表現の自由にまつわる言説の事実関係を検証しています。

要旨

 『三重交通の仕事を潰そうとし、誹謗中傷した人がいる』とする主張は不正確である。

発言

荻野稔/大田区議(無所属)*1*2

 撃って良いのは撃たれる覚悟の…
 クレームを入れて企画を、仕事を潰そうとしたではありませんか

 情報リークで無くて開示請求と言う正規の手続きな気もしますがどうなのでしょうか。
 (引用注:三重交通を批判したアカウントのツイート*3を引用しながら)

 同業他社の事業をネットで誹謗中傷とか、ケジメ 案件でしょ。

 兄貴の好きなケジメです。男、見せてください。

評価

 解釈表現:牽強付会

背景

 2024年1月26日、三重交通が創立80周年をきっかけとして公式キャラクターを作成した*4。このキャラクターはバスの運転手を模した男女の2人組であるが、女性側の描写や立ち姿が不必要に性的な強調を伴って描かれているとして批判を浴びた。
 同年2月12日、こうした批判を行っていたアカウントのうちの1つが、三重交通から自身の会社宛てに投稿の削除などを要求されたと明らかにした*5。ただし、三重交通はこのことを否定している*6

評価の根拠

解釈表現:牽強付会

 荻野は自身の投稿で、批判者が三重交通の仕事を潰そうとしたと主張している。批判の結果によっては公式キャラクターが撤回されるなどの影響が出る可能性があるものの、穏当かつ合法的な批判によってそのような結果に至ったとしても、そのこと自体は非難されることではない。そして、批判者の批判が不穏当であったり非合法的なものである事例は確認されておらず、荻野自身もそのことを示せていない。よって、社会通念上許される批判を取り上げ、『潰そうとした』などと不穏当であったり暴力的であるかのように表現する主張は、一般的な解釈から強く乖離したものであり牽強付会であると評価できる。
 誹謗中傷であるという主張についても同様である。少なくとも荻野が指している人物が誹謗中傷を行ったことは確認されておらず、荻野自身もそのことを示せていない。よって、三重交通への主張が誹謗中傷であるかのような主張は牽強付会であると言える。

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