デザエモンDB

（かたり：エンガランザンダジェルさん）

あじはことばだ。
みんないう。
うまい、あまい、なめらかだ、ふうみゆたかだ、と。
でも、ちがう。
ぜんぜんこんなもんじゃない。

プリンはいつもオンリーワンだ。
せんさばんべつのあじだ。
みんなちがってみんないいってな。

プリンもさがせばいろいろ。
さつじんもこせいよ、こせい。
こせいてきにいきよう。
そうでなきゃ、つまんないからね。

しかし、こせいってのはきほんがなってないとな。
ほうりつはまもってこそのきんにく。
それができないやつは、ふかいやみにおとされちまう。

きょうもやみのおくから、こえがきこえるな。
「あぁ……ひとが、まだいたのか。」

・さつじんプリン

　かんじょうがない。
　ほうりつをきらったプリン。
　いまも、たいりくをわたるたびをしている。
　（「さつじんへのこうてい」より）　


・ほうりつプリン

　かんじょうがない。
　さつじんをきらったプリン。
　にんげんたちのてをかりていて、せこい。
　
　ほうりつはひとをまもるためにある。
　きんにくもそれはおなじだ。
　これがこのせかいにえんまんするのは、　きんにくとのあいしょうがいいためである。
　それもそのはず、ほうりつプリンはかのプロテインとてをくんだのだから。
　（「プリンし・せんごひゃくじゅっしょう」より）


・にんげんたち
　じつに、りかいしがたい。
　かれらはみな、プリンにいぞんしている。
　プリンのためにいきて、プリンのためにしぬのだ。
　かれらのいきつくはては、プリンそのものである。

　いったいなぜ。
　プリンいがいにもおいしいものはたくさんあるというのに……。　

　かれらをぶんせきするひつようなどもはやない。
　われわれからみたならもはやにんげんらしさなどあったものか。
　てんからさずかった、すべてをすてた。
　こころもからだもプリンそのものにかぎりなくちかい。
　もっとも、おろかなそんざいといえよう。
　（「だいににんげんかいからのことば」より）


・ハッチャッピー・エンガランザンダジェル
　ここはヤンムラダビルおくじょう。
　しごとも、かていも、ぜんぶうまくいかないひび。
　「あめだ。」

　しぜんと、こころはちょうわするもの。
　かんじょうをすてたものは、ひとのかわをかぶったあくまである。
　システムかされたこのせかいでは、むげにとうとばれ、とうたされることはない。
　どうして、ただしいいきものをころすのか。
　せいねんは、なやみになやみぬいた。
　そうして、とうとう、みずからみをなげだした。
　（「ヘイツィ・ディ・カセイのしんわ」より。）
　
　
・イェイガ・オスレダガランゾ
　ゆきやまにすむ、おとことはおれのこと。
　いえたもんじゃないけど、プリンはいうほどすきなんじゃない。
　でもプリンをちょうだいしてくれる、きみのきもちがうれしいんだ。

　だから、かおにぬりたくって、きんトレした。
　だって、きんにく、すきだろうとおもったから。
　（「しんしんのさけび」より。）


・アメージィンド・スタンラスレクト・マダ・プリンヌス
　ディレネストかんていけっかから、スタンラスレクトけいのびじんであるとはっかくしました。
　かのじょは、ゆいいつむにのふうかくから、せかいてきにあがめられております。
　じじつじょうのたいりくのひめといっていいでしょう。
　さつじんプリンのことが、すきといううわさもあります。

　かのじょは、くちぐせのようにいっていたことばがあります。
　「ドキドキするから、あんまりみつめないでほしいな。
　　シャイなわたしは、そうりゅうになってごまかすの。」
　しかし、プリンにつうじるげんごなどそんざいしません。
　むおんのくうかんには、　ひめのこどうがなりひびくだけ。
　かのじょはきっと、さいはてのちにとじこめられた、ひげきのヒロインなのです。
　（「プリンヌスかいせきがく」より）

■STAGE1　ダークス・アスメルティソス・アンダンタス
くろのびがく・ひかがくがつくりだしたやみのくうかん。
こわもてのやつらは、こうげきをしかける、てき。
しかし、ひとはみかけによらないのだ。
BOSS：ハッチャッピー・エンガランザンダジェル
きんにくをゆうこうりようしたこうげきをしかけてくる。

■STAGE2　テストリスタ・メゾゾ・クルゥーズィング
しろのびがく・しぜんがつくりだしたひかりのくうかん。
あかるいこのちにみえるものは、すべてしんじつなのか。
いかなるときも、れいせいに、みきわめなければならない。
BOSS：イェイガ・オスレダガランゾ
ほうりつのはんいないで、かのうなかぎりのきんにくをみせる。

Q. なぜプリンなのか？
A. その経緯につきまして、こちらとしましても明確なデータが存在しません。
　曖昧な記憶になりますが、タイトル作成時は、プリンに脳を侵されたそのときだったと分析します。
　本作は綿密な計画性はもとよりなく、JAZZ SESSION の如く即興性が高い作品です。
　やわらかで、ぷるぷるとした、甘味の創作現場だったのかもしれません。

Q. 引用されたらしい、書籍のタイトルは何なの？
A. 各タイトルは第二人間界といわれる世界で販売されている書籍になります。
　作中に登場する、プリンに侵された世界の人間は第三人間界と呼ばれる内の人々です。
　彼らは、第二人間界の人間によって客観的に観察されているのです。
　書籍が出回っているのは、第二人間界の情勢が関わっています。
　教訓性を持った世界を見つめ、その考察を書籍として著すのだそうです。　

Q. このゲーム、音楽がないんだけど……。
A. 音楽がないことが、この作品における重要な音的表現なのです。
　よく噛み砕き、解釈することをおすすめいたします。
　もしくは、ドレッシングをかけないサラダを食べてみてください。
　それとなんらかわりないことですから。

Q. 【空欄（コメント欄にて質問を受付中）】

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