当サイトは民主主義社会の根幹をなす最重要の「人権」であるところの表現の自由、およびその規制・弾圧・バッシングにまつわる用語集です。

 ウィンストン・チャーチル(1874〜1965)はイギリス首相で、20世紀を代表するイギリスはもちろん世界で最も高名な政治家の一人。世界大戦では第一次で海軍大臣として、第二次では首相として戦う。特に第二次大戦での功績は大きく、伝記映画の副題は「ヒトラーから世界を救った男」。2002年にBBCが行った世論調査「最も偉大なイギリス人1位に輝いた。
 2020年6月、ロンドンに設置されていた像がBLMによって「人種差別主義者」と落書きされる。


(落書きされたチャーチル像と、その後に作られた囲い。いずれもNHK記事より)

 生前のチャーチルに人種的な偏見があったことは間違いではないが、同時に彼の功績もあまりにも疑いないものだった。ジョンソン現首相は「なぜチャーチルを攻撃するのか」「最も偉大な指導者を群衆の怒りから守らねばならないとは、世も末だ」と嘆き、そのことで世論は反デモ隊側に傾いたという。
 批判に対し、人権派の女性弁護士ショーラ・モスショグバミムは「チャーチルやチャーチル像は運動にはBLM運動には関係ない」と述べた。これは無関係の像を攻撃してしまった反省の弁ではない。「BLM運動をおとしめようとする極右勢力や保守党政権による意図的な策動」という陰謀論でBLMを擁護しているだけである。
 この言動は、日本のフェミニストが女性が出演した広告などを攻撃し、女性の自由を狭めており本末転倒であると批判されると「女性を攻撃してない!ミソジニー男のレッテルだ!」と叫び始めるのに酷似している。

 ジャーナリストのコリン・ジョイス氏はNewsweekの記事で、イギリスにおけるBLMデモの在り方について「許し難い状況に対して怒りが爆発した、というより世界的な流行に乗ってみた、というように見える」と批判している。

参考リンク・資料:
英雄?人種差別主義者? チャーチル像巡り対立…極右暴徒化でロンドン中心部が封鎖
「チャーチルは人種差別主義者」イギリスを救った名宰相がなぜ今、やり玉にあげられる?
チャーチル像に「人種差別主義者」の落書き 囲いで対処
BLMは なぜイギリスで「自分ごと」になったのか

イギリス版「人種差別抗議デモ」への疑問

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