アリアンロッド、アリアンフロド、アランロド。ウェールズ神話に登場する女性、あるいは女神。その名は「銀の円盤」「銀の車輪」を意味するとされ、月を司る女神と解される。
アリアンロッドの叔父、グウィネズの領主である魔術師マースは戦争時以外は処女の膝に両足を乗せていなければ死んでしまうとされていた。だがアリアンロッドの弟グウィディオンの悪心により、その役目を果たしていた乙女ゴウェインは純潔を失ってしまう。グウィディオンが罰せれられた後、ゴウェインの後継者となる処女として白羽の矢が立ったのがアリアンロッドであった。
アリアンロッドは純潔を証明するためにマースの魔法の杖を跨ぐことになるが、それを行った瞬間、処女であったはずの彼女はたちまちに二人の赤ん坊を生み落としてしまう。一説には、弟グウィディオンによって既に孕まされていたとも、グウィディオンの魔法によって産ませられたとも言われている。
この時生まれた双子の片方はディラン・エイル・ドンと名付けられたが、後に捨てられたと言う。そして双子のもう片方は、生み落とされた直後にグウィディオンに掠め取られ育てられることとなる。
だが、グウィディオンの仕打ちに屈辱と怒りを感じていたアリアンロッドは、その望まぬ息子にアリアンロッド自身が名前をつけない限り名前を付けられることが無いという呪いをかける。しかしグウィディオンの巧みな策略に騙され、彼女は息子にスェウ・スァウ・ゲフェスという名前を与えてしまう。怒った彼女は次に、スェウはアリアンロッド自身が武器を与えない限り武器を取れないという呪いをかける。しかし再びグウィディオンに騙され鎧と武器を与えてしまう。彼女は最後に、スェウは地上にあるどんな種族からも妻を娶れないという呪いをかける。グウィディオンとマースは花から人間を作り出し、スェウに妻として与えた。
プライドが高く頑なで潔癖な完璧主義者。
マースの杖に跨ってたちまちに子供を産み落とす、まさにその直前、絶頂からの転落が始まる瞬間を全盛期として召喚されている。
当然ながら、望まぬ不名誉な妊娠をした状態で召喚されることは極めて不服。その膨らんだ腹は精神的にも肉体的にも重荷でしかない。しかし同時に、完璧主義者がゆえに最高の能力を発揮できる状態で召喚されることを拒む、という妥協を許せない。
一瞬で子を産み落とすのではなく、時が進みも戻りもしないサーヴァントの身とは言えその腹の中に子供を抱え育む時間を過ごすことで、彼女の中でも何かが変わりそうになる…という瞬間はあるが、そういったものに惑わされる弱さこそ彼女が憎むものでもある。どこまでも行ってもジレンマに苦しめられる不憫な少女。
聖杯への望みは忘れ去られた自らの伝承を現代に掘り起こし、「全盛期」を別の姿の時期で塗り替えること。
《FGO性能》
母などでは、ない――
純潔たる白銀の魔女、ここに駆ける。
アリアンロッド
クラス:キャスター
レア度:☆4
基本ステータス:HP11404/ATK9060
コマンドカード:QQAAB
《クラススキル》
◆陣地作成:A
自身のArtsカード性能をアップ
◆道具作成:B
自身の弱体付与成功率をアップ
◆騎乗:A+
自身のQuickカード性能をアップ
◆神性:A
自身に与ダメージプラス状態を付与
《固有スキル》
◆魔力放出(月虹):A(CT7〜5)
自身のQuickカード性能をアップ(3ターン)&Artsカード性能をアップ(1ターン)&Busterカード性能をアップ(1ターン)&防御力をアップ(3ターン)
◆英霊懐胎:EX(CT7〜5)
自身のNPを増やす&最大HPをアップ(3ターン)&スター集中度をアップ(1ターン)&確率で弱体状態を1つ解除
◆月銀の輪:C(CT8〜6)
自身の攻撃力をアップ(3ターン)+味方全体のクリティカル威力をアップ(3ターン)
《宝具》
『証立てる魔杖』
ランク:B 種別:Quick
敵単体に攻撃[Lv]&確率で宝具封印状態を付与<OCで確率アップ>(1ターン)&確率でスキル封印状態を付与<OCで確率アップ>(1ターン)
《性能》
珍しいQuick型の攻撃的キャスター。自己完結して攻撃の軸となるクリティカルアタッカー。耐久と妨害もそれなりに備える。