山岡淳一郎 作家活動アーカイブ”時代”に”活きた人”を追い、その夢の顛末を考える政治、建築、医療、近現代史、経済、スポーツ……「21世紀の公と私」として近現代からの問題に向き合えているかエネルギー、震災、復興、メディア、医療保険などを考える

米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ副所長・石井裕(終身教授)ロング・インタビュー


Photo Credit:Webb Chappell





「震災を受け止め、ゼロから未来を創るために

若い世代とデジタル技術ができること」




 デジタル技術による表現やコミュニケーションの研究機関として世界最高峰に位置するMITメディアラボ。石井裕さんは、日本人初の副所長を務め、ラボをけん引してきました。エネルギッシュで、全身「火の玉」のような教授です。
 石井さんの講演を初めて聞いた時、この人を書きたい、と思いました。暗喩と論理が重層的に絡まり、小宇宙を形作っているようでした。言葉が猛烈な速さで飛んでくる。それでいて、言葉の一つひとつにアナログ人間の私にもわかる「情」がこもっていた。だから書きたくなったのです。「利」と「理」だけでは人は動かない。「情」が行動の起爆剤になります。
 以来、札幌、東京、ボストンと取材にかけめぐり、アエラ@AERAnetjp「現代の肖像」(2011年4月25日号)に人物ノンフィクションを掲載しました(PDFダウンロード)。
 今回のインタビューは、2011年5月22日、忙しい講演の合間を縫って石井さんに時間をつくっていただき、港区白金の日経BP本社の眺めのいい会議室で行いました。
石井さんは、研究者、教育者、経営者の三つの顔をもちます。インターフェース分野で「タンジブル(手で触れて感知でき、実体がある)」という未来像を打ち立て、変革をもたらしてきました。その透徹した目には、「3.11」以後の日本がどのように映っているのでしょうか。
 大震災から復興に向けて、ネットによる救援活動、個人や企業の役割、次の世代に渡すべきバトンについて語り合いました。石井さん@ishii_mit日経ビジネスアソシエ編集部@nikkei_associeのご厚意に感謝し、インタビューの詳細を掲載させていただきます。
山岡淳一郎

2011年9月



I=石井@ishii_mit Photo Credit: Aiko Suzuki


Y=山岡@yamajun1ro Photo Credit: Goh Fujimaki

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『放射能を背負って』(2012/4/6 朝日新聞出版)
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