表現の自由にまつわる言説の事実関係を検証しています。

要旨

 『ゲーム会社がポリコレの押し付けで炎上した』とする主張は不正確である。

発言

荻野稔/大田区議(無所属)*1

 個人の勝手ならいいけど。ポリコレの押し付けなど、信仰の押し付けと変わらん。カルトと何が違うのか。
 美男美女、憧れや性的魅力の具現化で何が悪いのか。なぜゲームの世界まで平均的な男女にしなきゃならんのだ。
 (引用注:『【ビジネス】ゲームにポリコレを持ち込む事を目的としたゲームコンサル会社、大炎上』というタイトルの記事を共有するまとめサイトの投稿*2を引用して)

評価

 事実関係:不正確
 解釈表現:牽強付会

背景

 Sweet Baby Inc.はゲームの脚本等を手掛ける外国の制作会社である。Steamのキュレーター(ゲームをあるテーマに沿ってまとめ紹介するコミュニティのページ)「Sweet Baby Inc detected」は、Sweet Baby Inc.のかかわったゲームを多様性の共生であるとして否定的な観点から紹介した。これに対しSweet Baby Inc.の従業員が反論したことなどで議論が過熱している。*3

評価の根拠

事実関係:不正確

 「Sweet Baby Inc detected」がSweet Baby Inc.を多様性の強制として批判していることや、Sweet Baby Inc.が多様性を重視する政策を行っていることは事実である。しかし、Sweet Baby Inc.はそもそもコンサルタント会社ではなく、ましてやゲームに多様性を持ち込むことを目的にコンサルティングを行っているわけでもない*4
 よって、『ゲーム会社がポリコレの押し付けで炎上した』とする主張は不正確であると評価できる。

解釈表現:牽強付会

 ゲームに多様性の観点を導入することに注力する会社が存在するとしても、実際にどのようなゲームを作成するかはゲーム制作会社に委ねられており、どのゲームを手に取るかはプレイヤーに委ねられている。このことから、Sweet Baby Inc.が多様性に注力するとしてもそれは一企業の方針や表現に過ぎず、なんら強制力を持つものではない。
 よって、Sweet Baby Inc.が多様性を押し付けたり強制したりしたという表現は、事実から大きく乖離して誤った印象を与える表現であり、牽強付会であると評価できる。
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