当サイトは民主主義社会の根幹をなす最重要の「人権」であるところの表現の自由、およびその規制・弾圧・バッシングにまつわる用語集です。

 講談社ビーシーによる絵本。
 パトカーや消防車、自衛隊車両、重機などの「はたらくくるま」をはじめとする乗り物図鑑である。

 本書には戦車などの自衛隊車両や、車両以外の船舶など自衛隊関連の乗り物が6ページほど掲載されている。これは他のものと比較して極端に多いわけではなく、消防車に割かれているページ数も同数である。
 これに日本共産党の別働隊的組織であるフェミニズム団体【新日本婦人の会】、「子どもの本・九条の会」などが圧力をかけて絶版に追い込み、ネットで批判を浴びた。


 しんぶん赤旗記事によると、新日本婦人の会は「戦争や軍事攻撃は、破壊や人が死ぬことにつながる。それを前提とした乗り物を町で見かける『はたらくくるま』として紹介していることにとても違和感がある」「(増刷中止は)当然のことです。幼児向けの図鑑にF35A戦闘機や地対空誘導弾PAC3、イージス艦など現在問題となって議論されているものをちゅうちょなく掲載することには驚きでした」と述べている。
「破壊や人が死ぬことにつながる」のが駄目だとすると、重機は建造物の破壊に使われるし、消防車や救急車や霊柩車は人が死ぬことにつながる車であるため掲載してはいけないことになる。
 また「新日本婦人の会 京都府本部」はツイッターで「戦車や装甲車はくるまというより武器」と主張しているが、この理屈だと消防車は「くるまというより消火器」、救急車は「くるまというより医療器具」、ショベルカーは「くるまというよりスコップ」になるのだろうか。
 そもそも新日本婦人の会は【やいまふれあいコンサート】自衛隊の楽隊コンサートに至るまで妨害しているので、実際には自衛隊であるだけで気に入らないのであって理由は後付けの難癖に過ぎないことは明白である。

 また、子供の本・九条の会は「“戦争の道具である兵器は載せない”が、児童書出版の常識であったはず」「子どもの本の中に、戦車などの兵器がなぜ“はたらくくるま”のなかまとしてあるのか。幼児向けの図鑑にこれまではなかったことです。こういったものが子ども文化や教育の中に受け入れやすい形でじわじわと知らないうちに入ってくることに警戒感を感じます。鈍感であってはいけません」と言う。
 この「兵器を載せてはいけない」論で言うと『ひろしまのピカ』や『ちいちゃんのかげおくり』のような戦争の悲惨な記憶を伝える名作童話で、上空にB29が飛んでいる場面を描写してもいけないことになるのだが。

 どうも両団体は目先の『はじめてのはたらくくるま』批判のために適当な基準をでっち上げているようだ。
 他にも加勢した団体に「日本子どもの本研究会」「親子読書地域文庫連絡協議会」「日本児童文学者協会」があるという。これらのグループは中立的な印象を与える名前であり、さも批判された『はじめてのはたらくくるま』に「一般人の偏りない視点から見ても問題があった」かのように誤解させるような自称となっている。
 しかし実際には各グループのウェブサイトを確認すると、はっきりした政治的傾向性が見えてくる。
 いずれの組織もウェブサイトで「安全保障関連法に断固抗議します」とか「『テロ等準備罪』=『共謀罪』に反対します」「日本学術会議の任命拒否問題について」といった政治声明を出しているのである。日本児童文学者協会にいたっては、「<子どもの本・九条の会>学習会案内の共有」までしていたりする。


 このように、クレーマーは常に「実際に気に喰わないもの」を別の理由やグループ名でロンダリングして話すものだということは、常に頭に入れておきたいものである。

参考リンク・資料:
『はじめてのはたらくくるま』講談社ビーシー
しんぶん赤旗 幼児向け図鑑「はたらくくるま」開いて驚き 兵器ずらり
幼児向け図鑑「はたらくくるま」に戦車や戦闘機 講談社子会社、今後増刷せず
幼児向け図鑑に「戦車」は不適切? 講談社「はたらくくるま」増刷中止に疑問の声も

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