当サイトは民主主義社会の根幹をなす最重要の「人権」であるところの表現の自由、およびその規制・弾圧・バッシングにまつわる用語集です。

 映像の詩人と呼ばれた旧ソ連の映画監督。1932〜1986。『ストーカー』『惑星ソラリス』『サクリファイス』などで高名。
 1972年の『アンドレイ・ルブリョフ』で、タタールによるロシア侵略を描いたためにソ連当局の要求で内容を約20分にわたり削除される。
 この事件でソ連当局との溝は決定的となり、後作でも『鏡』(1975)では印刷所で働く女性が誤植に慌てふためく場面を入れるなど、ソ連の閉鎖性・検閲への不満を作品に落とし込んでいた。
 1984年、ついに表現の自由を求めて西側に亡命し、1986年にパリで客死。
 その実力と名声にもかかわらず、長編映画の完成数は7本にとどまった。

 旧ソ連の検閲制度に常に悩まされ、闘ってきた人物である。が、2019年、日本の無知なフェミニストが彼をこともあろうに「表現規制を擁護するための例」として挙げ、総突っ込みを浴びた。

 なおこのフェミニスト本人は確実に御存知ないだろうが、挙げられている『惑星ソラリス』はその原作であるロシア語版【ソラリスの陽のもとに】がすでに検閲版*1である。
 またこのフェミニストはツッコミを受けて「アメリカでもヘイズコードという映画規制の下で名作は生まれた!『サイコ』や『俺たちに明日はない』のような!」と言い出しているが、いずれもヘイズコード形骸化(『俺たちに明日はない』に至っては完全に撤廃後)の作品であり、いよいよその無知をさらけ出した。

 そもそもこんな「逆境にも負けずに功績をあげた人物がいるから」という理由で人権侵害的な制約を正当化するなら、それこそ女性差別でもなんでも正当化されてしまうのは明らかである。




参考リンク・資料:
【映像の詩人】映画監督「アンドレイ・タルコフスキー」の生涯
アンドレイ・タルコフスキーって?ソ連の映画巨匠監督がわかる!映像の詩人を解説
ソ連映画から読み解く政治的寓意性
フェミニスト。旧ソ連の思想表現・言論統制を賛美する。

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