退廃的文明開化 - 2019年にプレイしたゲームランキング
今年も終わりますね。皆様にとってはこの一年間はどのような年でしたでしょうか?
「時流に乗り似たような記事を量産することこそ、馴れ合いエロゲーマーの本懐と知れ」との天の声が聞こえたので
僕もランキング記事を作ろうかなと。
ただ、2019年に発売したゲームを一本たりともプレイしていませんので当然ランキングも作れません。

ここまで読んでくださった皆さん。本当にありがとうございました。来年のエロゲブランドに期待しましょう。




・・・では話が終わってしまうので、
今回は2019年に僕がプレイしたゲームの中からのランキングになります。
ちなみに、今年プレイした作品数は25本です。
短めの同人ゲーもあったので、数としてはなんとも微妙ですが来年はがんばりたいと思います。
すでに2020年はプレイしたいゲームが沢山あるので新作もある程度触れるんじゃないかな。

今年はポケモンとかモンハンとか時間とられるゲームが多すぎたんだよなぁ…






2019年プレイゲームランキングBest5



5位 アメイジング・グレイス -What color is your attribute?-



当サイトでの評価はこちら→アメイジング・グレイス -What color is your attribute?-


今年最後のプレイにして滑り込みランクイン。何が面白かったかといえばやはり緻密に計算された伏線の管理なんだけど、いざ回収のタイミングと本作で一番盛り上がるべきポイントが合致していないのが残念だった。キャラクターはかわいく、日常のやり取りも軽妙で面白く、主人公を始めとした行動を共にする7名が作る空間は何度見ても楽しそうでいつまでも見ていたいとも思える。その上ですこしずつ核心に近づいていく運びは最高に面白かった。わかる人にはわかるように具体的にいってしまえば12章の途中まで面白かった。最後の最後でぼろが出たというか世界観という勢いに隠されていた部分が目立つようになってしまったのかな。プレイ中は1位もありうると思っていただけに、少し残念ではあるけれどそれでも面白かったことには間違いない。確かシナリオライターである冬茜トム氏は2020年に新作を出すとかなんとか言ってたような気がほにゃららだから買うだろう。さいころも面白くてアメグレも面白かったんだからライター買いするだけの信頼があるよね。



4位 ルリのかさね〜いもうと物語り〜



当サイトでの評価はこちら→ルリのかさね〜いもうと物語り〜


こちらは本サイト内でも久々にネタバレありの感想記事を書いた作品。5位のアメイジング・グレイスとは逆で中盤は本気で投げようかと思ったが最後が本当によかった作品だったからこそ、プレイ後は勢いのまま記事を書いた。そしてしばらく放心して次にプレイしていた作品にも集中ができないことが続いてしまった。それくらいの影響があった作品が、ランキングに入らないのはありえるだろうか?(反語)細かなことはネタバレなしの紹介やらプレイ後には是非とも感想記事の方も読んでいただきたいものだが、プレイを迷っている方に何よりオススメするポイントとしては、どこまでも等身大の物語であること。非現実的な出来事は何一つ起こらないのにルリが怒り、ルリが笑い、ルリが悲しみ、ルリが喜ぶ、そうした感情が痛いほど伝わってくる。主人公の感情や葛藤も同じく。だからこそプレイヤーにいっそう刺さる物語となる。そんな魔法のような言葉を綴る片岡とも氏の素敵な妹ゲー。



3位 灰瞳に機す



当サイトでの評価はこちら→灰瞳に機す


館モノといっていいのだろうかこれは。なんだかいけない気がする。10年以上前の同人ゲーでそれなりに埋もれているので、もしかしたらプレイしたことがない人が大半かもしれないから簡単に粗筋。オフ会のため田舎の山奥にある旅館にやってきた主人公は館の一人娘ヒロと出会い恋をする。人を信じ愛に殉じることを描ききった殉愛ミステリー。読み進めていくうちに直面する同人とは思えないほどの濃度とパワーで物語に引き込もうとするシリアス展開がたまらんですよ。絵やUIはぶっちゃけ足元にも及ばないような素晴らしい作品がごまんとあるだろうけど、そんな瑣末なことよりも面白いミステリーを読ませろ!となれば、是非とも強くオススメしたい作品。一応注意事項としてギャグが寒いと感じる人もいるらしい。そりゃどんな作品でもそうかもしれないけど、この作品はフルスロットルでスベることもままあるので。あと胸糞描写もある。そこらへんは流石同人。



2位 THE BEAUTIFUL WORLD/Les Enfants Terribles



当サイトでの評価はこちら→THE BEAUTIFUL WORLD/Les Enfants Terribles


『らくえん〜あいかわらずなぼく。の場合〜』を書いた連悠太氏が手がける本格ミステリー。『TECH GIAN 2011年10月号〜12月号』で第一部を1章〜3章にわけて収録された本作はとある信頼できる筋からの信頼できる情報によれば完結しないらしい。ただしその面白さはまごうことなき本物である。キャラクター同士の掛け合いの楽しさもそのための一つなのだが、楽しく読ませながら話を進められる一流の筆力が感じられる。今回収録された第一部だけでも10時間超は遊べるし物語としては一応区切られているので未完成でもそこまで気にならないのもオススメできた理由の一つ。どうしても未完成ゲーって勧めづらいので。勿論続きを書いてくれるに越したことはないんですけどね。というより早く続きを書いてくれないかな????・・・なんだかランキングとかどうでもよくなってきた。



1位 さくらにかげつ



当サイトでの評価はこちら→さくらにかげつ


めちゃくちゃ面白いのに、その割には知名度が低いように感じられる本作。とても悲しい。1位に据えてることからも分かるとおり、とっても大好きな作品。ぽんこつな幼馴染を不慮の事故で亡くしたばかりの主人公のもとに4人のぽんこつヒロインズが転がり込んでくる。彼女たちを真っ当に日常生活が送れるようになるまで育て上げるというのがアウトライン。強い感動よりも心のうちがじんわりと温かくなれるような本作は、劇薬に慣れてしまったエロゲーマーたちにとってはそれだけでも良作となるポテンシャルがある。だが、最も重要なのはぽんこつヒロインズを育てる過程でみんなで一緒にお風呂に入り、みんなで一緒に寝るといったハーレムモノもかくやといった美少女ブリーダー展開が待っているということ。ヒロインたちと一つ屋根の下で家族のように過ごし、一人では何もできないような美少女たちを育てていくということには何物にも変えがたい魔性の魅力があった。もし、プレイされる際は本作品を出したブランド『オレンジエール』の処女作である『この世界の向こうで』もプレイしておくとよりいっそう楽しめるかもしれない。




以上、今年も非常に楽しいゲーム生活を送ることができました。
この作品群が皆様にとってひとつのきっかけとなることを祈ってます。