地上にこつ然と出現したミステリアスな空間“ゾーン“。
その奥には人間の願いを叶える部屋があるといわれ、この部屋への案内人はストーカーと呼ばれていた。
「惑星ソラリス」で独自のSF空間を作り出したタルコフスキーが、「鏡」を経て再び取り組んだSF作品。
ゾーンをとり巻く神秘的な生命の生成と躍動を具体的な現象ではなく、
“水・雨・火“といった独自の映像言語を駆使することによって、見事に表現。
視点によって変わるカラーとモノクロの色彩構成など、難解といわれながらも、
自己の映像哲学と芸術性を追求し続けた同監督の、はてしない魅力にあふれた一編となっている。
前作「鏡」同様、タルコフスキー監督の実父で詩人のアルセニー・タルコフスキーの詩が効果的に挿入されている。
予告編
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