宝具の特性を活かし、あらゆる場面での対応を可能にする万能型。
神話内で使用された、または登場した武器、概念、現象を固有結界から抜き取り、攻撃に転用するというシンプルな方法だが、無際限に放出される神々の力は強力無比で、火力という点は最強クラスと言っても過言ではない。
また相手の弱点を突く搦手にも長けており、不死身には不死殺しを、巨大な敵には同様の質量・概念による破壊をと、いかなる状況下においても優位に立てる。
そして原初のルーンも行使でき、その汎用性の高さから主に補助として使っている他、詠唱を用いらない隠匿性からトラップにも使っている。
圧倒的な宝具、そして魔術の技量を持つが、唯一フィジカル面では遅れをとる。だが、そもそもギュルヴィ自身が接近戦に持ち込む事はない。
戦闘に関しては、長距離にいる対象に悪戯を含ませた軽い攻撃を仕掛ける程度で、本気の戦いは“出向いて来てもらった相手”にのみ限定される。
また、生前の影響でその時代の全てを見通す眼────千里眼を後天的に獲得しており、過去と未来を見る事はできないが、現在起きている顛末を目にする事ができるので、戦場に赴かなくとも第三者の視点で物事を確認できてしまう。
幻録の天姿
「────まったく、見事としか言えないよ。この私を「見る」事ができるとはね」
素性不明な異形の姿は、原初のルーンによる幻影と宝具による肉付けで作り上げた仮初の王。
ギュルヴィという名の王の本来の姿は、羽のようなプラチナブロンドの髪を持つ少年の姿をしている。
容姿は現代で言う「天使」と形容する程に美しい外見をしているが、常に薄らと冷眼傍観とした表情を浮かべている。
性格は仮初の姿の時と然程変わらず、口調にも変化はないが、その雰囲気にはいっそう冷酷さが含まれており、子供の姿ながらに異様な威圧感を感じさせる。
本体は聖杯戦争を仮初の方に任せて現世を出歩いている事が多く、俗世を満喫するのに精を出している。
出歩いている時は非力な子供を装っており、一人称も「僕」を使っている。
サーヴァント特有の気配が感づかれたとしても、不完全な召喚の影響で記憶を無くし、子供の姿で現界を果たしてしまったという虚偽で誤魔化している。大抵の場合は信じられないが、少なくとも脅威となるサーヴァントとしては見られなくなるのと、誰もがギュルヴィ本人と思いもしないので少々厄介。ただ観察能力が鋭い相手、虚偽が通じない相手、または王威を感じ取ってしまう同じく王としての立場の相手には看破されるので、それ程便利な方便という訳でもない。
能力に関しては本体なので、原初のルーンと宝具の発動速度と出力は格段に上がり、余裕を持ちつつも容赦のない攻撃を仕掛けてくる真のラスボスルート的存在の強さになっている。しかし、ステータスに変動はなかったりする。
余談だが、俗世を楽しむ姿は外見年齢相応らしい。
【身長・体重】145cm・40kg
【一人称】私
【二人称】貴様
【三人称】彼の者たち
【イメージCV】高山みなみ