新海誠監督のアニメーション「秒速5センチメートル」の二次創作についてのサイトです。

当初、Mixi上で書いていた作品についての疑問点や考察、あとは自分の経験とかぶったことなどです。深いところまで行ってないときのものもあるので、
すでに解明すみのものも俎上にのぼっていると思いますが、生温かくごらんください。

・なぜ種子島だったのか
貴樹の引っ越し先が種子島に設定されたのはなぜだろうか。
これは「秒速5センチメートル」(桜の花びらが落ちるスピード)と「時速5キロメートル」(H2Aロケットの運搬スピード)の(聞いた感じの)類似から発想されたものなのか?

※監督のインタビューによると、最初から「ロケット」「宇宙」ありきの設定だったようです。

・なぜ岩舟なのか

明里の引っ越し先である、栃木県岩舟。東京23区内からだと会おうと思えば会えるけれど、小学生や中学生には容易に行けない距離。
しかも、雪がモチーフになるので北関東は妥当的。電車で行けるとなると両毛線沿線としたのではないか。
(東武線沿線でもいいけど、乗り換えを2回しなければいけない部分で難易度が上がるし)
ちなみに私は仕事で小山と足利(岩舟からさらに高崎よりにある)に行ったことがある。

・貴樹が岩舟に行ったルート
たとえば、岩舟の次の駅の佐野には東武線が通っており、浅草から一本で行ける。
雪でよく止まるJRよりもまだ時間通りに行けたのではないか(東武線も霧やら雪でよく遅れてるけど)。
しかし、山手線の西側に住む中学一年生が都心縦断して浅草までいくのはそれだけで冒険だろうから、無難なルート選択だったとは思う。


・最初の舞台の小学校
貴樹と明里の通学路は小田急線の参宮橋駅近くの踏切を通っている。
至近に渋谷区立山谷小学校がある。

・貴樹が通った「西中」
「私立中学の共学校」という条件では豪徳寺近くには存在しないが、豪徳寺で世田谷線に乗り換えて若林までいけば国士舘中学・高校がある。
しかし、もしここだとしたら、梅ヶ丘から歩くほうが早い。(私は以前、この地域のやや南に位置する弦巻に住んでいたことがあり少し土地勘がある)

・就職してからの貴樹の通勤路
貴樹の就職先は三鷹で、自宅はそれまで住んでいた池袋から中野坂上に越している。就職を機に引っ越すのはいいとして、帰路についての疑問。
第3話や「one more side」では新宿まで出てから歩いて帰宅している。おかしくないか。なぜ、東中野で降りないのだ(笑)
駅から歩く距離はほとんど同じなのに。あるいは中央線を使うから、東中野は通過するから、という考え方もあるかもだが、そしたら中野で乗り換えればいいのだ。
東中野はいいぞ。ココイチがある!(昔、ココイチが都内にあまりなかったころ、私はわざわざ東中野まで通ってた)
それにもう一つルートがある。荻窪で丸ノ内線に乗り換えれば、中野坂上まで1本だ。下車駅から長く歩く必要もない。
小説では「近づいてくる新宿のビル群の景色を見るのが好き」」となっていたから、地下鉄は論外だったのかもしれないが……。

通常、通勤手当は「最短ルートの安い方」で支給される。
三鷹-荻窪-中野坂上の地下鉄ルートは310円、三鷹-東中野は210円、三鷹-新宿でも210円。
彼の住んでいた部屋が「中野坂上のすごく新宿より」なんだったら、通勤手当が三鷹-新宿で出ていたということなのだろうか。
まあ、彼は高給取りだったようだけど。

・明里が通っていた高校

第3話でバス停で本を読んでいる明里の姿が描写されており、それが佐野駅のものに酷似している。one more sideでは東京へ帰る明里の独白中、
「通学電車とは逆向き」という表記もあり、それは岩舟から高崎方面にある佐野に一致する。
佐野駅近辺には県立佐野高校と佐野東高校があるが、両校は2011年から共学化しており、それ以前は佐野高校は男子校、佐野東は佐野女子高校という名の女子高だった。
つまり、明里は佐野女子高に通っていたのではないだろうか。

・明里が通っていた中学
明確に「地元の公立に編入」となっている。岩舟町には町立岩舟中学校しかないが、岩舟駅の近くにある。しかし、劇中、明里は中高6年間を電車通学した、と回想している。
いったいどこに通っていたのだろうか。

このページへのコメント

いつも、楽しく読ませていただいています。
しかし、小説版のすごいですけど、考察についてもものすごく深いので感心しています。
よほど秒速5センチメートルにはまったのだと思います。自分もかなりはまりましたが、ここまで深い考察はできませんでした。
いつも、楽しく読ませていただいています。
このような ステキな文章 ありがとうございました。

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Posted by 19のままさ 2017年04月05日(水) 23:30:39 返信

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