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ここはでもにっしょんch ぼくの考えたサーヴァントスレに投稿されたサーヴァントを纏めるwikiです。

「────驕るなよ、青二才」


基本情報

【元ネタ】『史実』『ベオウルフ』『ウィードシース』『シズレクのサガ』『ニーベルンゲンの歌』
【CLASS】セイバー
【真名】エルメンリーク/Ermenric
【性別】男性
【身長・体重】196cm・120kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力B+ 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運B 宝具A++

【保有スキル】

対魔力:A

魔術への耐性。ランクAでは魔法陣及び瞬間契約を用いた大魔術すら完全に無効化してしまい、事実上現代の魔術で傷付ける事は不可能なレベル。

騎乗:B

乗り物を乗りこなす能力。Bランクで魔獣・聖獣ランク以外を乗りこなすことが出来る。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。

ルーン:C

北欧の魔術刻印、ルーンの所持。自陣の能力を向上させる軍略由来のルーンを使う他、魔剣の魔力補充・呪いの身替を用意するのにも使用する。

剛毅の老境:B+

基本的な能力は「勇猛」と変わらず、威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化し、格闘ダメージを向上させる。一〇〇歳を超える老体であろうとも戦士としてあり続け、その武勇に衰えはなかった。

戦帝大権:A

他領土の王たちを支配すべく、エルメンリークが発令した絶対服従権。「皇帝特権」と「非常大権」の複合スキル。本来持ち得ないスキルを、本人が主張することで短期間だけ獲得できるに加え、周囲に全能力のランクを下げる強烈な“重圧”の効果をもたらす。後者はランクB以上のカリスマにより、打ち消すことが可能。

【宝具】

呪冠なる黄金の蕚ティルヴィング

・ランク:A+
・種別:対人・対城宝具
・レンジ:1〜70
・最大補足:1〜900人
北欧のサガにて伝わる魔剣。三つの望みを叶えた後に破滅を齎らすドヴァリンとドゥリンの呪いが込められた妖精由来の兵装。
ヘイズレク・ウールヴハムと同一視された事から後天的に獲得した宝具であり、破滅を回避する程の真価は発揮できないが、魔剣の能力で三つの膨大な魔力リソースを行使できる。
魔剣を使った代償として降りかかる呪いは、ドヴァリンとドゥリンの由来である「眠り」。真名を唱える度に霊基の一部が機能停止状態に陥っていき、全てを使い果たした時には完全停止の末に消滅する。しかしエルメンリークは、このデメリットをルーンを用いて他者へ肩代わりさせる生贄を用意する事で回避している。
真名を開帳し、ストックを使用した際には令呪以上の魔力リソースを解放し、勝利に貢献できるあらゆる手段を行使できる。また、魔力の斬撃を放出する際の瞬間火力は対城規模にまで跳ね上がる。ただしこれらの使用法はリソースを使い果たした時点で使用不可となる。
それでもティルヴィングとしての基本機能である「魔力を纏わせる斬撃」と「あらゆるものを切り裂く切れ味」を常備しているので十二分な性能を誇る。

【解説】

グルツンギの王。ゲルマン民族の大移動以前に東西へ別れる前のゴート族を束ねていた王であり、一〇〇歳以上は存命していた生粋の傑物。その偉大さから北欧のサガにて数々の王のモデルとなっている。
史実におけるエルメンリークはオイウム王国を統治し、広大な領地を有していたとされている。また、当時は分裂はしていなかったものの数多くのグループ勢力を纏めていた人物であり、その手腕から「戦王」とも称されていた。
しかしフン族の襲来の折、追い詰められたエルメンリークは最後に自害したと伝えられている。これをきっかけにゴート族は大移動を開始し、東ゴート族と西ゴート族に別れたとされている。
伝承においては「ベオウルフ」「ウィードシース」を始めとした北欧叙事詩に登場しており、片や名君、片や暴君として語られている。特に「シズレクのサガ」「ニーベルンゲンの歌」では自己顕示欲が強く、他者を支配して止まない猛獣な人物としても恐れられており、またグルツンギの王ではなくローマ王として描かれている。
「シズレクのサガ」では、物語における英雄ディートリッヒ・フォン・ベルンの側近のシフカから裏で操られる敵として立ちはだかり、彼女の領土を欲してローマから追放するなどして立ち回る。後にフン族の王アルテラのもとへ一時的に亡命し、彼女の強力を得たディートリッヒとの戦争により命を落とす最期を迎えている。
そして、北欧のサガである「ヘルヴォルとヘイズレク王のサガ」に登場するアンガンテュールの息子『ヘイズレク・ウールヴハム』とも同一視され、ゴート族の王国を長期にわたって統治した王とされている。

【人物】

戦王。英雄譚における英雄たちの前に立ちはだかる壁であり、試練の化身とも呼べる存在。
時に英雄を導く栄光の体現であり、時に破滅を齎らさんとする災厄の具現。これこそが人類ではなく、英雄が乗り越えるべき大敵であり、ハッピーエンドを迎える為の関門。
老年であるにも関わらず、戦士としての衰えを感じさせない筋骨隆々とした体躯を持つ偉丈夫。
彫りの深い顔の造りをしており、その体格と合わさって向けられる眼光は威圧的で常人なら重圧のあまり怯んでしまう。
威風堂々としているが支配欲が強く、道を阻む障害に対して徹底的な制裁を加える。失態を演じた自軍を即座に切り捨てるような事はしないが、おおらかである事もしないので恐怖体制を敷きながら挽回のチャンスを与える。
史実においては数多のゴート族を纏め上げた手腕の通り見識が広く、軍略、謀略といった方面でも優れている。なので、王政に関しては名君であると同時に苛烈なる暴君でもあり、味方は多いがその分敵も多い。
数多くのサガで登場する王のモデルにもなっているので、史実と幻想が合わさった複雑な霊基構成をしているサーヴァントの一人でもあり、混同した記録を保持しながらも己を見失わない強靭な自我を有している。ただ我が強過ぎるので制御が不可能に近いサーヴァントの筆頭でもある。

一人称「吾が輩」
二人称「己(うぬ)」
三人称「あやつ(等)」

【能力】

魔剣を用いた近接戦闘や、ルーンを使ったある程度の魔術戦も熟せるオールランダー。
「戦帝大権」を使って持ち得ていない様々スキルを変わる変わる使い分け、戦王の名に恥じない戦いっぷりを繰り広げる。

【関連人物】

ディートリッヒ・フォン・ベルン

姪。星の抑止力が“保険”として造り出した対巨神兵装。オーディンが出自に関わっている。

ハイメ

ディートリッヒに仕える勇士の一人。
所持品であったブリーシンガメンを持ち出したので「盗人猛々しい」と口では言っているものの、シフカを迷わずぶん殴った事や、自身に臆せずチンピラ染みた言動でメンチ切ってみせた事から、その気概は気に入っている。

シフカ

側近。サガにおいてエルメンリークを裏から操っていた黒幕。オディラの夫。
オディラに対して乱暴を働いた王に憤怒し、その報復として息子たちを自身の手で殺めさせるなどして言葉巧みに裏から操った。しかしエルメンリーク本人は最初から思惑に勘付いており、ローマの完全統一を達成する駒として敢えてその口車に乗っていた。
実は宮廷仕えの魔術師でもあり、陰陽の関係性で性別を変えられる。なので実はオディラとは“同一人物”である。

アルテラ

フン族の王。彼女の協力を得たディートリッヒとの戦争に敗れ、命を落とすキッカケとなった。

クリームヒルト

エルメンリークの妃であるスヴァンヒルドの母。
不貞が発覚したスヴァンヒルドを処断した事で彼女から恨まれており、一度はアルテラを利用して刺客を送ったのだが失敗に終わっている。
余談だが、スヴァンヒルドはジークフリートとの間にできた娘とされている。

ウィドシース

遍歴の旅人。
各地を渡り歩き、見識を広めた賢者である事から気に入り、エルメンリークが丁重にもてなした数少ない人物の一人。

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