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 岡本光博作。2010年4〜6月に神戸ファション美術館で開催された企画展「ファッション奇譚 服飾に属する危険な小選集」に9匹が出展された。
 偽造品を俗に「ばったもん」と呼ぶことにちなみ、ルイ・ヴィトンやダミエなどの著名ブランド商品を解体して昆虫のバッタの形に再構成した、言葉遊び的な作品。なお使用したバッグ等が真正品かそれ自体ばったもんであるかは岡本にも不明とのこと。


 会期中の5月6日付けでルイ・ヴィトン社から「岡本氏の作品がコピー商品でつくられていて、また登録商標権の無断使用にもあたる」として展示停止を求めた。美術館の運営元である神戸市産業振興財団は翌日に「バッタもん」を、ヴィトン以外の商品を使用したものも含め全匹撤去した。
 普通に考えれば、本物のヴィトンのバッグ等と「バッタもん」を間違えて買う、というような現象などありえない以上、クレームをつけたヴィトン側も過剰反応であり、美術館側もあまりに弱腰かつ性急な対応ではないかと批判を受けた。
 本展はそもそも「ファッションの本質をオリジナルとコピーの問題に求めた(福住廉)」ことに特徴がある展覧会であり、「バッタもん」に使用されているグッズのメーカーも複数にわたるが、クレームを付けたのはルイ・ヴィトンのみである。
 ルイ・ヴィトンは本件の約1年後、同様なバッタの形のオブジェを公式で発表しているという。関連性は不明ながら、あるいは当時すでに社内にあった企画と重複していたためにクレームが付けられたものかもしれない。

 なお「バッタもん」はのちに2019年、名古屋市のギャラリーN-MARK 5Gで開催された岡本の個展などでも展示されている。


参考リンク・資料:
コピー問題と表現の自由 ファッション美術館での作品撤去
ルイ・ヴィトンや日清食品からの圧力のみならず、殺害予告、通報にも屈せず表現をつづけるアーティスト 岡本光博 | 表現の不自由時代 01
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