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説明


シンデレラの男版という発想はいいのだが、それだけに終わっているルイス=タシュリンのコンビ作。冒頭、父の遺言が読み上げられる際に、ただ一人屋外で肩をすぼめる子供服のルイスにはクスッときたが、継母(アンダーソン)にいじめ抜かれるルーティンのギャグがほとんど笑えず、義兄たち(次兄はH・シルヴァ)も積極的に物語に絡まず、実に発展性がない。ただ、本家シンデレラの妖精は自分だったのに、女性記者にオバサンにされた−−と不満気なE・ウィンが“証拠に”と、シンデレラを呼び出す場面と、妖精に会ったと言うルイスが亡父の夢を見たのだと思い、邸内のどこにあるか分からない隠し金の有りかを聞き出すかも知れぬと、掌を返したように優しくするアンダーソンの不気味な微笑みのみオカシイ。ルイス家で開かれたチャーミング王女(アルバーゲッティ)歓迎の舞踏会で、王女と、彼女に見初められたルイスが、カウント・ベイシー楽団演奏のジャズで踊って結ばれるまでにも、波乱らしい波乱が全くないのだ。アンダーソンがその悪辣な面構えに相応しい意地悪をしないうちに、映画はほんわかと終わってしまう。ルイスとしてはちょっと洒脱な、ミュージカル色を強めた作品にしてみたかったのだろうが、それは彼の柄ではない。因みに、カボチャの馬車はここでは自転車で御者はペットの魚。そこまではいいが、ガラスの靴に相当するものがただの紳士靴で、これには興が醒めた。


  予告編



販売



ビデオのみ→DVD





出演


役名俳優
ジェリー・ルイス?
エド・ウィン?
ジュディス・アンダーソン?
アンナ・マリア・アルバーゲッティ?
ヘンリー・シルヴァ?
カウント・ベイシー?

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