1999年7か月、
空から恐怖の大王が来るだろう、
アンゴルモアの大王を蘇らせ、
マルスの前後に首尾よく支配するために。
ノストラダムスの『予言集』百詩篇第10巻72番に登場する存在。
「アンゴルモアの大王」の正体には多くの説が存在する。「アングーモワの大王フランソワ1世」「アッティラが蘇ったとかのようなアジア人が率いる軍のヨーロッパ侵攻」「チンギス・ハーンの再来を思わせる人物の出現」etc...
しかし最も有名な説と言えば恐らく「天より全てを滅ぼす何かが来る」という解釈であろう。この説においては「恐怖の大王」=「アンゴルモアの大王」と解釈される。
そして1999年7月───予言に記されたようなことは何一つ起こらず、やがて恐怖の大王は過去のものとして人々の記憶から忘れ去られていくこととなった・・・。
かの予言は偽りだったのか?予言者はこの予言を外してしまったのか・・・?
───否である。
ノストラダムスは確かにその存在を予言していたのだ。宙の果てより来たりて全てを滅ぼしていくモノ、「アンゴルモアの大王」を───
かの王は地球を次なる標的と決め、進撃を続けていたが・・・ついに地球に降臨することはなかった。
ガイアとアラヤ、二つの抑止力による妨害を受け、さらに迫る危機に気付いた地球が上げた悲鳴を聞きつけた惑星達が自らの生態系の最強種を投入、恐怖の大王は地球の土を踏むことなく打ち倒されたのだ。
このサーヴァントはその大王が「せめてもの置き土産」として死の間際英霊の座に捻じ込んだ存在である。地球における自らの予言やその解釈の影響を受けたため半分「恐怖の大王」の概念英霊のようなものになりかけている。
本来なら該当クラスが存在しないためサーヴァントにはなれない・・・という理由で英霊の座深部に半ば幽閉されていたのだが、ある世界でとある魔神が起こした事件により「降臨者」という該当クラスが生まれてしまい、サーヴァントとして釈放されてしまった。
「何てことしでかしてくれたんだあの鴉ヤロウ・・・」by英霊の座