当サイトは民主主義社会の根幹をなす最重要の「人権」であるところの表現の自由、およびその規制・弾圧・バッシングにまつわる用語集です。

 2012年11月17日〜2013年3月31日に森美術館で開催された展覧会。
 
(展覧会ポスター。背景の作品は会田の代表作のひとつ『滝の絵』)

上記ポスターになっている『滝の絵』のほか
・『あぜ道』
【巨大フジ隊員VSキングギドラ】
・『紐育空爆之図(戦争画RETURNS』
・『スペース・ウンコ』
・『灰色の山』
【『犬』シリーズ】
・『ジューサーミキサー』
・『ミュータント花子』
・『美術と哲学2 フランス語、ドイツ語、英語』
・『モニュメント・フォー・ナッシング』シリーズ
・『ジャンブル・オブ・100フラワーズ』
などが展示された。

 会田誠はもともとエログロを含む作品を多くものしている作家であるが、森美術館は私立であるため担当キュレーターから「すけべな絵は今まで(公立の)美術館では無理だったけど、うちではトライしましょう。その代わりゾーニングをすれば大丈夫です」と提案し、エログロ系の作品は「18禁の部屋」という別室に設けたコーナーに展示することとなった。
 しかし普段「ゾーニングを望んでいるだけ」だと言い張っているフェミニスト達が、いざゾーニングされている「気に喰わない表現物」を見つけると手の平を返すのはいつものこと。やはり、フェミニズム団体「ポルノ被害と性暴力を考える会」が「児童ポルノ」「女性を人間以下の性的玩弄物、性的動物として扱うもの」「障がい者差別」などとして噛みついたのである。
 実際には『犬』は純粋な絵画であり、現実の児童性虐待行為を伴って作成される「児童ポルノ」とは異なるものであることが、それをPAPS側は認識していながら「そんなのは日本の法律に過ぎない」と、レッテル貼りのためにこれを児童ポルノと呼び続けている。
 また『巨大フジ隊員VSキングギドラ』が「18禁の部屋」外に展示されていることもバッシングしているが、これは着衣のフジ隊員を襲うキンギギドラのいわばリョナ絵であり、局部や乳房の露出はないものである。

 謝罪の必要は無いため美術館側は話し合いとして応じたが、美術館側を自力では論破できないPAPS側はウェブサイトで「森美術館問題に関する抗議先と通報先の一覧を掲載しますので、みなさんから一言ずつでもいいので、どしどし抗議の声を寄せてください」と扇動する手段に出ている。
 その抗議先と理由を見ると呆れんばかりである。

・NHK「日曜美術館」:「肯定的に紹介」したというだけ。
・森ビル株式会社:森美術館が所在するビルというだけ。
・ハイアットホテル:同展の「チケットと赤ワイン付きステイ」プランを提供しているだけ。
・『美術手帖』:特集で褒めただけ。
・BPO(放送倫理・番組向上機構):放送でも番組でもなんでもない。
・美術館連絡協議会:森美術館はそもそも加盟すらしていない
・文化庁

 放送ですらないものにBPOも酷いが、それ以上に呆れ果てるのは、美術館連絡協議会を抗議先に含めていることである。PAPSは森美術館が加盟していないことを認識していながら「森美術館は、美連協には加盟していないが効果あると思われます」と明記している。
 文化庁に至っては、そもそも国家権力に圧力を掛けさせようという時点で、現在フェミニストが言い張る「表現の自由(人権)は【公権力に対するもの】」という言葉がいかに本心でないかが如実に表れている。
 artscapeのレビューを執筆した村田誠は次のように批判している。 
このなりふりかまわぬやり口は、たとえば日教組をつぶすためその貸し会場にまで圧力をかける右翼団体と変わらないではないか。たとえ抗議内容に共感しても、こんなやり方をしていているようでは同調する人は少ないだろう。


 また展示作品のひとつ【モニュメント・フォー・ナッシング検は、福島第一原発事故に関するツイートの集合体という作品であるが、無断引用であることについてツイッター上で不満が噴出した。

参考リンク・資料:
森美術館 会田誠展:天才でごめんなさい
エロや政治的表現で度々抗議を受けている会田誠。美術業界は自由? | 表現の不自由時代 03
artscapeレビュー 会田誠──天才でごめんなさい
絵画的保守主義と結合の美学──「会田誠展:天才でごめんなさい」レビュー
PAPS  森美術館問題トップ

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