ネイザン・ハーツことジュランが監督した、58年の低予算SF「妖怪巨大女」を、主演のD・ハンナが自ら製作を兼務しCATV用にリメイク。夫の浮気にヤキモキする主婦が宇宙人の力によって巨大化するのは両作とも変わらないが(と言っても前作は菌を移され、本作は何か宇宙光線を浴びる)、浮気相手をひねり殺し、夫を手に高圧線で感電心中する前作とは大分趣を変え、本作はハンナのフェミニンな思想を反映、男からの自立を訴え、ぐっと平和的な解決を図る、この種の映画にあるまじき展開にイライラさせられっ放しなのだ。メッセージ映画はそれはそれで別に作りゃいいじゃないの。だいいち、巨大化しても、ハンナでは怖くもなく哀れも感じない。「シリアル・ママ」のK・ターナーが演じれば大迫力だろうなァ……。
予告編
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