今回は、モトクロス大会に参加しようとやって来た若者たちの一行が悪夢の荒地に迷い込んでの続編。若者たちのリーダー的存在の女性が、実は前作で一族を裏切り、赤ん坊を助けた少女の文明化した姿というのがなかなか意表を突いてくれるが、作品的にはかなりシンドイ出来になっている。登場人物をティーンばかりに設定した事も、彼らが行き当たりばったりに次々と犠牲者となる事も「13日の金曜日」(80)の大ヒットが影響している事は明白で、これはまさに「サランドラ」の「13金」化といえる。音楽までが「13金」のH・マンフレディーニというのもその雰囲気に拍車をかけた感がある。生存者たちの御丁寧な回想シーンも結構水増し的な印象を受けるが、最大の驚きは映画史上類を見ない“犬の回想シーン”だろう。W・クレイヴンが作品のネームバリューの後押しで金儲けのためだけに造った作品としか思えない。
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