ここの映画総合データベースです







説明

R・ヒッチェンスの原作は、サイレント期に二度映画化されている(原題はいずれも同じ)。パラマウントから絶世の美しさにあったディートリッヒを借り受けて、セルズニックが作り上げた創世紀のテクニカラー・リメイクは、その色彩の素晴らしさだけを云々されてきたが、今観ても典雅な30年代の映画作りのマナーは存分に窺われる。映像にも、意識して原色を避け、パステル調を心がけたという絵作り(ディートリッヒの衣裳も同様)で、最初のカラー成功作と言えよう。
 修道院育ちのドミニは、少女時代を捧げた父の死後、パリ、ウィーン、リビエラとまわったが慰めを得られず、教母ジョゼフィンの勧めでアルジェリアを目指す。紹介先のベニ・モラのルビエ神父のもとに赴く途中、汽車の中でドミニはボリス(ボワイエ)という魅力的な青年に会う。ベニ・モラに着いた晩、案内役の自称詩人バトウーシュとハジと行ったキャバレーの退廃的なムードに嫌気がさした彼女を助けたのも彼だった。心が通じた二人は翌日をオアシスに遠回りして過ごし、伯爵アンテオーニと出会う。彼に連れられた辻占いの言うには“二人は近いうち砂漠へ行き、そこで大きな悦びを得る”とのこと。しかし、そう言った占い師はその後哀しげな形相で黙りこくった。謎めいた所のあるボリスは、実はトラピスト修道院の破戒僧で未だ還俗の罪に悩んでいるのだが、ドミニとの幸福な生活の誘惑に抗いきれず、共に砂漠に旅立つ。が、甘い新婚の日々も、彼の過去を知るド・トレヴィニャク大尉に水をさされ、信仰厚いドミニは無私の心でボリスに信仰生活に戻るよう説得。彼を馬車で修道院へと送り届け、涙ながらにチュニスへと去るのだった。
 監督のボレスラウスキーはポーランド出身の亡命ロシア人で、アメリカへのスタニスラフスキー・メソッドの紹介者の一人。本作の後「真珠と未亡人」(G・フィッツモーリスが完成させた)製作中に早逝した、非運の人であった。



  予告編



販売



ビデオのみ→DVD



出演


役名俳優
マレーネ・ディートリッヒ?
シャルル・ボワイエ?
C・オーブリー・スミス?
ベイジル・ラスボーン?
ティリー・ロッシュ?
ジョセフ・シルドクラウト?
ジョン・キャラダイン?
アラン・マーシャル?
ヘンリー・ブランドン?

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

メンバーのみ編集できます