当サイトは民主主義社会の根幹をなす最重要の「人権」であるところの表現の自由、およびその規制・弾圧・バッシングにまつわる用語集です。

 英語でアシカを意味するシーライオン(sea lion)にingを付けた造語。 
 本当に理解や議論する気が無いのに嫌がらせ目的の質問をし、誠実に答えても別の質問をぶつけて相手を疲弊させようとすること、と定義されている。が、表現規制の絡む議論においては、基本的に規制派にとって都合の悪い指摘を無視したいがための言い訳に使われることが多い。近年の用語であり、フェミニストに多用されている。
 なぜこの行為がアシカと関連付けられるかというと、アシカを擬人化して描いた下記画像の漫画がシーライオニングの原点となっているからであるという。

 しかし、一読して明らかなように、この漫画ではシーライオングの定義の重要な要素である「理解する気が無いのに」という部分が完全に欠落している(正確には「シーライオニング」の現在の用法の方が元の漫画からずれて使われている)。またシーライオニングを受けているはずの女性側も、一度たりとも誠実な回答を返していない。
 この漫画はツイッター上で流通している邦訳版では、最初の女性は「私、基本的に海獣は好きなんだけど、アシカは無理なんだよねー。」と、単に個人的な好みを述べただけであるかのように訳されている。しかし実際の英語により忠実に訳すと「ほとんどの海獣は気にならないがアシカはいなくていい存在だ」程度の意味であり、そしてアシカがこのように排除されなければならない理由は作中まったく描かれていない。

 すなわち実際の漫画の内容は「何の罪もないアシカが女性に排除論を唱えられ、その理由を聞こうとしても全く答えてもらえない」という、むしろアシカの方こそ被害者に近いものである(アシカに非があるとすれば、相手の家に来たのが不法であった場合のみであろう)。
 皮肉にも、原典の女性の行動を踏襲するかのように、フェミニスト達は「理解する気が無いのに」という要素を完全にすっ飛ばし、単に自分に都合の悪い質問をしてくる相手の批判をかわしたい、議論に応じたくないという都合のみで使用されることが多い。理解する気もあり必要な質問でもあるにも関わらず、単に何度も質問するというだけで「シーライオニング」扱いされる……くらいならまだマシな方であり、一度しか質問していない者や、そもそもが質問すらもしていない相手に対して向けられることさえある

 シーライオニングという語は早くも、単に「フェミニストが嫌いな相手に貼るレッテル」に成り下がりつつあるのである。

参考リンク
WONDERMARK A COLLABORATION WITH THE DEAD #1062:The Terrible Sea Lion
正しい「シーライオニング」のススメ
ネットの新概念「シーライオニング」の元ネタ漫画は本当にリベラルな文脈で描かれているのか?という疑念

 

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