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説明


90年代に入ってのさまざまな映画の再発見ブームの中でも、
ルビッチへの回帰は時代的要請と言っていいほどの必然を感じ、また、おおいに堪能もした。
が、彼のハリウッド時代で唯一の本邦未公開の本作を観ての率直な感想は、
なるほど、これまで未公開もむべなるかな。期待したほどの出来ではなかったのである。
 構図としてはいつもの結婚喜劇で、舞台はニューヨーク。
三角関係を綾なすは、原因不明のしゃっくりに悩まされるヒロイン・ジル(オベロン)、
その夫で保険会社重役のラリー(ダグラス)、
そして、ジルが訪れた精神科で知り合った天才肌のピアニスト・セバスチャン(メレディス)。
精神科医の診断は、ご多聞に漏れず、しゃっくりの源は夫婦生活にあり。
で、ジルはセバスチャンと危うい仲になり、それを心配したラリーは妻奪還計画の秘策を友人の弁護士と共に練ることになる。
 エキセントリックで奇行癖の目立つセバスチャンは相当に喜劇的人物ではあり、
結局のところ、本作で最も印象に残るのだが、美しく聡明なジルとバランスの取れた存在ではないし、
メレディスの芝居にも演技過剰が目立ち、少々、観ていて疲れた。脚本にスチュワートを擁し、
ルビッチ自家薬籠中のテーマではあるが、ブームの最中にもビデオ・リリースが先行したということでもわかるように、
巨匠まずは無難にこなしたという程度の作品で終わっている。


  予告編


販売



ビデオのみ→DVD



出演


役名俳優
マール・オベロン?
メルヴィン・ダグラス?
バージェス・メレディス?
アラン・モーブレイ?
オリーヴ・ブレイクニー?
ハリー・ダヴェンポート?
シグ・ルーマン?
イヴ・アーデン?
リチャード・カール?

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