夢境(むきょう、モンジン/Mengjing)またはイノセント・カオスは、北テレアの一部を指す地名である。
セリカ帝国の北部に広がる地域で、いわゆる魔力、霊力(現地では「混沌」と称される)が濃密に満ちる土地である。そのため夢境には魔術に近い摩訶不思議な自然現象や人ならざる亜人の種族が跋扈し、人間を寄せ付けることはなかった。古代のセリカや八洲の人間たちから「この先は住めない」と判断された範囲が、彼らによって夢境と称されたため、山脈や川など明確な境界線があるわけではない。また住人に夢境という土地の意識があるわけでもない。
人間の大規模な移住は長く不可能だったが、古代から外部との交流は存在した。特に夢境南部の亜人たちはセリカ帝国に朝貢し、セリカの文化や技術を導入することで文明を育ててきた歴史を持つ。夢境の自然は亜人たちの手にさえ余るものであったため、彼らは比較的住みやすい平野や川沿いに都市国家を建設し、そのなかに引きこもるように暮らしてきた。しかし近代に至って人間は混沌を克服し、夢境に足を踏み入れた。亜人たちは変革を迫られている。
人間の大規模な移住は長く不可能だったが、古代から外部との交流は存在した。特に夢境南部の亜人たちはセリカ帝国に朝貢し、セリカの文化や技術を導入することで文明を育ててきた歴史を持つ。夢境の自然は亜人たちの手にさえ余るものであったため、彼らは比較的住みやすい平野や川沿いに都市国家を建設し、そのなかに引きこもるように暮らしてきた。しかし近代に至って人間は混沌を克服し、夢境に足を踏み入れた。亜人たちは変革を迫られている。
夢境の東部は寒冷な針葉樹林地帯、西部は砂漠地帯である。
針葉樹林地帯には様々な種類の動植物が存在し、危険な森の奥深くまで踏み込むような者は少ない。特に森の最奥部には、入れば最後、二度と帰ってはこれない巨大な樹海が広がっている。
9都市のうち5つが針葉樹林地帯の側に存在し、そのうち4つは夢境最長の河川であるルドラ川の沿岸にある。残りの1つだけが、砂漠地帯に近い位置に存在する。
砂漠地帯の側は、昼間こそ暑く乾燥しているが、夜になると急激に冷え込み氷点下になる日もあるほどに寒い。砂嵐も多く、人が住むには適さない環境だ。ただしオアシスが点在し、砂漠地帯の側にある3つの都市はみなオアシスによって成り立っている。
砂漠地帯は厳しい環境だが、貴金属や宝石類などの鉱物資源が豊富であり、多くの都市はそれを求めて砂漠地帯に進出している。
砂漠地帯の南の方には険しいアーキリア山脈があり、その頂上付近には竜人族ドラゴニアンの都市がある。
アーキリア山脈の最高峰が、夢境で最も高いイリス山となっている。
針葉樹林地帯には様々な種類の動植物が存在し、危険な森の奥深くまで踏み込むような者は少ない。特に森の最奥部には、入れば最後、二度と帰ってはこれない巨大な樹海が広がっている。
9都市のうち5つが針葉樹林地帯の側に存在し、そのうち4つは夢境最長の河川であるルドラ川の沿岸にある。残りの1つだけが、砂漠地帯に近い位置に存在する。
砂漠地帯の側は、昼間こそ暑く乾燥しているが、夜になると急激に冷え込み氷点下になる日もあるほどに寒い。砂嵐も多く、人が住むには適さない環境だ。ただしオアシスが点在し、砂漠地帯の側にある3つの都市はみなオアシスによって成り立っている。
砂漠地帯は厳しい環境だが、貴金属や宝石類などの鉱物資源が豊富であり、多くの都市はそれを求めて砂漠地帯に進出している。
砂漠地帯の南の方には険しいアーキリア山脈があり、その頂上付近には竜人族ドラゴニアンの都市がある。
アーキリア山脈の最高峰が、夢境で最も高いイリス山となっている。
- 都市1:幻想霧界迷宮アルカディア
- 都市2:鎧流鉄騎闘市ハイダウト
- 都市3:創世白亜聖堂グレゴリア
- 都市4:光輝練達円蓋ギガザナドゥ
- 都市5:強欲蒼海水都メガリス
- 都市6:荒塵巨兵帝国ネフェルスト
- 都市7:摩天薄明樹楼コモレヴィア
- 都市8:冒涜鬼妖城京ヨモツグラ
- 都市9:暗月厄災竜域フリアノン
夢境は厳しい環境ゆえ広範な領域国家は建設されず、人々は周囲に土塁を巡らせた集落に依って暮らしている。このような集落をトソン/土城と呼び、強力なトソンが周囲の中小トソンを従えて複合都市国家を形成したものはトソン国家と言われる。また国家の中心となるトソンはキョンソン/京城、従属するトソンはリェソン/隷城と称する。サイレーンやヨモツグラなど有力なトソンは、現在では数十万の人口を擁しもはや集落とは呼べない規模に達している。こうした有力トソンはセリカを参考に高度な官僚制を整備し、政治と軍事の最高機関である枢密院、刑獄を司る夷離畢院、公文書の管理と作成を行う大林牙院などが存在する。
かつては夢境にあるトソンの大半を従える強大な政権が生まれたこともあったが、現在の夢境には11のトソン国家が分立し全てセリカの属国となっている。夢境はセリカによって外藩部とされ、各トソンはセリカ風に盟と旗に割り振られて理藩院に管轄されている。セリカ皇帝は11の国家が共通して戴く君主「宣帝」とされ、各国はセリカからの庇護と引き換えに朝貢と軍事協力の義務を負う。また南部の3国は間接統治ではなく、直接統治下に置かれている。
かつては夢境にあるトソンの大半を従える強大な政権が生まれたこともあったが、現在の夢境には11のトソン国家が分立し全てセリカの属国となっている。夢境はセリカによって外藩部とされ、各トソンはセリカ風に盟と旗に割り振られて理藩院に管轄されている。セリカ皇帝は11の国家が共通して戴く君主「宣帝」とされ、各国はセリカからの庇護と引き換えに朝貢と軍事協力の義務を負う。また南部の3国は間接統治ではなく、直接統治下に置かれている。
領域のほぼ全域が亜寒帯(冷帯)という厳しい気候と、高濃度の霊気が引き起こす種々の超常現象によって、夢境ではその南の国々と比べて集約農業や商工業の大規模な発達は遅れている。その代わりキビを始めとする雑穀の栽培、ブタやジュンロク(トナカイ)の家畜化、狩猟や漁労などが生活基盤である。産品のほとんどは各トソン国家内で完結する自給自足経済であるが、セリカとの朝貢貿易によってテンやラッコの毛皮、セイウチの牙、サケやナマコの干物などを輸出し、陶器や絹織物などの奢侈品、茶や米といった農作物、経典や書物を輸入している。
サイレーンはこうした夢境における例外であり、黒龍海を通じたセリカや西方の国々との貿易や人的交流によって繁栄している。同国は東洋最大の歓楽街として東西の人を呼び集める他、魔術に優れたエンプーサの種族特性を生かしたパオペエ/宝貝(魔術道具)の製造と輸出によって外貨獲得手段を確立した。経済発展を背景にサイレーンでは8世紀ごろから貨幣鋳造が行われ、現在は楽賛通宝と呼ばれる穴銭が流通している。
サイレーンはこうした夢境における例外であり、黒龍海を通じたセリカや西方の国々との貿易や人的交流によって繁栄している。同国は東洋最大の歓楽街として東西の人を呼び集める他、魔術に優れたエンプーサの種族特性を生かしたパオペエ/宝貝(魔術道具)の製造と輸出によって外貨獲得手段を確立した。経済発展を背景にサイレーンでは8世紀ごろから貨幣鋳造が行われ、現在は楽賛通宝と呼ばれる穴銭が流通している。
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