最終更新: ssankoromoti 2019年12月08日(日) 20:15:00履歴
フィギュア制作では素材に様々な道具を用いて加工を施すことで形を整えていきます。指先では加工が難しい細かい箇所はスパチュラを使って整えてみたり、不要な突起をナイフで削ったり、場面に応じて適切な道具を使い分けることで効率的に作業を進めるすることができます。
はじめのうちにすべて揃えようとは言いませんが、ナイフ、スパチュラ、やすり程度はそろえることをお勧めします。
このページでいくつかの工具を紹介するので、自分に合ってそうなものを探してみるのも面白いかもしれません。
色々チャレンジしてみてください。
はじめのうちにすべて揃えようとは言いませんが、ナイフ、スパチュラ、やすり程度はそろえることをお勧めします。
このページでいくつかの工具を紹介するので、自分に合ってそうなものを探してみるのも面白いかもしれません。
色々チャレンジしてみてください。
切削工具のより詳しい使い方はこちら?
フィギュア制作では不可欠な工具、ナイフです。
パテのように分厚く硬いものが対象となるので、「切る」というより表面を「削ぐ」ようにして使います。
パテのように分厚く硬いものが対象となるので、「切る」というより表面を「削ぐ」ようにして使います。
名前 | 備考 | リンク |
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デザインナイフ | まず最初に準備する道具はコレです。コレがないと始まりません。100円均一にも売っているので簡単に手に入れられます。また、模型店で売っているデザインナイフは刃先が一回り小さく、フィギュアのような細かい造形に向いています。 | |
メス | 本来フィギュア製作用ではありませんが、メス刃は様々な形状のものが販売されており、切れ味もよく、しなりも効く使いやすいナイフだと思います。医療用の道具ということで手に入れるのが難しそうなイメージがあるかもしれませんが、普通の模型屋でもメス刃を売っていたりするのでお金に余裕があれば手に入れて損はないでしょう。 | |
メス刃 | #15のメス刃は刃先が丸く、非常に扱いやすい形状になっています。模型店においてあるメス刃はこの形状の場合が多いです。 |
彫刻刀は溝を掘り込む機能を備えている優秀な道具の一つです。
名前 | 備考 | リンク |
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丸刀 | 丸く溝を掘ることができる彫刻刀です。複製用のシリコンにゲート用の溝を掘り込む際、シリコンが裂ける原因となる切れ目を作ることなく加工できるので、持っておくと便利な道具です。 | |
三角刀 | 鋭角の溝を掘ることができる彫刻刀です。シャープな細い線を掘り込むことができるので、ちょっとした模様を掘り込む時に重宝します。 |
ノミは対象に押し付けることで切削を進めることができる道具です。
ナイフの刃先が入りにくい細かい部分を加工する際にノミの利用を検討してみると良いでしょう。
ナイフの刃先が入りにくい細かい部分を加工する際にノミの利用を検討してみると良いでしょう。
名前 | 備考 | リンク |
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平ノミ | 先端に平たい刃先がついているノミです。ダボ作りなど、凹型になっていてナイフで削りにくいところを加工する際に便利な道具です。刃先の幅は2mm程の小さなものもあり、細かい加工も可能になっています。 | |
丸ノミ | あまり使う機会はありませんが、先端が丸いノミもあります。 |
フィギュア制作するなら1本は持っておきたい道具、スパチュラです。
あまり聞きなれない道具かもしれませんが、指で形を整えられないような箇所を作りこむ際に用いる道具です。
整形工具のより詳しい使い方はこちら
あまり聞きなれない道具かもしれませんが、指で形を整えられないような箇所を作りこむ際に用いる道具です。
整形工具のより詳しい使い方はこちら
名前 | 備考 | リンク |
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スパチュラ | 平たいヘラのような先端と、丸いスプーンのような先端を持つスパチュラを愛用している人が多いようです。スパチュラは少し値段が張るので似たような形をしている調色スティックを使う人もいるようです。 | |
調色スティック | 安価でスパチュラのような形状をしている金属製の棒であることからスパチュラの代わりとして用いられることがある道具です。スパチュラと比べると安価ではありますが、形を整えるという目的に対してそれほど使いやすい道具でもないのであまりお勧めはしません。 |
表面を滑らかに整えたいときに使う道具です。
やすりには「#180」といった番号がついていますが、これはやすりの目の細かさを示しています。
図のように番号が小さいほど荒く、番号が大きいほど細かいやすりになっています。
深い傷には目の荒いやすりを、浅い傷には目の細かいやすりを、といったように処理したい面の状態に応じて使い分けると効率よく作業できます。
また、やすりには折り曲げることのできる紙やすりから、金属でできた硬い棒やすりなど様々な種類があるので場面に応じて使い分けると作業しやすいかと思います。
やすりのより詳しい使い方はこちら
やすりには「#180」といった番号がついていますが、これはやすりの目の細かさを示しています。
図のように番号が小さいほど荒く、番号が大きいほど細かいやすりになっています。
#180(荒い) | 〜 | #1200(細かい) |
また、やすりには折り曲げることのできる紙やすりから、金属でできた硬い棒やすりなど様々な種類があるので場面に応じて使い分けると作業しやすいかと思います。
やすりのより詳しい使い方はこちら
名前 | 備考 | リンク |
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棒やすり | 金属製の棒状のやすりです。曲がることのない硬いやすりで、ちゃんとメンテナンスすれば半永久的に使える道具です。仕上げで使う機会はあまり多くないですが、ざっくりやすりがけしたいときに持っておきたい道具です。 | |
紙やすり | 誰もが知ってる紙やすりです。目詰まりしやすいので水とぎ可能なものを使うと長持ちして便利かと思います。 | |
スポンジやすり | こちらはスポンジに研磨粒子をくっつけた道具です。スポンジのおかげでやする面に力が分散して伝わるので、肌のような滑らかな面を整えるのに使うと非常にいい感じにやすりがけすることができます。ただし、シャープな形を残したい部分で使うと形がなまってしまうので、使いどころには注意してください。 | |
リューター | 万能アイテムのリューターです。電動モーターで回転する先端にビット(やすりやドリル等)を取り付けて使います。色々な形、切れ味のビットを取り付けることができるので場面に応じて使い分けると良いでしょう。 | |
スティックやすり | 薄い板の1面に紙やすりがくっついているやすりです。平たい面を出したいときには紙やすりを硬い板にくっつけてやすりがけするといった使い方をしますが、これは予め板が取り付けられているので、その手間を省くことができ、作業効率を高めることができます。 | |
ペンシルやすり | シャーペンの芯がやすりになっている道具です。あまり使う機会はないと思いますが、非常に細かい凹部分にやすりがけをしたい時にちょっとだけ便利です。 |
一般的に分割といえばのこぎり!といったイメージが浮かびやすいと思いますが、
フィギュアの分割工具には数百円の安価な道具から数万円の高価な道具までたくさんの種類があります。
フィギュアの分割工具には数百円の安価な道具から数万円の高価な道具までたくさんの種類があります。
名前 | 備考 | リンク |
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のこぎり | 見ての通りのこぎりです。押して引いてを繰り返して切断する道具ですが、刃が少し厚めなので、切断によって若干サイズが変わってしまう可能性があります。その点注意して使う必要があるでしょう。 | |
精密のこぎり | こちらものこぎりですが、刃が非常に薄くできており、元の形をできるだけ残した分割ができるので、分割作業の強い見方になるでしょう。 | |
リューターカッター | リューターに取り付けて使う回転式のカッターです。刃も薄くできており、電動の力を借りてカッティング作業を進めることができるので、非常に便利です。ただし、回転式のこぎりであるため、刃が丸くなっており、細かい箇所の分割には向いていないかもしれません。 | |
超音波カッター | 非常に高価な道具ですが、カッターの刃を超音波で振動させることにより軽い力で刃を進める事ができる非常に便利な道具です。デザインナイフのように扱うことができるので、持っていれば分割作業は格段に捗ると思います。 |
分割したパーツを固定するのに真鍮棒を通すことがあります。
この穴をあけ作業でピンバイスが活躍します。
この穴をあけ作業でピンバイスが活躍します。
名前 | 備考 | リンク |
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ピンバイス(持ち手) | 先端にドリルを取り付けて、手で回すことで穴を開ける工具です。ピンバイスには対応した太さのドリルしか取り付けられないので、開けたい穴の大きさに応じたものを選んで購入しましょう。 | |
ピンバイス(ドリル) | ピンバイスに取り付けるドリルです。分割時には1.5mm程度の金属棒を差し込むことが多いので、前後の太さのドリルを持っておくとよいでしょう。 |
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