ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:1〜20 最大捕捉:10人
ライダーの背後に浮かぶ、影のような、幽霊のような女性。その正体はライダーの恋人であったとされる女性、グッディ・ハレット。ライダーはこの女性を「マリアン」と呼ぶ。これは本名に由来するものではなく、ライダーが度々自身を準えたロビン・フッドの恋人にちなんだもの。
常にライダーの身を取り巻き渦巻く「呪いの嵐」の発生源。呪いはライダーの意思とは無関係に常に湧き出しているが、放出された後の呪いは彼の意思である程度コントロール可能であり、これを攻撃や防御に利用する。しかしそもそもはライダー自身を呪うものであるため、扱いを間違えれば自身が蝕まれる危険なもの。またこの呪いに巻き込むことを避けるためにライダーは不用意に他者に近づこうとしない。
グッディ・ハレットは言葉を発することは無く、表情というものも存在しない。意思疎通は不可能であり、ライダーを慕っているのか恨んでいるのかも不明。果たして宝具として共に召喚される程のその想いは、愛なのか憎しみなのか、それをライダーは知らない。
しかしライダーの信条は「恨みも憎しみも、あまりに極まった感情は愛と同じ」というものである。故に彼は彼女の「愛」を受け入れる。
…しかし事実として、呪いの渦はライダーを取り巻いているのではないか? それは憎悪を意味しないのか? 否、ここにライダーすら知らない事実がある。そもそもこの呪いはグッディ・ハレットの憎悪や怨恨ではないのだ。むしろグッディ・ハレット自身の一部であり、その体を作るものと同じ素材…即ち、風評そのもの、悲劇を想像し悪意を仮託する人々の無邪気な悪意そのもの。――ライダーにとって、極まった感情は愛と同じと言うならば、それならばこの「悪意」は果たして――。