仏のピエール・ルスタンの企画に4カ国相乗り、4話のオムニバス作品とした。第1話は日本篇。小ボストンに札束を詰めて持ち歩き酒場の女を釣るケチ老人に真珠の首飾りを買わせ、彼が急死した後もそれをせしめようと奮闘する娘(浜美枝)の話で、堀川弘通の演出はまずまず。2話目は伊のU・グレゴレッティ作品で、ナポリ娼婦の元締めが彼女らを老人ホームの年寄り連中と結婚させ取り締まりを逃れようという話に、ウブな青年の娼婦への恋が絡む。ほのぼのとした味だが平凡。第3話は仏のシャブロール作。フランス狂のドイツ人にエッフェル塔を売りつけようという大層デカい話だが、ただバタバタして終り。せっかくのドヌーヴが勿体なかった。で、最終話はオランダ篇。金持ち紳士に近づき、奥方のフリして宝石商を呼んで首飾りをツケで買う……と筋としてはごくシンプルだが、ポランスキーのシャープな演出が冴えたエロティズムを醸し出し、中では一番の出来。本当はこれに、ゴダールによるモロッコ篇がつくはずが、カットされた。
![](https://image01.seesaawiki.jp/e/1/eiga2000sa001/bb0b6152eb2bd6dc.jpg)
予告編
&youtube(https://www.youtube.com/watch?v=)
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