イヴ・サンタクロースファン数20000人で解放
-初仕事当日- | |
イヴ | 今日が最初のお仕事ですね〜♪チラシ配りからの、サイン会!これでも配るのには自信あるんですよ〜。チラシもいい感じですし、きっとみんな喜んでくれますよね〜♪ |
お仕事の前にひとつだけ(TOUCH) | |
プロデューサー | チラシを配る相手のことを、よく見ておいで。 |
イヴ | ······?わかりました〜。それじゃあ、行ってきま〜す♪ |
イヴ | こんにちは〜!このあと、サイン会をやります〜! |
女子高生 | ······へー、アイドルかぁ。ちょっと気になるかも。 |
イヴ | ありがとうございます〜!あっ、これ、チラシつくったんです。よかったらどうぞ〜♪ |
男性 | 結構です。 |
イヴ | えっ!?あっ······。······ちょ、ちょっと急いでただけですよね。忙しそうにしてましたし、しょうがないですよね〜······。 |
-数時間後- | |
イヴ | おかしいな〜。全然受け取ってくれないなんて······。えっと、今日の午後から、サイン会をやります〜!ぜひ遊びに来てください〜! |
大学生 | あー、どうも。 |
イヴ | (やったぁ!受け取ってもらって······あっ······) |
大学生は一読もせず、自分の鞄へ乱暴にチラシを突っ込んだ······ | |
子ども | あーっ、サンタさんの絵だー!おねえさん、その紙ちょうだい! |
イヴ | ······ふぇ!?あっ、どうぞ〜!よかったら、サイン会にも来てね〜!って、聞こえてないかなぁ······。······はぁ〜。せっかくがんばって準備したのに······。みんなには迷惑だったのかな〜······。 |
イヴ | うぅ、プロデューサーさ〜ん······。ごめんなさい······。チラシ、全然配れませんでした〜。みんな無視したり嫌そうな顔で、受け取ってくれなくて······。受け取ってくれても、ごみ箱に捨てられちゃったり、全然読んでくれなかったり〜。アイドルのお仕事って、サンタよりも難しいですね〜。サンタのプレゼントは、みんな喜んでくれますから〜。 |
まだお仕事は終わってないよ(TOUCH) | |
イヴ | あっ······そうでした。まだサイン会がありますもんね!でも、もし誰も来てくれなかったら······。 |
プロデューサー | さっきチラシを配った時に、ちゃんと受け取ってくれた人もいたはずだよ。 |
イヴ | それは、そうですけど······。でも、読んでくれてるかどうかはわかりませんし〜。 |
プロデューサー | 確かに、アイドルはサンタと違って、プレゼントを受け取ってすらもらえないこともある。興味のない人には、いらないって直接言われることもある。でも興味を持ってくれる人は必ずいるし、今想いが届かなかったからって、その行動は決して無駄にはならないよ。だから、今はサイン会に来る人たちを信じて、精一杯素敵な時間を届けよう。きっと、イヴを待ってくれてる人がいるから。 |
イヴ | 来てくれた人······そっか。そうですよね。プレゼントは、相手のことを想って届けるものですよね······。サンタならわかってて当然のことなのに、私ってば、悲しくってすっかり忘れちゃってました〜。優しい人がいたことも見えなくなっちゃって······。たとえひとりしか来なくても······待ってくれてる人のために、とびきりのプレゼントを届けます! |
その調子!(TOUCH) | |
プロデューサー | 笑顔も戻ってきたね。 |
イヴ | あっ、笑顔!そうでした〜!······にこ〜っ♪これでどうですか〜? |
バッチリ!(TOUCH) | |
イヴ | よかった〜!私の笑顔で、笑顔を届けるんですものね。ふふっ、サイン会も頑張ります〜! |
-サイン会開始- | |
イヴ | (わぁっ、人がいる!······あら、あの子は〜······?) |
子ども | あっ、おねえさん来たー!おねえさん、遊びに来たよー! |
イヴ | やっぱり、チラシを取りに来た······!来てくれたんですね!ありがとうございますぅ〜! |
子ども | ねぇねぇ、おねえさんってグリーンランド?から来たの?グリーンランドってどこー? |
イヴ | グリーンランドはすっごく大きい島なんですよ〜。オーロラがとてもきれいで、なによりサンタが住んでるんです〜♪ |
-数分後- | |
イヴ | 次の方は〜······あっ! |
大学生 | ······えっと、その······。さっきはすみませんでした。俺、誰が配ってるとか、全然見てなくて······。あの後、改めてチラシ見たら、ちょっと気になって······そういえば、アイドルが配ってたなって。態度······めちゃくちゃ悪かったですよね。 |
イヴ | ······うふふ、大丈夫ですよ〜!気になって来てくれただけで、とっても嬉しいですから〜。チラシを読んでくれて、ありがとうございます♪ |
大学生 | ······!こっちこそ、ありがとうございます!これから応援しますから! |
サイン会には、イヴの想像以上の人数が訪れていたのだった······ | |
-サイン会終了後- | |
イヴ | 聞いてください〜!チラシを受け取った人たちが来てくれてたんですよ〜!それに、後から気になって来てくれたって人もいたんです!嬉しくてニコニコしてたら、みんなも嬉しそうに笑ってくれて······まるで、プレゼントの交換をしたみたいです〜♪とってもあたたかくて、楽しい時間でした〜。あっ、チラシは配り切れなかったので、そこはダメダメでしたけど〜······。 |
ダメじゃないよ(TOUCH) | |
プロデューサー | 今日のイヴはちゃんとアイドルだった。それに、今日は最初のお仕事。まだまだこれからだよ。だからこれからも、みんなにクリスマスみたいな、素敵な時間を届けよう。 |
イヴ | はい!アイドルとしても、まだまだ半人前ですけど······これからもよろしくお願いします〜♪ |
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