アカデミー賞7部門を受賞したK・コスナー主演・監督・製作による作品の長尺版。オリジナル(181分)より、正確には52分長い233分。ダンバーが着任する以前のセッジウィック砦の様子や、“拳を握って立つ女”の夫との死別や白人の両親と暮らしていた少女時代の惨劇、ダンバーとの愛の育みがシーンとして追加され、バッファロー狩りのシーンも補強され迫力を増している。特にセッジウィック砦のシーンは、騎兵隊員らが砦を放棄する様子が描かれており、カーギル大尉(マイケル・ホートン)らの騎兵隊は全てカットされていた事になる。作品の面白さに変化はないが、スペクタクルというより、ラブ・ストーリーとしての印象が強くなっている。オリジナルがダンバーの視点を中心に描かれていたのに対し、本作はそれを取り巻く視点からも見つめ直した構成といえる。オリジナルもそうだが、コスナーの「ファンダンゴ」以来の友人ケヴィン・レイノルズが部分的に演出しており、クレジットで謝意が示されている。「ダンス・ウィズ・ウルブズ/4時間完全版」としてJSBで放映された後、第9回東京国際ファンタスティック映画祭で上映、最後に劇場公開となった。
予告編
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