極夜の揺籠

概要

S級ロスト『グラビダ・ムーリエル』によって創設された集団。成り立ちとしては『カルト宗教団体』に近く、グラビダの掲げる理念に共感した者や、グラビダが産み落とした子供達が所属し、グラビダの思想を聖書の如く奉じている。
国家として帝国に承認を得ており、首都は城塞都市の様なリング空間を内に持つ身長3.2kmの女巨人『アモール・ヴィンチット・オムニア』の体内。
そしてそのアモール自体を内包する国土、もとい『世界』こそがグラビダの持つ広大無辺なリング空間である。普段は揺籠の面々はグラビダの『世界』の内側で暮らしており、勧誘や戦闘、奉仕活動、その他有事の際にのみ姿を現わす。
略称は『極夜』あるいは『揺籠』。

揺籠の理念

『人間やトワイライトはロストの幼体である。故に慈しむべき存在であり、我が子を愛する様に愛するべきである』
『この世には母性が欠けている。子供が肉体だけ成長し、子供のままに子供を産む不幸な世になっている。この悲しみの世界を破壊し、グラビダの無尽蔵の母性を皆が享受出来る、揺籠の如き世界を作らねばならない』
『故に全てはグラビダの子であり、グラビダは全ての母であり、ロストに至らぬ者は赤子である。母の愛に感謝し、赤子を慈しみ、優しい世界を生み出そう』

イルミナティ化

極夜の揺籠に所属し、グラビダの生前の子供でもあるA級ロスト『チビ』が莫大な時間を割いてロストに対し『極夜の理念を啓蒙』する事で、ロストの根幹をより『極夜の揺籠の理念に相応しい』ものへと変化させ、根本的に在り方を変えてしまうというもの。
当然ながら極夜のメンバー限定。極夜の揺籠に深く馴染んだものならば自ずと能力も強化される。逆に元々の在り様が極夜らしくない場合、見方によっては弱体化する。

極夜の揺籠内の組織

【夜天十二星座ゾディアック】
星座の名を冠する『グラビダの実子たち』の集団。頂点にはジェミニを据えている。
それぞれの個体が都市を一つ支配しているが、これは成り行きに近く、宵闇の領域に飲まれた都市を救済した『アクアポリス』などが代表的。

極夜の揺籠の活動

王都下層に出没しては炊き出しを始めとした複数の出店を展開している事で有名。
出店は金券制であり、金券は交換所でガラクタや不用品を売る事で手に入る。
様々なサービスがあるが、その何れもがじわじわと極夜のロストへと人々を変える甘い罠。
だが罠と知ってなお下層民は衣食と娯楽を提供してくれる極夜の揺籠の炊き出しへと参加する。