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本番(ほんばん)

実際に挿入を伴う性行為を指す言葉。

用語の解説

「本番」とは、ペニスを膣内に挿入して行う性交そのものを指す。
風俗業界では、この言葉は特別な響きを持つ。法律上、店舗型・無店舗型を問わず「本番行為(挿入)」は原則として禁止されており、実際に行えば違法行為となる。そのため「本番あり」「本番NG」という言葉が、店や嬢を選ぶ際の明確な境界線として存在してきた。

本番を求める客と、拒む立場の嬢とのあいだに生まれる緊張感は、風俗文化の根底に流れる“禁忌の快楽”でもある。客が望むのは挿入そのものではなく、“許されない行為を共有する”という秘密の契約感、あるいは「特別扱いされる」陶酔に近い心理である。嬢の側にも、プロとしての線引きを超えることへの葛藤や、背徳の興奮が交錯する。

一方で、風俗現場における「本番」はタブーでありながら、最も強く象徴的な欲望の対象でもある。
禁じられた挿入は単なる性行為ではなく、“一線を越える”という象徴を帯びる。
その瞬間には、快楽と罪悪感、征服と解放、親密さと支配がないまぜとなり、肉体だけでなく心までもが裸になる。
この“越境の快楽”こそが、「本番」という言葉を特別な響きにしている。

文化的に見ると、「本番」を直接的に行えないという制度的制限が、逆に多様な代替プレイ――素股や密着プレイ、擬似本番――を発展させた。すなわち、禁止が創造を生み、タブーが官能を洗練させたのである。
「本番」とはその起点であり、同時にあらゆる擬似行為が向かう“原点の欲望”でもある。

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