナチュラリストであり、生肉を好むなど意外とワイルドな一面を持つ。
 探究心豊かであり、知らない事、気になった事は積極的に知ろうと行動する。だが、意外とうっかり屋でもあり、そんな気質と合わさることで生前のような致命的な失敗を引き起こすことがある。
 無為な荒事を厭うが、いざ戦うとなると躊躇いなくその槍を振るう。命のやり取りに関しては意外とドライであり、こうした一面は文明から離れた自然に生きるが故の割り切りの良さ故のものと思われる。

 そんな穏やかな人格を有するランサーだが、その精神の根源にはどうしようもない破壊衝動を秘めている。スキル「梣の子」の狂化に類似した効果はこの破壊衝動に由来しているようだ。
 沸々と煮えたぎるマグマのようなその衝動は、ランサー自身が決して表出させまいと理性によって押さえ込んでおり、生前一度も衝動に呑まれることがなかったが故にこの衝動の存在を知るものは殆ど存在しなかった。
 だが、全てを抑え切ることはできてはおらず、現に戦闘時のランサーは仄かに笑みを溢し、無意識的に戦いを楽しむような素振りを見せることがある。また、争いの蠱毒たる聖杯戦争に身を投じ続けるのであれば、生前のように衝動を抑えることができなくなり、衝動に呑まれてしまう可能性がある。
 ランサーはこの衝動に呑まれてしまうことを恐れており、所以も知らないこの衝動の正体を知り、抹消することが聖杯にかける願いであり、現世へと現界する理由である。、

 この衝動の正体は『神曲』に記されていたように「怒り」である。だが、それはランサー自身を発端とするものではなく、母メリアスより受け継がれた「ウーラノス」の怒りだ。
 かつて、天空の神にして神々の王であったウーラノスは息子クロノスにその王座を奪われた。その際に切り落とされた男根より溢れた血から生まれたメリアスはウーラノスの怒りを内包して生まれた。そして、怒りはクロノスを王座より引摺り降ろすという命題をメリアスに与え、彼女らはその手段としてクロノスを王座より引き摺り下ろすと予言された子、ゼウスを育て上げることで命題を果たしたのである。そうして、怒りは晴らされた……はずだった。
 既に晴らされたはずのウーラノスの怒りは消えることなく、メリアスの子であるランサーにも受け継がれていた。だが、クロノスは倒され、その怒りの行き場は彼が生まれた時には既に何処にもなかった。その結果、行き場のない怒りは澱み燻り続け、破壊衝動として現れているのである。

特技:狩り、抑制
好きなもの:自然、もてなし、知見を深めること
嫌いなもの:毒、荒事、酒で起きるトラブル
天敵:ヒュドラの毒、酔っ払い
願い:自らの衝動の正体を知り、消し去る

【一人称】僕 【二人称】君、貴方、〇〇殿 【三人称】彼、彼女


*【因縁キャラクター】
**ヘラクレス
歓待した相手にして死因。とはいえ、自らのうっかりが原因で死んだので思うところはあまりなく、むしろ自分の死体で驚かせてしまって申し訳ないと思っている。

**ケイローン
生前の知り合い。『神曲』においては上司。また、母であるメリアスはウーラノスの血から生まれているため、クロノスを父とするケイローンはランサーから見ると従兄弟に当たる。尊敬する人物であり、憧れの対象。

**酒好きなサーヴァント
ディオニュソスより授けられた酒に興味を持たれているようで、よく絡まれている。

**ヘンリー・ジキル&ハイド
ランサーとは異なり後天的ではあるが、自らの内にある衝動に苦悩した者同士。そのため、親近感を覚えている相手。

*【コメント】
リクエストより。我ながら色々と不憫枠になりそうな要素を盛り込んでしまった気もする。

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