表現の自由にまつわる言説の事実関係を検証しています。

要旨

 『「意識高い系」の批判のために蘇民祭へ参加できなくなった人がいた』とする主張は根拠不明である。

発言

荻野稔/大田区議(無所属)

 例のポスターに映っていた方、あの批判騒動以来蘇民祭に参加していなかったのか。あの時、ポスターを批判した人達はこの男性がその後祭りに参加しなくなった事をどう考えるのだろうか。
 (引用者注:蘇民祭のポスターについて『一部の意識の高い人たち、伝統壊すの得意すぎる』と言及するツイート*1を引用しながら)

評価

 事実関係:根拠不明

背景

 蘇民祭は岩手県奥州市で1000年以上続くとされている伝統行事である*2。蘇民祭の広報に関しては、2008年にJR東日本が掲示を拒否するという問題があり*3、荻野が言及している男性は当時のポスターに使用された写真で最も大きく写っていた人物である。

評価の根拠

事実関係:根拠不明

 荻野が主張する『ポスターを批判した人達』がどのような人々を指すかは投稿だけでは明らかでないが、『一部の意識の高い人たち、伝統壊すの得意すぎる』と言及するツイート*4を引用しながら内容に批判的な反応をしていないことや、当該投稿への反応を見る限り、リベラル系やフェミニズム系の批判を行う人々を念頭に置いた発言であることがうかがえる。
 しかしながら、ポスターが掲載を拒否された当時の報道を見る限り、掲載拒否の理由はJR東日本盛岡支社の判断であるとされており、外部から批判が何らかのあったことなどは言及されていない。また、荻野自身も、そうした人たちの批判がなされたことを示せていない。よって、『「意識高い系」の批判のために蘇民祭へ参加できなくなった人がいた』とする主張は根拠不明であると評価できる。
 なお、Twitterが日本でのサービスを開始したのは、当該のポスターで宣伝が行われるはずだった蘇民祭の約2か月後である。

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