最終更新: momotraoo33 2019年11月21日(木) 10:16:34履歴
映画祭会場をめぐる悲喜こもごものエピソードを、
星くずのように散りばめて見せたアレンの私映画的野心作。
アレン本人を連想させる俳優兼監督のサンディ・ベイツを主人公に、
彼にふりかかる称賛と非難、彼の私生活に立ち現れる3人の女、
子供時代への郷愁――それらが、ある時は現実として、ある時は幻影として交錯する。
アレンの心酔するフェリーニの「81/2」を彼流の露悪的ユーモアとロマンチシズムで、
巧みに換骨奪胎。
とりわけ、サッチモのレコード『スターダスト』をバックに、
午後の小部屋でくつろぐ愛する女の表情を、
サンディが飽かず眺める至福のシーンが圧巻だ。
モノクロ撮影も見事。
予告編
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