水神アパーム・ナパート。リグ・ヴェーダにおいて神王インドラに次ぐ重要な神であった火神アグニの分霊であり、水中におけるアグニの顕現である。 アヴェスターにおいても火輪クワルナフを管理する神とされ、水神でありながら火との関係が根強い神であった。
しかし時代が下るに連れてシヴァ・ヴィシュヌ信仰の台頭と共にアグニ、インドラ、ヴァルナ等の重要性が低くなり、アグニ神は霊格を保つ為分霊を本体に統合。アパーム・ナパート信仰は忘れられて行った。
――時は流れて現代。ある聖杯戦争において一人の魔術師は彼女を召喚しようとした。
しかし通常の聖杯戦争では神霊の召喚は不可能。そこで魔術師は考えた。
「そうだ。合体させよう。」
そうしてなんか名前が似てる現代兵器=ナパーム弾の幻霊と融合させられた彼女は屈辱からそのマスターを焼却。
しかし英霊の座に登録されてしまったことで以降ナパーム弾を錬成する女神としての召喚しか出来なくなってしまったのだ。
哀れな。