坑道の壁から伸びる細く青白い手。
正体は炭鉱のどこかで生き埋めになった女たちの怨念である。
一度見つかれば岩壁一面を覆い尽くすほどの無数の手が這い出てくる。
壁から出ているのは肘から先のみであるため逃げることは容易だが、坑道の全てに届く程の呪詛を孕んだ絶叫を響かせる。
抵抗に失敗すると天井のない空間へ強制的に移動させられる。アンデットが活発化する夜ならば袋の鼠となるだろう。
またこの掌には生の実感を奪う呪詛が込められている。大量の手につかまれれば即死する可能性すらある。
手を掴むなどの安易な行動は控えた方が賢明だろう。
核は恐らく坑道のどこか、壁の中に埋もれている。掘り起こしでもしない限り、核を見つける事は出来ないだろう。
◆ステータス
筋力 | 耐久 | 敏捷 | 感覚 | 知識 | 意志 | 魔力 |
3 | 不明 | 3 | 不明 | 不明 | 1 | 不明 |
◆ 特殊能力
【死の感染】
この魔物は、自身の死因に対する恐怖を他者に植えつける事が出来る。
抵抗に失敗した場合、天井が存在しない広い空間への移動が強制される。
広い空間への移動手段が無い場合は、壁の掘削が強制される。
【生の否定】
この魔物は、掌で触れる事で他者の生の実感を抹消する事が出来る。
抵抗に失敗した場合、対象は自身を死者だと錯覚し、行動が制限される。
また、この能力を多重に受けた場合、即死判定が発生する。