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 ポリティカル・コレクトネスを意識した作品リメイクの失敗例として知られるキャラクター。

 本来は1980年代に人気を博した、車田正美の漫画・テレビアニメ『聖闘士星矢』の登場人物であり、同作はペガサスや竜など星座をデザインモチーフにした鎧を着て戦う超人的な戦士たちの物語である。当時男女を問わず絶大な人気を博し、本編連載終了後も後日談や番外編など幾つもの関連作品が作られ続け、その人気は色褪せる気配がない。
「瞬」は主役級の5人の少年たちの一人で、アンドロメダ座を象ったピンク色の鎧を着て戦うため、苗字不詳であることもあり「アンドロメダ瞬」と通称される。
 いわゆるオカマキャラではなく、身体的にも性自認もれっきとした男性であるが、ピンクの鎧とともに美少女のような容姿・長髪・厭戦的な性格など「女性的」とされる要素を多くちりばめられたキャラクターであった。

「ポリコレによるリメイクの失敗」と語られるのは2019年のNetflix製CGアニメ『聖闘士星矢:Knights of the Zodiac』での変更で、瞬が女性に変えられたことである。
 男性的な風貌や態度にこだわらなくても仲間に劣ることなく*1戦えるという「多様性」をすでに持っていた瞬というキャラクターを安易に女性化したことはファンの多くを失望させた。 

(Netflix版のアンドロメダ瞬)
プロデューサーのユージーン・ソンは、「30年前なら、男ばかりの集団が世界を救っても問題はなかった。当時はそれが普通だったからだ。だが、世の中は変わった。今は、男と女が一緒に仕事をするのが普通。僕たちは、そういうのを見慣れている。男だけのものにしてしまったら、視聴者は、僕らが何かのメッセージを送っていると受け止めてしまうだろう」とツイートで言い訳をしている。(聖闘士星矢の人気キャラが女性に改変 ネガティブな反応が相次ぐより)

 このように『Nights of the Zodiac』の製作者は、単なるどこにでもいる平凡な紅一点を求めたのみであり、なおかつ「女みたいな見た目だからコイツで」と、性役割からの解放という本来の精神のかけらもない態度で改変対象に瞬を選んだだけだったのである。ただただポリコレ違反ではないという「名目」が欲しかっただけのために。このような意図で配置されたキャラクターを【トークン(token)】と呼ぶ。

 このような製作側の態度はさらなる大きな批判を浴び、ツイート削除、続いてアカウントも削除という議論の場からの逃亡を招いたのだった。
 

聖闘士星矢の人気キャラが女性に改変 ネガティブな反応が相次ぐ
Netflix angers fans by changing queer man’s gender in Saint Seiya remake
新作「聖闘士星矢」アンドロメダ瞬の女性化はなぜ炎上しているのか

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