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艦隊におけるメンバーの役割

艦隊にはいくつかの決まった役割があります。それぞれの役割に合わせて艦船を選び、またFITを調整します。

基本的な役割

タックラー(Tackler)
この役割はワープ妨害系のモジュールを積み、標的がワープで逃げ去る前に捕獲するためのものです。この役割が機能しないと、艦隊の他のメンバーが標的を撃つことができません。
性質上、タックラーは大きく2種類に分けることができます。まず1つは可能な限り航行・ワープの速度を出し、とにかく早く標的にワープ妨害をかけるファーストタックラー(First Tackler)です。その上で火力を出せる艦隊が追い付くまで耐えるだけの防御力や、そして標的を捕獲し続ける航行技術を持つ凄腕が割り当てられる必要があります。標的の撃沈と引き換えに落ちることもしばしばあり、常に損耗を計算に入れる必要があります。もう1つはファーストタックラーが捕獲しているところに追いつき、ガッチリと捕獲し直すセカンドタックラー(Second Tackler)です。ワープ速度よりむしろ耐久性能に重点を置き、一度捕らえた標的をけして逃がさないことが求められます。
多くの場合フリゲート(Frigate)、特に要撃型フリゲート(Interceptor)などが用いられます。ヌル・セキュリティ宙域やワームホールなどではワープ妨害フィールドが大きな効果を発揮するため、ワープ妨害型駆逐艦(Interdictor)が使用されるシーンも多くあります。

DPS
これはいわゆる火力艦です。秒間ダメージ(damage per second)の頭文字をとったもので、慣習的にこのように呼ばれています。厳密には艦船を指しませんが、この役割の人数で艦隊が出せるDPSが決まるということからきていると考えられています。
火力艦の役割は単純で、標的を撃沈するまでその火力をたたき込むことです。役割上、最も多くの人数を必要とします。艦隊と艦隊がぶつかり合う場合はこの艦が落とされるとその分火力が減るので、十分な防御力も持たせる必要があります。
人数が多い艦隊の場合は自力でリペアするよりも専門の艦船(回復支援艦(Logistics))にリペアを任せたほうが効率がよく、火力と防御力に特化したFITになる傾向があります。

回復支援艦(Logistics)
この役割はリモートリペアラ系のモジュールを使用して艦隊の他のメンバーを回復することに特化したものです。リモートリペアラにボーナスを持つ一部の巡洋艦(Cruiser)、特に支援型巡洋艦(Logistics)が使用されます。
攻撃能力はほとんど持たず(せいぜいドローン)艦隊内での要請に従って僚艦を回復します。十分な回復役が揃った艦隊は非常に強力で、その分真っ先に狙われる重要な役割でもあります。十分に相手との距離を取り、なおかつ味方をカバーできる距離を保ち、自分と仲間のHPを維持することが求められます。

指揮型艦船(Command Ships)
この役割はコマンドバーストモジュール(Command Burst Module)を用いて艦隊全体を強化します。以前はコマンドリンク(Command Link)と呼ばれたモジュールを使用していたため、今でもリンク艦(Links)と呼ばれることがあります。また、艦隊全体の強化するためブースター(Booster)と呼ばれることもあります。
艦隊の人数が増えれば増えるほど、1艦で他全員を強化できる指揮型艦船の重要度は高くなります。コマンドバーストにボーナスを持つ指揮型巡洋戦艦(Command Ship)指揮型駆逐艦(Command Destroyer)、一部の戦略的巡洋艦(Strategic Cruiser)が使用されます。コマンドバーストを使用するだけなら巡洋戦艦(Battlecruiser)でもいけるため、余ったハイパワースロットに積んでいくこともあります。

採掘艦隊においても採掘能力を上げるために多用されます。

関連ページ:コマンドバースト(Command Burst)ガイド

偵察(Scout)
この役割は、艦隊に先駆けて移動先、またはその他重要な星系に移動して状況を伝えるものです。とにかく軽量で動きが早いフリゲート(Frigate)クラスであれば十分に役割を果たすことができますが、FITや立ち回りよりもむしろ報告の精度が求められます。
専門的にこの役割を置くこともありますが、タックラーと兼任されることが多いです。

高速移動を行うことを常とする要撃型フリゲート(Interceptor)のような高速タイプと、遮蔽することで物理的に相手から見えなくする隠密行動型フリゲート(Covert Ops)のようなタイプがあります。星系を跨いで活動することが多い場合はゲートキャンプの突破能力も必要とされ、一概には言えませんが用途によって様々な特性を持った船やモジュールが使われます。

電子戦型艦船(Electric Warfare Ships、EWAR)
この役割は、戦場に投入される電子戦に特化した艦船全般を指して言います。万能の電子戦用モジュールなどというものは存在しないので、多くの場合は相手に合わせた(または想定される相手に合わせた)モジュールや艦船で出撃するからです。
最終的には艦隊は相手を無力化するのではなく撃破することが求められるため、電子戦はそこまで数を必要としません。小規模な艦隊であれば、ぴたりとはまったときの電子戦モジュールは圧倒的な性能を発揮しますが、反面大艦隊では状況を変えづらいのが欠点です。

重要な役割

艦隊司令官(Fleet Commander)
艦隊司令官は、あらゆる意味で艦隊の中心であり頭脳です。移動から戦闘まで、艦隊の行動全てに対して指示を出します。
艦隊のメンバーは、基本的に艦隊司令官の指示にひたすら従うことが求められます。艦隊司令官も、艦隊のメンバーが指示通りに動くことを前提にして指揮を執ります。その了解のもと、艦隊は一丸となって事に当たります。

艦隊司令官はただ1名のみ(どんな艦隊においても)を置きます。理由は、たとえ指示を間違えて艦隊を危険に晒したような場合においても、指示をあちこちから出して艦隊を混乱させることは避けるべきだからです。船頭多くして船山に上るの例え通り、どんな状態でも艦隊は1つの意志のもとで動作するようにしましょう。

アンカー(Anchor)
アンカーは艦隊を通常航行させる際、各メンバーの負担を軽減するために重要な役割です。メンバーに対してアンカーに対して「接近・オービット・一定距離を保持」のコマンドを使用させることで、アンカーが航行することで艦隊全体を運動させることができます。メンバーはただアンカーの後をついていくだけなので、モジュール起動などの余裕ができるわけです。ただし、アンカーの動きが止まると艦隊全体が停止してしまうという欠点もあります。

多くの場合は艦隊司令官が兼任します。艦隊司令官を集中して攻撃・無力化するヘッドショット(Head Shot)という戦術を警戒している場合は別にアンカーを置く場合もあります。また、艦隊の中でも敵艦隊から距離を取ったりなど独自の位置取りが必要な支援艦(Logistics)については、専門のアンカー役(ロジアンカー、Logi Anchor)が置かれることがあります。

ドローンアンカー(Drone Anchor)
ドローンアンカーは、艦隊のメンバーからドローン援護(ドローンアシスト)を受ける役割のことです。艦船は合計で50機までのドローンのアシストを受けることができるので、ドローンアンカー役が攻撃をしかければ少なくとも10人が同時にドローン攻撃をしかけたのと同じ効果があるわけです。役割の性質上、小型でシグネチャ分解能が高い(ターゲッティングが早い)艦船が使用されます。戦艦などが展開する大型のドローンやセントリードローンなどを小型艦の高速ターゲッティングで扱えるので、ドローンを多用するゲートキャンプなどの場面で有効です。

特殊な役割

囮艦(Bait)
囮艦、ベイト(Bait)の役割は、あえて無害な獲物を装ってプレイヤーに攻撃をさせることにあります。そして、攻撃してきた相手を捕まえているうちに味方の艦隊が到着し、その攻撃者を落とすという作戦になります。先制攻撃されることが前提なので、撃沈を防ぐためにガチガチに防御を固め、また相手を逃がさないためにワープ妨害やステイシスウェビファイヤーなどのモジュールをしっかり搭載しています。攻撃能力は持たせず、防御と捕獲に極振りしていることが多いです。
この役割があるために、無防備に浮いていても注意を怠ることができません。また、無防備に浮いていても深読みされて攻撃を受けないことがあります。

ブリッジ役(Bridger)
この役割は戦略的な艦隊行動に関わるものです。秘密工作戦艦(Black Ops)、あるいは旗艦級戦艦(Titan)のジャンプポータルを用いて、艦隊を一気にビーコンとなるサイノシュラルフィールドへと送り込みます。
それだけの役割ではありますが、時には艦隊に随伴し、場合によって戦略的に配置されたサイノシュラルフィールドに艦隊を送り、追撃や迂回などの行動をとることもあります。サイノシュラルフィールドの配置、ブリッジ後の艦船の保持・保管、その後のジャンプドライブでの移動、燃料の補給や輸送など、効果的に運用するには組織的なサポートが必要になります。

関連ページ:ジャンプポータルガイド潜伏用ジャンプポータルガイド

サイノシュラルフィールド(Cynosural Field)
主力艦などのジャンプドライブ搭載艦や、あるいはジャンプブリッジに対応する役割で、サイノシュラルフィールドジェネレーター(Cynosural Field Generator)を搭載した艦船です。移動などに対応するために事前に対象の星系に移動したり、時には敵艦隊に突っ込んだり、または追撃を行ったりします。
非常に戦略的な意味が強い役割で、また大艦隊の先触れになるために敵艦隊からは最優先の目標とされます。

関連ページ:サイノシュラルフィールドガイド

対ボム(Anti Bomber)
ボム(Bomb)を攻撃用装備とする艦隊と交戦する際に重要となる役割です。対ボム用の兵器として調整された迎撃ランチャー(Defender Launcher)と迎撃ミサイル(Defender Missile)''を用いて、飛来するボムを撃墜します。
このモジュールは1隻につき1基のみという制約があり、多くの場合は専任の艦船が置かれることはなく、駆逐艦の余剰ハイパワースロットに搭載して運用されます。

ファイアウォール(Fire Wall)
この役割は対ミサイル用で、戦艦などにスマートボム(Smart Bomb)を大量に搭載して運用されます。敵性のミサイル攻撃を受けている艦船と敵の間に位置し、スマートボムの乱射で飛んでくるミサイルを破壊します。ミサイルはHPを持ち、範囲攻撃でなら破壊可能なのです。
うまくいけばミサイルの数を減らす、あるいは無効化することができ、支援艦などの負担を軽減することができます。

艦隊の編成

戦闘教義(ドクトリン、Doctrines)

艦隊のドクトリンとは、簡単に言えば事前に決められた各役割ごとのFITです。艦隊のドクトリンの中に艦船のドクトリンが含まれていることに注目しましょう。艦隊のドクトリンに含まれる艦船は、艦隊全体が強力な相互作用を持つように選択されています。
艦隊司令官は、出撃の際に戦術・戦略目的に合致するように艦隊のドクトリンを選択します。艦隊に参加するメンバーは、その艦隊のドクトリンの中に含まれているFITから自分が使用できるものや艦隊に求められているものを選択し、時には艦隊司令官の要望に従って船を乗り換えます。

役割ごとにFITを統一することで、射程距離や機動性能などが揃い、艦隊全体の有効性を高めます。艦船の数を把握するだけで艦隊全体のDPSやリペア能力などを把握することができ、またそれを運用する際の戦術プロファイルも均一になるため、出撃経験を積むことによる練度の上昇も効率的になります。

艦隊のドクトリンは相手に把握されるとその対抗策となるドクトリンを生み出されることになります。そのため、大きなアライアンスほど複数の種類のドクトリンを持ち、効率的に出し分けて運用しています。

キッチンシンク・フリート(Kitchen Sink Fleet)

キッチンシンク・フリートとは、各自が好きな船に乗って参加する艦隊です。大枠として戦艦未満、というような条件が付く場合もありますが、基本的にはFITも艦船の選択も自由です。キッチンのシンクに洗い物などがごちゃごちゃ入っているところから来ています。
自由な分、艦船の取り扱いは各自の技量に依存します。艦隊全体としての状況対応などが行いづらいという欠点はありますが、そのような欠点が気にならないシーン、例えばゲートキャンプやミッション攻略などのお気楽な艦隊の際に指定することができます。

戦闘におけるオーソドックスな編成

最もシンプルなのは、全ての艦船を同じ火力艦で編成することです。標的を強襲し撃沈して離脱(反撃を想定しない)するような艦隊であれば十分とも言えます。ただし反撃を受けた場合は損耗が大きく、大抵はここに回復役の支援艦を加えて編成します。
艦隊の火力であるDPS艦と回復を担当する支援艦を分けて編成する場合、重要視されるのはDPS艦の数よりも回復を行う支援艦の数です。最終的な艦隊の規模において敵性の火力が集中した場合に回復しきれる数の支援艦を用意しなくてはなりません。
艦隊の規模が大きくなったら指揮型艦船の導入を検討しましょう。それだけで艦隊の能力はかなり上がります。また、指定のドクトリンの火力艦や支援艦に乗れないメンバーは遊撃などを行う小型艦や電子戦艦船などに割り当てます。
経験豊富なタックラー艦、偵察艦はどんな艦隊においても必要です。
大規模な艦隊戦闘の場合、艦隊司令官が攻撃を受けて即死することを防ぐため防御力に優れる指揮型巡洋戦艦(Command Ship)や、Monitor(モニター)などの専用の艦船を使用する場合があります。

採掘におけるオーソドックスな編成

採掘艦隊の場合、常に目安は採掘量です。採掘艦を1隻減らしてOrca(オルカ)Porpoise(ポーパス)などの指揮型輸送艦を増やした方が合計の採掘量が増える場合のみ、採掘支援バーストを前提とした編成にします。
ヌル・セキュリティ宙域やワームホールではRorqual(ロークアル)を中心とした(あるいは全ての艦船がロークアル)編成にすることがありますが、基本は変わりません。
ステーションまで往復するのに距離的な手間がかかる場合、ここに超大型輸送艦などの専用の鉱石輸送艦を編成することもあります。

変わった編成の艦隊

ステルスボンバー艦隊
ほぼ全ての艦船を隠密行動型フリゲート(Covert Ops、Stealth Bomber)の一種である爆撃艦(Stealth Bomber)で編成した艦隊です。1隻ごとの火力が高い上に遮蔽装置を起動しながらワープ可能なために察知しづらい艦隊行動が可能です。襲撃はしても交戦はほとんど想定せず、反撃を受けそうな場合は遮蔽しながらワープして離脱することで追うことがほぼ不可能になります。

大きな利点は、全員が遮蔽していれば密集していても遮蔽が解けないところにあります。逆に言えばまとまっているときにだれか1人でも遮蔽装置を解除してしまうと艦隊全体が危険に晒されるため、艦隊メンバーは各自で可能な限り遮蔽を維持していく必要があります。
遮蔽したまま集合(ワープを使用)したり、フリートワープをかけて襲撃に繋げるのが常套手段なので、僚艦が見えない状態のまま行動することも多く、艦隊の指示を聞き逃したりしないように注意が必要です。また集合報告などの連絡もしっかり行っていく必要があります。

脱出や、あるいはタックラー艦の隠密行動用サイノシュラルフィールドに向かって艦隊を送り込むために秘密工作戦艦(Black Ops)を随伴することもあります。ワームホールなどを経由してヌル・セキュリティ宙域などを襲う場合、編成の枠にとらわれずにワープ妨害型駆逐艦(Interdictor)などを随伴することもあります。

秘密工作戦艦(Black Ops)艦隊
襲撃先で隠密行動用サイノシュラルフィールドを展開するタックラー役(そして帰りのサイノ役)以外の全ての艦船を秘密工作戦艦(Black Ops)で編成した艦隊です。秘密工作戦艦はDPS艦であり、その全ての艦船が自力でジャンプドライブによって移動できるのが最大のメリットです。襲撃・帰還の動作を各自で迅速に行うことができます。
秘密工作戦艦は戦艦だけに火力は出るものの、防御が弱く直接の殴り合いには向いていないため、PvPを前提とした艦隊と交戦することはめったにありません。自衛能力が低いPvE艦などを襲撃し、もし防衛艦隊が現れたら遮蔽装置やマイクロジャンプドライブなどを駆使して逃げ去ってしまいます。

スマートボム艦隊
スマートボム(Smart Bomb)を大量に搭載した戦艦などを中核にした艦隊です。非ターゲット型兵器であるスマートボムで、ワープアウト直後やスターゲート通過後の艦隊を襲撃して一掃してしまうのを目的にして運用されます。
多数重ねることで周囲の艦船を殲滅できるので、うまくはまれば小型艦の艦隊などを一掃し大戦果をあげることが期待できる反面、射程距離が短いスマートボムしかないのでスカした場合の戦闘継続能力はゼロに等しくなります。

スマートボムは固めて展開されているドローン(置いてあるセントリードローンなど)を一掃したりするのにも使えるので、案外様々な出番があります。

相互リペア編成の艦隊(Spider Tank Fleet)
この艦隊の特徴は、DPS艦が回復役も兼ねている点です。ドローンを主兵装とする艦船やトリグラヴィアン艦など、ハイパワースロットに余裕がある艦船をDPS艦として用い、余ったスロットにリモートリペアラを装備します。交戦中に僚艦が攻撃を受けた場合、その他の艦船がその艦をリペアすることで攻撃に耐えるわけです。回復役の数が多くなるため専門の回復役を置くよりも回復能力に優れる場合がありますが、ボーナスを持たない艦船によるリモートリペアラ使用は射程距離が短く、艦隊は密集している必要が出てきます。
敵艦だけでなく味方の艦船もターゲットしなくてはならず、なおかつ攻撃と回復でモジュールを使い分けるという高度な操作が必要になります。



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