このロストは記述の便宜上、地下室型リング空間を所持する建造物型実体『α』と、αの内部に出現する人型実体『β』に分類する。
以下、ロストの行動の詳細
※非常に長くなるため、折りたたんでおります。
1
αは夜になると、βと共に縦50m横100mの空きスペースがある場所に出現する。
(出現エリア内にすでに教会がある場合、教会内にβのみ出現する。また、出現期間中のみ教会内に地下室型リング空間が出現します)
αが出現している時、出現したエリア内の住民は、αが昔から存在している教会であり、βは王都の上層部から派遣された異端審問官であると認識する。
この過程を『フェーズ:1』とする。
2
『フェーズ:1』完了から1〜3日後、住民の精神汚染が発生し、『この町に魔女がいるかもしれない』『邪教徒が潜んでいるかもしれない』と疑うようになる。
住民の50%以上が精神汚染されると、夜にβが「この町に邪教徒がいる」という主旨のアナウンスをする。
このアナウンスをもって、βと住民による『異端者狩り』が開始される。
この過程を『フェーズ:2』とする。
なお、フェーズ:2が完了するまでに、フェーズ:1完了から一週間程度しかかからない。
3
その後、精神汚染された住民達は夜に各々疑わしいと思った者をβに告発、あるいは密告する。
以下が異端者として告発されやすい者の特徴である。
- ほくろやアザのある者。
- トワイライト。
- 猫、鳥類(特にカラスやフクロウ)を買っている者。
- あるロストの信者(詳細不明)。
告発された人間
(以下、『被告』)はその夜の内にαまたは教会の地下室型リング空間へと連行され、βの合図で『異端審問』が開始する。
『異端審問』が開始すると、βと精神汚染された住民は『被告』に対し、自白するまで拷問を行う。
『被告』のほとんどが無実であるが、βと精神汚染された住民は一切信じない。また、βは『被告』の無実の訴えと改宗の申し出を聞き入れない。
『被告』が虚偽ながらも自白をすると、その時点で拷問は終了し、βによって火刑の判決が下される。
判決を下された『被告』はこのロストの出現地域の広場で、一般的にイメージされる火刑により処刑される。
このプロセスを普通は一晩に1〜10回行うが、人数が多い場合、形式だけの簡易な異端審問が行われ、まとめて火刑に処される。その日の内に異端審問にかけられなかった人間は、地下室型リング空間内で拘束される。
また、この時も住民の精神汚染の進行、蔓延は止まらない。
同時に二次被害として住民のトワイライト化、ロスト化も起こる可能性がある。
この過程を
『フェーズ:3』とする。
4
処刑された住民が全住民のうち30%を越える、あるいは出現から30日を経過するとロストは退去し、αとβの記憶は住民から末梢される。
しかし、ロストの退去後は住民の精神汚染が記憶処理では完全に治療する事が不可能になる。
この状態を『フェーズ:4』とする。
フェーズ:4まで到達した後でも住民達による異端者狩り、処刑は引き続き行われる。
フェーズ:4を到達した地域はカメラによる監視が行われる。
※1.βは世界で最も信者の人口が多い宗教の信者である可能性が高い。
※2.βや住民が指摘する『邪教』の正体はまだ特定できていない。有力な説としてロストを崇める宗教ではないかと疑われている。
※3.住民の精神汚染は強い記憶処理で治療できるが、疑心暗鬼と不信の症状が残る。
※4.『β』は全身に火傷に似たケロイドを発症している182cmの成人男性の様に見えます。